神奈川県警生活保安課と伊勢佐木署は21日、中区末吉町にあるストリップ劇場「黄金劇場」を摘発、経営者の60歳女性と従業員らを公然わいせつなどの容疑で逮捕した。

逮捕容疑は客を個室に案内して踊り子の女性に性的なサービスを行わせ、また踊り子の陰部を露出させるなど、わいせつな行為を行っていたというもの。なお、踊り子をカメラで撮影していた男性客数名も、公然わいせつ幇助の疑いで現行犯逮捕された。

摘発が行われたのは21日の午後2時頃。白昼の逮捕劇に報道陣も多数集まり、周辺は物々しい雰囲気に包まれていたようだ。明けて今日、劇場周辺はどうなっているのか。
確かめるため現場へ向かった。

ひっそりと静まる現場周辺

時代を感じる店構え

現場に着いてまず驚いたのが、今回摘発を受けた「黄金劇場」のたたずまい。昭和で時代が止まったかのような、古めかしい外観に錆びついた看板。近隣地域に向けても異様な雰囲気を放っている。情報によると40年ほど前から、この場所で営業を続けているとのこと。
　

一応「店内改装」とはしているが

シャッターは閉められ、劇場内には誰もいない様子で「店内改装の為しばらく休業致します　店主」と書かれた張り紙も見える。

劇場周辺はマンションや戸建てが並ぶ住宅街になっており、通行人もあまりおらずひっそりとした雰囲気。昨日の摘発時はいったいどんな雰囲気だったのだろう。
　

錆びついた看板には「ヌード黄金」の文字

経営者は「気さくな人だった」

突然の摘発を物語るかのように残る食べかけのラーメン

この女性の話によると、当初劇場を経営していたのは暴力団関係者で、周辺住民は怯えながら生活をしていたという。その後経営者が数度変わり、2004年頃今回逮捕された女性が経営者になった。
　

劇場横にはマンションも隣接する

「家庭的できさくな女性」といった印象で、道で会えば世間話も交わしたという。また別の近隣住民からは「お客さんからもらった野菜などのおすそ分けをよく持ってきてくれた」といった声も聞こえ、人柄としての評判は悪くなかったようだ。

また、客層は60代以上の高齢男性が多かったようで、「杖をついたおじいちゃん」がお店に入っていく姿を何度か目撃したこともあったという。
　

踊り子の年齢層も高めだったようだ

「こういったお店が近くにあること自体歓迎するわけではない。ただ経営が変わることで、今まで以上に過激なお店になることだけは絶対にやめてもらいたい」。
話を聞かせてくれた女性は最後に複雑な心境をそう明かしてくれた。

まとめ