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湘南にちょっと変わった神社がある?

ココがキニナル!

最近、神社めぐりにハマっていますが、湘南方面でちょっと変わった神社とかあれば教えてもらえませんでしょうか?

はまれぽ調査結果!

藤沢市「鵠沼伏見稲荷神社」、鎌倉市「荏柄天神社」、茅ヶ崎市「茅ヶ崎サザン神社」の3つをご紹介!

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ライター:河野 哲弥

パワースポットとして今人気の神社



神社といえば、初詣や合格祈願などお世話になっている人も多いのではないだろうか。しかも最近では、パワースポットとして注目されつつあり、日頃から参拝する人も増えているのだとか。

今回、ユーザーからの投稿をうけて変わった神社に関して調査したところ、一風変わったオリジナルグッズを扱っていたり、変わったものを祭っていたり、中にはジョークのような変わり種の神社がいくつかあるようだ。
 


湘南には、ちょっと変わった神社がいくつか存在するようだ


そこで今回はユーザーから投稿のあった湘南エリア(藤沢、鎌倉、茅ヶ崎)に限定し、ちょっと変わった神社を各地1ヶ所ごとの計3ヶ所をご紹介!



アイスラッガーのお守りが売っている「鵠沼伏見稲荷神社」(藤沢市)



最初に訪れたのは、藤沢市にある「鵠沼伏見稲荷神社」。
「湘南のお稲荷さん」として、地元の人々に親しまれている神社だ。
 


鵠沼伏見稲荷神社、本殿の様子


同神社は1943(昭和18)年、俗に言う「お稲荷さん」の総本宮、京都市伏見にある「伏見稲荷大社」の御分霊を祭るべく、この地に創建された。

商売繁盛・家内安全・無病息災・合格祈願・厄除け・交通安全・心願成就に御利益があるとされ、お宮参り・七五三詣に参拝する人も多い。

そんな同神社では、アイスラッガーのお守りを購入することができる。ちなみにアイスラッガーとは、円谷プロダクション制作による特撮ヒーロー番組、「ウルトラセブン」に登場する必殺技の名前である。
 


「アイスラッガー守り」1,500円


それにしても、なぜこのようなお守りを売っているのだろうか。

宮司の田村さんによれば、「ウルトラセブン」の主人公モロボシ・ダン役を演じた俳優の森次晃嗣さんが、近くで「ジョリーシャポー」というカフェテリアを経営なさっているとのこと。

同神社が、知人を介して森次さんのことを知ったのは、かれこれ20年ぐらい前のことであるらしい。以来、同神社で行う「節分祭」では、裃(かみしも)を着た森次さんが豆をまくなど、地域ぐるみのお付き合いをしているそうだ。

そんな森次さんだが、地域を盛り上げていこうという動きに、積極的だったようだ。1997(平成9)年に同境内で行われた「セブンまつり」も、森次さんの発案によるもの。

森次さんの公式サイトなどで告知をしたところ、約3,000人が訪れる結果となった。翌年には、何か同神社の象徴的なものを作ろうということで、この「アイスラッガー守り」を提案。
今では年間約1,000個が売れる人気商品となっているそうだ。

なお、そのご利益について田村宮司は、「宇宙レベルのお守りなので、地球のことなら何でも大丈夫」と話していた。
 


ご存じホズミン(左)と、田村宮司(右)


なお、この模様は2月24日(金)、FMヨコハマ平日午後の番組「E-ne! ~good for you~」でもOAされた。



あのキャラクターのかっぱ姿を見ることができる「荏柄天神社」(鎌倉市)



次は、鎌倉市の「荏柄天(えがらてん)神社」を訪ねてみた。

ここは、学問の神様として有名な菅原道真公を祭った神社で、福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に三天神社に数えられている。
 


道真公が愛したといわれる梅の花が、紅白咲き誇っている境内


同神社は1104(長治元)年、一枚の紙に描かれた黒い束帯姿の天神さまの絵が、雷雨とともに天から降りてきたのを縁起としている。神験をおそれた里人らは、社殿を建ててその絵を納め祀ったそうだ。なお、その絵が降りた場所には、現在大イチョウが立っているという。

同神社の境内で目を引くのは、154枚のかっぱの絵を祭った「絵筆塚」。
中には、ドラえもんや鉄腕アトムなどのかっぱ姿も見受けられる。
 


権禰宜(ごんねぎ)の勝矢さんと、その絵筆塚
 

さまざまなキャラクターのかっぱ姿が見もの


なぜ、このようなユニークな試みが行われたのだろう。
勝矢さんによれば、そのきっかけは、「黄桜」のキャラクターなどを中心にかっぱを描き続けた漫画家、清水崑(しみず・こん)氏にあるそうだ。

氏は、古くなった愛用の絵筆が納められる場所を探していたところ、筆供養を行っていた同神社を知ることとなった。そこで、当時の宮司と相談した結果、1971(昭和46)年、清水氏の寄進により「かっぱ筆塚」が建てられた。
 


最初に、この「かっぱ筆塚」が設置された


しかし清水崑氏は、その3年後に亡くなってしまう。そこで、当時日本漫画協会に所属していた漫画家の有志が中心となり、1989(平成元)年に「絵筆塚」を建立。

その際、それぞれのキャラクターをかっぱ姿で描き、追悼の意を込めて寄贈したという訳だ。

もともと一枚の絵に縁起を持つ同神社。
この縁を大切にし、毎年10月には同氏をしのんだ「絵筆塚祭」が行われるそうだ。