居酒屋
串揚げとワイン はち
- JR根岸線「桜木町駅」より徒歩7分
- 神奈川県横浜市中区宮川町1-11
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- 営業時間:【月~金】17:00~24:00【土・日・祝】14:00~24:00
- 定休日:不定休
タレ壺にどぼん、だけが串揚げにあらず! 5種のオリジナルソースでいただくリッチな串揚げに大満足
女子ウケ抜群♪ 串揚げ×ワインでオシャレにいただくのがハマのスタイル!「串揚げとワイン はち」
2016年11月30日
センスの良いお店がすぐに出てくる人は、「デキる人」だと感じさせる。色んな情報に敏感で、引き出しがたくさんあると、それだけで人としての魅力が増幅するものだ。
ライター・カメイもそろそろ、そういう大人になりたいものだなぁ、と野毛のハーモニカ横丁・都橋商店街をふらふらと、今日はどこで飲もうかなと探索していると、「あれ、野毛っぽくない店構えだな・・・」と感じさせるお店を発見。
呑んべぇの聖地・都橋商店街にお洒落なお店が!
野毛の町に筆記体のコントラストが異彩を放つ
2016(平成28)年5月26日にオープンした「串揚げとワイン はち」である。一つ気になるのが暖簾(のれん)に書いてある「横浜串揚げスタイル」の文字だ。“横浜の串揚げ”ってどんな食べ物だろう・・・と想像が広がり、すぐさま、野毛飲み歩きの師匠であるハマのパリジェンヌ、編集部・木村に電話し、合流することにした。
「いらっしゃいませ」と我々を出迎えてくださったのは、オーナー林亨(はやし・こう)さん
オーナーの林さんは、鶴見に「Kushi酒場Yayen(やえん)」とグリル料理専門の「Yayen Grill」の2店舗を展開してきた。いつか野毛や横浜周辺の名店がひしめくエリアでお店を出したいと考え、この度、念願の3店舗目「はち」をオープンさせた。
奥行きのある空間で、ゆっくり時間を過ごせそう
「お店を開くにあたり、串焼きやもつ焼きの名店の多い野毛で同様のことをやっても何も目新しくないし、埋もれてしまうと考え、1号店でノウハウを得ていた串揚げがメインのお店にしようと考えました」と話す。野毛界わいにリサーチを兼ねて飲みにきていた時、串揚げ店が少なく、かつ関東風の串揚げを提供しているお店がないと気づいたという。
見た目も華やかで、数種類のソースでいただく“横浜スタイル”の串揚げとは?
同店で提供する串揚げは、関東風かつ横浜らしい洗練された串揚げであるという。どのような串揚げが提供されているのか、ご紹介いただいた。
見た目も華やか! こういう串揚げって、高級なお店で出てくるイメージ!
タレ、二度付け禁止が原則で大衆食である関西風の串揚げに対し、関東風の店は高級天ぷら店のように、揚げたてを1本1本提供し、ラグジュアリーな雰囲気の中でいただくところが多い。でも、野毛で高級なものを出してもね・・・ということで、銀座で提供されるような高級感のある創作串揚げを野毛プライスで提供しているのだ。
一番高くても1本300円というリーズナブルさ!
串揚げも奥が深く、立ち飲みで気軽に食べられるものから、料亭でいただくもの、ミシュランの星を獲得する名店までさまざまだ。同店で食べられる串揚げは、高級店が出すような洗練されたスタイルの串揚げなのだ。
価格と味の限界に挑む!
「6000円や7000円以上出して食べる串揚げを、2000円~3000円で食べられることほど価値のあることはないですね。高くて美味しいのは当たり前。手に届きやすい価格で、本格的なものを提供したいんです。せっかく足を運んでくださるのですから、満足して帰ってもらいたいですね」と自信をのぞかせた。
自慢の串揚げとワインのマリアージュをとくとご堪能あれ!
串揚げ屋さんが一番こだわるのは、ねりや(粉を溶いたもの)だ。具にまとわせ、パン粉をつける。厚すぎても、薄すぎても、食感が悪くなったり、味にまとまりがなくなったりする。
重たくならないように、ほどよく、薄く
試行錯誤を重ねて完成させた同店オリジナルのねりやには、粉雪のようにきめ細かい生パン粉をまとわせる。
丁寧に一本、一本、作られていく
そして、揚げは豪快に
完成した串揚げは、一本ずつテーブルへサーブされる。
左から「山芋ささみ/150円」、「高野豆腐/100円」、「湯葉ごぼう/180円」、「いくらサーモン/250円」
串揚げの上にいくらが! もう、見た目だけで、参りましたと白旗。
5種類のソースでいただく
左から、レモン、岩塩、バジルソース、燻製出汁、特製ソースだ。特製ソースは、隠し味に赤ワインを使用し、サラッとした同店の自信作。どのソースにつけるのが良いか、メニューにおすすめが載っている。このお値段なのに、ここまで至れり尽くせりなリッチ感に驚きつつ、特製ソースをつけて「山芋ささみ」を一口。さらなる衝撃が待っていた。
美味しいです、姉さん!!!(思わず、編集部・木村を見る)
さっくり軽く揚げられた衣の中から、程よくシャキシャキ感の残る山芋と、しっとりとうまみを閉じ込めたささみが絶妙なハーモニーを奏でる。なにこれ、幸せ。カメイが知っている串揚げと違う。
感動も束の間、続々と揚げたてがテーブルへ運ばれてくる。
左から「ヒレカツ/200円」、「チーズ/200円」、「のどぐろ/200円」、「トリュフコロッケ/200円」
え、トリュフ?! 串揚げにトリュフが乗っちゃうんですか!! と先ほどから驚かされっぱなし。しかも、250円という野毛らしい価格帯で提供される。こ、これが「横浜串揚げスタイル」なのか!?
「あら、トリュフと来たら、やっぱりワインでもいただかないとね」と、スイッチの入った編集部・木村。さまざまなワインの勉強会に参加してきた林さんに、おすすめをご紹介いただいた。
「ワイン3種飲み比べセット/580円」
3000円台までのワインを少量ずつ、といっても並々とグラスに注がれる。左から南アフリカ産リントン・パークのカフェ・カベルネ、サッポロワインの北海道ケルナー、スペイン産オノロ・ベラのボデガス・アテカである。
一升ワイン「北極星/450円」のみ、グラスの縁ギリギリまで注がれる
串揚げとワイン、ありそうでなかった最高の組み合わせ・・・
編集部・木村も、はち特製の串揚げとワインに、この表情である。はちの串揚げは、油臭くなく、衣もとても軽くて、いくらでも食べられる。衣の中で蒸しあがる具材はうまみがぎゅっと閉じ込められ、野菜は甘みが増し、お肉や魚はジューシーさが増すのだ。
食前は、「自家製サングリア(500円~)」もおすすめ!