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アンダーパスの開通で何が変わるのか、はま旅Vol.49「戸塚編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第49回は、開かずの踏切がある戸塚駅。アンダーパス開通に伴う駅周辺の再開発に、町はどう変わっていくのか。

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ライター:河野 哲弥

東海道5番目の宿場町「戸塚宿」

横浜市内にある約140の駅を、くまなく歩いてレポートする「はま旅」。今回は、国道1号線のアンダーパス工事が進められている「戸塚駅」を旅してみようと思う。
現地に行ったのは2月29日(水)。
今年はうるう年ということで、記念すべき日を選んでみたのだが…。
 


関東地方は大雪にみまわれた
 

あまりの寒さに、目がショボショボの河野でした


あいにくの雪景色となった、かつての宿場町。しかし、それはそれでおもしろいんじゃないだろうか。いざ、街中へ…と行く前に、実は「戸塚」について、前からキニナっていたことがあった。



「戸塚」と「戸塚」、微妙に違うふたつの「とつか」

JRの「戸塚駅」と市営地下鉄の「戸塚駅」、その表記は、微妙に違うことをご存じだろうか?
 


こちら、JRの普通の「戸塚」
 

市営地下鉄の「塚」の字には、斜めの棒が入る


分かりますかね、「塚」の字の真ん中に斜めの棒が入り、「塚」よりも一画多い。
この正体は何なのか、まずは、戸塚区役所を訪ねてみた。
 


受付に聞くと、「戸籍課」の担当だという


対応いただいたのは、戸籍課の塚本さん。「実は、私も『塚』の字なんですよ…」というオチを披露いただく。結構気さくな人のようだ。
塚本さんによれば、「塚(点が入る方)」は、旧字なのだそうだ。そして意外なことに、市役所内でも表記の統一はされていないらしい。

基本は常用漢字の「塚」なのだが、住民票のみ旧字の「塚」が使用されるそうだ。住民票のシステムを導入するときに、そう設定したとのこと。ちなみに、市民が提出する書類は、「塚」でも「塚」でも好きな方を書いていい。

さらに、「戸塚」という地名は、もともと「冨塚」だったということも教えていただいた。この近くに「冨塚八幡宮」という神社があり、そこにある古墳を祭った塚が、「とつか(もはや、どの漢字を充てればいいのでしょう)」の由来なのだそうだ。



冨属彦命の墓がある塚、略して「戸塚」?

「冨塚八幡宮」の宮司、中川さんによれば、同神社裏手にある古墳は、弥生時代から飛鳥時代にかけて作られたものらしい。これは当時の豪族、冨属彦命(とつぎひこのみこと)の墳墓であり、塚のようになっていることから、かつてはこの辺を「冨塚」と呼んでいたそうだ。
 


「戸塚町」交差点脇にある、同神社外観
 

「冨塚之碑」があった


「冨塚」がなぜ「戸塚」になっていったのかは諸説あり、本当のところは分からないという。
しかし、この一帯は鎌倉時代、源頼家の家臣「戸塚修六郎」の領地だった歴史があるので、その辺も何か関係しているのではないかということだ。