小懐石膳を花里では「立浪草（タツナミソウ）」と呼んでいる

　
料理長の齋藤祐二（さいとう・ゆうじ）さんは、この道35年以上の匠。「素材本来の味を生かすことを心がけています。当店の醍醐味といえば“四季”。料理の味や見た目でも美しさを表現できるよう、趣向を凝らす盛り付けで提供させていただいております」と語る。定番の小懐石から、代表的な料理を紹介しよう。
　

前菜は「烏賊（イカ）紅葉和え」や、「サーモン千枚巻」など6品の盛り合わせ
　

お造りは仕入れによって変わり、この日はマグロ、タイ、シマアジ
　

季節野菜とともに味わう「金目鯛のハリハリ鍋」。柚子胡椒をアクセントに

　
そのほかにも、豪華なお料理を楽しめる1万円以上の懐石コースもおすすめ。また、リーズナブルな献立もあり、点心の御膳「ひるがお」は平日の昼のみとなるが1800円（数量限定）。また、夜席はアラカルトメニューも充実しており、思いおもいのシーンを満喫できる。
　

齋藤料理長。食材のほとんどは豊洲市場より、新鮮なものを仕入れている

　
お酒も、和食に合う日本酒と焼酎を中心に幅広く用意。ひいきにしている酒屋と毎年「日本酒を楽しむ会」を開催し、新潟「麒麟山（きりんざん）」や「久保田」の希少酒など、地元でしか出回らないような銘柄も積極的に取り入れている。
　

地酒はグラス550円～と値ごろ。「唎き酒セット3種」（1000円）も好評

　
お茶事から懐石、弁当に仕出しと各種サービスをそろえており、年始のおせち料理の予約も受け付けている（5～6人前48品／3万4000円～）。食事で利用する場合は、予約をしたほうがオススメだが必須ではない。
　
接待をはじめとするビジネスシーンや、慶事や法事といった家族での集まりはもちろん、それ以外の食事でも気軽に利用できるのが「花里」だ。レストラン利用ができるダイニングもあれば、最大60名で宴会を楽しむこともできる。冒頭でも述べたが、懐石料理がウリではあるものの、決して格式が高いわけではなく、気軽に利用できる。
　

伊澤専務と女中さん。「お気軽にお問合せください」

　
たとえば夫婦やカップルなど、大切な人とのプチ贅沢なディナーやランチに利用するのはいかがだろう。上司や目上の人を囲んで、ちょっとリッチな忘新年会というのも悪くない。駅近のロケーションで、四季の彩り豊かな庭園を愛で、上品な懐石料理をいただく。ほかにはなかなかない“気軽な贅沢”を、ぜひ味わってみてほしい。
　
　
　
取材を終えて
　
駅前なのに、接待でも使える上品さ。さらには庭園もあるという条件は希少だと思う。料理だけでなくお酒にもこだわっていて、しかもリーズナブルな点もうれしい。至便な立地は天候的なメリットも多く、たとえば予約した日に雪が降ってしまっても、駅から近いので簡単にたどり着ける。なおかつ同店なら、雪見酒まで楽しめてしまう。あらゆるシーンで、間違いのない一軒だ。
　
　
―おわり―
　
　
HP／
http://www.hanasato.com/
　
■メッセージや質問など、お問い合わせはこちらから　
お問い合わせ