今年3月に閉店した関内の野菜カレーで有名な「カレーハウスキッチン」が移転して「キッチンY」として復活したって本当!?
ココがキニナル!
伊勢佐木町裏手にあった野菜カレーで有名なカレーハウスキッチン。無くなったと思っていたらキッチンYとして移転した様子。(B食祭に出てました)取材を!(駅馬車さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
オーナーの意向による突然の閉店も、店長と常連さんの心意気で6月に曙町で「カレーハウスキッチンY」として再オープン!名物の野菜カレーも健在!
ライター:クドー・シュンサク
久しぶりに読んだ夏目漱石が果てしないこと。
手にマメができたこと。
トロントの無名ディーバ3人組の歌に心酔していること。
勢いで買ってはみたものの小さくて困っているデニムのシャツのこと。
いきつけの店の話では好意を持ってくれている女性が18歳だったこと。
どれも、スパイシーな気持ちにはなれない。
閉店したはずの野菜カレーが名物のカレー屋さんが閉店したが移転したというキニナル。
店の名前に「Y」もついて再オープンしているとのこと。
「B食祭(びーしょくさい)2015」にも出店していたとか
曙町へ向かいます。
閉店の諸事情とカレーの香り
曙町はよく行きます。イキますというよりは、よく通るこの界わい。
横浜市営地下鉄のブルーライン伊勢佐木長者町駅を地上に上がり鎌倉街道に出る。
こういうところを通り過ぎて
阪東橋方面へと歩く。
発見
移転した「カレーハウスキッチン」。たかさご家の右どなり。
それにしても、いつも通るたびに思うのは、このあたりは街も建物もちゃんとくたびれていて街並みを見ても疲れない。
到着
伊勢佐木長者町の駅からは歩いて3分ほど。通なファンが多かったと聞く「カレーハウスキッチン」の移転した新店。
2階
おじゃまします
取材を快く受けていただいた「カレーハウスキッチンY」の代表である藤原好子(ふじはら・よしこ)さんが笑顔で迎えてくれました。2階と「カレーハウスキッチンY」は関係ないです。
さっそく、閉店、移転の経緯からお伺い。
よろしくお願いします
中区の末広町で2015(平成27)年の3月28日まで営業していた「カレーハウスキッチン」。その創業は1995(平成7)年。丹念に仕込んだカレーの味に虜になった方々も多く、閉店の理由には何があったのか。
理由はただひとつ
「オーナーの方が、突然店を閉めると言いだしまして。本当に突然だったので、閉店を知らせる間もなかったんです」と話す藤原さん。オーナーの意向なので、納得いかないままにも従うしかなかったが、それなりの感情を抑えたとも話してくれた。
その背景には
店長の藤原さんへの給与の未払いもあり、致し方ない部分と、確かにこのままではよくないという気持ちとが交錯し、閉店と同時に「カレーハウスキッチン」から身を引いた藤原さん。
そこで、長い付き合いの常連客の方々や知人のお客さんたちが立ち上がる。
「みなさんが辞めないでよと言ってくれたんです」
閉店の3月で引退を考えていた藤原さん。しかし、親しき常連さんたちがラブコール。それだけではなく、新店の物件探しから資金調達のお手伝いまでしていただいたというお話。
有志の方々と藤原さんの奔走と情熱で「カレーハウスキッチン」は「カレーハウスキッチンY」として6月1日に復活することになった。ちなみに「Y」の意味は「よこはま」のYとのこと。
夕食をとりにきた常連さんと談笑するその雰囲気はあたたかいものでした
「また、ウチのカレーができるというのは、本当にお客さんみなさんのおかげなんです。このカレーの香りは、みなさんが作ってくれたものなんです」
藤原さんは笑顔でそう話してくれました。
10時間前にハムサンドを食べてから何も食べていない筆者に、店内を漂うこのコク深きスパイシーな香りは、なんだろうな、1周まわってエロい。
次のページでは「カレーハウスキッチンY」の会心のカレーいただきます
驚愕のレシピでした。