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富岡東にある自噴井戸、大量に汲みにきている男性は何に使っている?

ココがキニナル!

金沢区富岡東のマルエツ裏に自噴している井戸があります。毎日何回か代車でお水をペットボトルに何本も汲みに来ている男性がいるのですが何に使っているのかな。飲んでも大丈夫?(かなちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

井戸の所有者に確認したところ、男性の娘がアトピー症であるため、お風呂の水などに使用しているとのこと。なお、井戸水は煮沸すれば飲んでも大丈夫

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ライター:河野 哲弥

いつものように、現場の確認から



手かがりは、「富岡東にあるマルエツ」。
地図で調べてみると、京浜急行線京急富岡駅から徒歩15分程度のところに、マルエツ富岡東店があった。とりあえず、この情報だけを頼りに、自噴井戸を探してみよう。
 


最寄り駅の京急富岡駅に到着
 

スーパーの裏手に、盆地のようなくぼみが見える


現場を見た感じでは、マルエツ富岡東店の北側が盆地のようになっていて、この先に目的の井戸がありそうだ。そこで、店舗左脇から階段を下り、周辺を探索してみると、自噴井戸はすぐに見つかった。
 


これが、投稿にあった井戸に違いない


どうやら、個人所有の井戸のようだ。アポイントもなしに失礼ではあるが、お話が伺えるかどうか、訪問してみることにした。



井戸の持ち主は、マルエツの土地の地主でもあった



玄関から声をかけたところ、この家の奥さんが対応してくださり、取材を受けてもらえるとのこと。個人名を出してもいいそうで、以後、柳下さんとさせていただく。
 


中央に見える蛇口から、勢いよく水が噴出し続ける


まずは、設置の経緯などから聞いてみよう。
柳下さんによれば、たびたび聞かれることがあるのだが、詳しくは知らないという。聞いている限りでは、現マルエツの土地では戦前、柳下家が、メロンや生花などの温室栽培を行っていたそうだ。そのとき、農業用水の確保のために、この井戸が掘られたらしい。
 


柳下家のすぐ後ろに、マルエツが見える


その後、太平洋戦争末期になると、上空からキラキラ光って見える温室は爆撃の目標になりやすいというウワサが耳に入り、いったん更地にしてしまったとのこと。爆撃をまぬがれた結果この井戸はこの井戸は、戦争を生き延び、今に続いているという訳だ。 
 


横浜市から、災害用水の協力も依頼されている

柳下家では現在、横浜市の保健局による年に一度の水質検査を実施した上で、主に洗濯や風呂などの生活用水に利用しているそうだ。なお、井戸水を飲むときは一度沸騰させるように指導されているのだが、昔からの習慣もあり、そのまま飲んでしまうこともあると話す。

また、イザというときの災害時には、周辺の人の生活用水や消火の目的のために井戸水を提供するよう、横浜市から依頼されているとのこと。