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ラーメン屋なのに魚!? 瀬戸内直送の新鮮な魚が食べられる戸塚にある「瀬戸内ラーメン」に突撃!

ココがキニナル!

戸塚区平戸2丁目に瀬戸内ラーメン店があります。瀬戸内直送の新鮮魚と書かれた張り紙がみえます。ラーメン屋で魚とは?キニナル(のりさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

魚を出すようになったのは、「酒のつまみがほしい」という客の要望があったから。新鮮な魚は瀬戸内で漁師をする店主の兄から送られてくる。

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ライター:秋山 千花

先日ラーメン屋でおいなりを食してからというもの、すっかり「普通」のラーメン屋では満足できない身体になってしまった筆者。そこで、編集担当の松山青年に「普通じゃ満足できない・・・」とささやいたところ、「ボク、忙しいので!」とライオンに狙われたトムソンガゼルのような勢いで逃走。逃げ足の早いやつめ!

で、急遽代打で登場したブラック編集長こと吉田様が持ってきたのが「瀬戸内直送の新鮮魚が食べられるラーメン屋」の調査。「ピチピチのイキのいいやつですよ!」と、にやつく顔はまるで悪代官に入れ知恵する越後屋のよう。お主も好きよのぉ・・・



営業時間は夜のみ!?



検索すると、「電話番号」非公開、「営業時間」夕方~22時、「定休日」不定休と、商売っ気のまったく感じられない営業スタイルの「瀬戸内ラーメン」さん。


ものすごく不安(ラーメンデータベースより)

 
が、しかし。なんとか探し出した電話番号にびくびくしながら電話をかけたところ、返ってきたのは「毎日あるわけじゃないから、魚が入ったら電話してあげようか?」という気さくであったかい店主の反応。「おっ、これは楽勝かも!」
 


だが、ほっとしたのも束の間。電話はまったくかかってこない

 
忘れられてなるものかと、何度か電話を入れてはみるものの、毎回答えは「いやぁ〜、忙しくて」。「また電話するよ」という愛想のよい言葉はあくまでも軽く、可能性は限りなくゼロに近い印象。
 
もはやこれまでか・・・と諦めかけたそんなある日、「明日来る?」とおっちゃんからの気まぐれとも思えるお誘い電話が!! 筆者、2つ返事で「瀬戸内ラーメン」へ。
 


「瀬戸内ラーメン」へは東戸塚駅で下車

 
東戸塚駅から東海道沿いにある「瀬戸内ラーメン」へは徒歩で21分。路線バスを利用するなら東戸塚駅東口より保土ヶ谷駅東口行きなどに乗って「山谷」で下車し徒歩3分。
 


駅から徒歩ならこんな感じ。けっこう遠い 
 

ぼんやりと見えてきた「瀬戸内ラーメン」
 

寒い夜にひとりでふらっと入りたくなる店構え
 

ホワイトボードに書かれたラーメンメニューは消えそうですが・・・
 

張り紙には力強い文字。この店の魅力はこの3行に凝縮されているよう
 

さて、いよいよ気まぐれな「あの人」とご対面
 

こちらが店主の網江さん

 
店に入るといきなり「遅いからもう閉めちゃおうかと思ってたよ」と屈託のないおっちゃんの笑顔。いや、まだ20時前だし!と突っ込みどころ満載なおっちゃんに、とりあえずキニナル営業時間を確認したところ、「バブルがはじけてから儲からんからさ。もう、夜だけやってるの」と、これまたざっくり回答。

「だいたい」17時から20時くらいまでだが、客がいれば24時まで、逆に早いときには19時半くらいには閉めてしまうとか。なんともうらやましい気まぐれ営業だが、実は昼は自営で別の仕事をしているそう。「自分の身体と相談しながらやってるんだよ」とおっちゃん。で、キニナル昼間の仕事については・・・
 


「まあ、いろいろだな」と多くは語らず


そんなことより・・・と、話もとりあえず出てきたのがこちら。
 


「頭のスープだ。食ってみろ」

 
「THE漁師汁」な見た目のどんぶりの中には、ホウボウとエソの頭が入っているとのこと。「醤油で味をつけただけだ」というスープには魚の旨味がたっぷり。醤油だけのシンプルな味わいが、逆にその旨味を引き立たせる。「電車に乗ってきたの?」と労をねぎらうおっちゃんのゆる〜い口ぶりと、温かいスープに心も身体もぽっかぽかだ。
 


店内は厨房側、壁側のカウンター席を合わせて「だいたい」20席

 
「最近はそんなに混まないから、壁側はほとんど荷物置きだ」とおっちゃん。
 
そもそもおっちゃんがこの地でラーメン店を始めたのは1990(平成2)年のこと。サラリーマンだったおっちゃんは、実家のある瀬戸内から名古屋、平塚、藤沢と転勤に転勤を繰り返し、この地にたどり着いたのだという。この場所はもともとおっちゃんがよく来ていた喫茶店。そのマスターが年齢を理由に引退することになったため、おっちゃんに声がかかったのだという。

今は夜のみの営業だが、以前は朝11時から明け方4時まで、スタッフ3人とレジを担当する奥様が毎日忙しく働いていたそう。当時の目玉メニューはなんと1杯3000円の「すっぽんラーメン」だというから驚きだ。
 


これが当時使っていた「すっぽんラーメン」のどんぶり。器も立派!

 
「なぜにすっぽん!?」と思わないでもないが、折しもバブル全盛期。「みんな金を持っていたからね。カウンターで一人がすっぽんを頼むと、みんな食いよるのよ」とバブリーラーメンは意外にも売れまくっていたよう。焼酎で割ったすっぽんの生血まで出していたとか。