鶴見に眠るお宝はおいくら万円? なんでも鑑定するあの番組に潜入!
ココがキニナル!
鶴見区制90周年記念事業の一環として出張!なんでも鑑定団がきます。9月10日収録です。収録に参加した横浜市民や、横浜市の外から収録に参加した人たちへの取材をお願いします(烏龍茶さん)
はまれぽ調査結果!
2017年10月1日は、鶴見区制90周年。「なんでも鑑定団」は記念行事のひとつ。お祭りが盛んな鶴見区では、ほかにも記念行事が目白押
ライター:紀あさ
なんでも鑑定団がやってくる
『開運!なんでも鑑定団』といえば、鑑定士がお宝を鑑定する、テレビ東京系列の番組。などと解説する必要もないほど良く知られる、2017(平成29)年で放送23年目を数える長寿番組だ。
その鑑定団が鶴見区にやってくる!(鶴見区HPより)
たしかにキニナルが、収録中のテレビ番組の他メディアによる取材なんてできるのか? 鶴見区役所に聞いたところ、まさかのOKサイン。いざ、現地へ。
現地に行く前に調べてみると、『開運!なんでも鑑定団(以下、鑑定団)』の収録は、鶴見区の区制90周年記念事業の一環らしい。
10月1日で、ちょうど90周年(同)
市制施行により「横浜市」が誕生したのは1889(明治22)年。その後1927(昭和2)年10月1日、区制施行 によって、横浜市で最初の5区、鶴見区・神奈川区・中区・保土ケ谷区・磯子区が同時に産声をあげた。
つまり2017(平成29)年は、鶴見区のみならず、ほかの4区にとっても90周年なのだが、中でもずいぶん鶴見区は熱いらしい。
鑑定団を呼んでしまうほどの熱は、どこから生まれているのか
収録現場へ、いざ潜入
収録日は9月10日、天気の良い日曜日だった。
会場は鶴見駅前のビル3階、鶴見区民文化センターサルビアホール
エスカレータを上ると入場案内
入場は当日配布の整理番号順
入場を待つロビーでは、鶴見区制90周年記念の切手の販売もあった
90周年ムードが高まる。この切手を発案したという横浜生麦郵便局の局長・飯塚昇(いいづか・のぼる)さんが自ら売り場に立っていた。切手の準備は2年前から。鶴見区の名所の四季折々の姿が写された切手で、写真は市内在住で日本写真家協会所属のプロカメラマン若林のぶゆき氏が撮影。
「郵便局も地域の方へ貢献したい」という気持ちで作ったという飯塚さんに、完成した切手への思いを聞くと「もうかわいくて仕方がない!」と切手を抱きしめるポーズをとってみせた。
飯塚さん(右)と横浜東寺尾郵便局の局長、豊田智寛(とよだ・ともひろ)さん
会場にはどんどん観覧者が集まってくる。
午後0時20分、1階席はほぼ満席に
ここで会場に来ている人にインタビューをしてみよう。
鶴見区在住、佐藤さんご夫妻
「いつもテレビで見ていて本物が見られるのが楽しみ」という奥様と、「ひとつの経験として」と冷静な旦那様だった。
港北区在住の会社員男性2人組
左の男性は「主催者に『飛び入りで壺を持って行っていいか』と聞いたら、ダメだって言われました!」と笑う。右の男性は「いつもテレビで見ていて楽しみ」とのことだった。
お宝保持者に突撃!
2階席から見下ろすと、前方シートだけ何かが貼ってあるのが見えた。依頼人席だ!
当日の依頼人は6人。急いで1階に下りて、開始前の心境を聞いた。放送前なので名前などは明かせないが、番組収録前の依頼人の心境をきいてみた。
はたしてその心境は?
期待よりはドキドキの人の方が少し多いといったところだろうか。
鶴見区制90周年記念の鑑定団だが、依頼人も鶴見区民が多いのだろうか。
鶴見区との関係は?
現在区民ではなくとも、どこかで鶴見区と繋がりがある感じだ。
当選倍率は11倍
午後0時40分、開始前の着席を促すブザーが鳴った。「よこはま鶴見」と書かれたハッピ姿の人が、最初に舞台に上がった。
鶴見区制90周年記念事業実行委員会委員長の小山和雄(こやま・かずお)さん
小山さんが「観覧席にいる皆さんは、11倍を超える倍率の抽選で当選しました」と告げると、会場からざわめきが起こる。そんなに高倍率とは!
続いて鶴見区長・征矢雅和(そや・まさかず)さん
「鶴見は横浜市で最初にできた5区のうち、90年間分割されずに今日に至った唯一の区です」との説明。なるほど、ほかの4区と比べて鶴見がより盛り上がっているのは、そうした一因があるのか。
横浜各区の変遷図(鶴見区役所提供)
そして待望の司会者、石田靖(いしだ・やすし)さんとアシスタントの奈津子(なつこ)さんが登場。「11倍で当選した皆さん! 過去イチ盛り上がってください!!」という言葉に会場も応える。
「出張!なんでも鑑定団 in 横浜鶴見~!」
収録は約2時間、人生をともにしてきたお宝との悲喜こもごもの物語。鑑定結果には大きな拍手、時々は溜め息も。どんなお宝が出てきて、いかなる鑑定結果だったのかは、12月5日(火)に放送される番組を見てのお楽しみ。
高評価が出ると、観客席も、大盛り上がり!
それにしても、テレビでは何度か見ているものの、実際会場に来てみるとこんなに楽しいものなのか、というのが筆者の正直な感想だった。感覚的にはスポーツをテレビで見るか、競技場で生観戦するかの差に近い。
ちなみに開始前のコメントをくれた港北区在住の2人組は、収録終了後に、感動のあまりか依頼人に握手を求めに行っていた。
収録、楽しかった