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過去6年で最多に迫る勢い? 横浜市内で食中毒が多発。県も警報を発令!

ココがキニナル!

7月7日に横浜市南部病院で食中毒が発生するなど、市内の食中毒患者が増加傾向。今年の特徴や予防のために市が取っている対策は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

生食肉に含まれるカンピロバクターが顕著。市は生食肉を提供する飲食店に指導などを行っているほか、調理時に十分な加熱をするよう呼びかけている

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ライター:はまれぽ編集部

過去6年で最多?



7月7日(月)、横浜市港南区の「横浜市南部病院」に入院している患者らがおう吐や下痢といった食中毒の症状を訴えた。横浜市保健所が調査した結果、同日の夕食を摂った308人のうち、20代から80代の男女30人中4人から黄色ブドウ球菌が検出された。
 


食中毒の原因となった黄色ブドウ球菌(フリー素材より)

 
市保健所は7月9日(水)に病院内での作業エリアを限定し、盛り付けなどの業務以外を一時禁止する措置を取った。患者は全員快方に向かっているという。
 


食中毒があった横浜市南部病院

 
その後の調査で、原因となった食材は当日提供された「七夕ちらし」に使われていた新潟県の業者が製造販売した冷凍の錦糸玉子が疑わしいことが分かった。この食材は食品衛生法違反で既に回収されている。
 


錦糸玉子が原因(写真はイメージ、フリー素材より)

 
南部病院での食中毒を含め、2014(平成26)年に横浜市内で発生した食中毒は23件(速報値、7月24日現在)となり、既に昨年1年間の発生件数(19件)を超えた。

通常、夏から冬にかけて食中毒が増える傾向にあることから、このままのペースでは過去6年間で最多だった2011(平成23)年の36件に迫る勢いで、横浜市などは警戒を強めている。
 


過去6年間の食中毒発生件数(2014〈平成26〉年は速報値)

 
また、県も7月23日(水)に食中毒警報を発令し、衛生管理の徹底などを指導していく考えだ。

この状況を受け、横浜市ではどのような対策を取っているのか、市健康安全課の毛利一也・担当係長と佐藤弘樹さんに話を伺った。
 


(左から)毛利係長と佐藤さん

 
「原因となる菌は年によって違うため、なぜ今年が多いかはっきりした理由は分からないが、横浜市では食中毒の予防啓発および飲食店に対する監視・指導に注力しています」と毛利係長。

健康安全課が調べた過去5年間と今年のものを合わせた計6年間のデータによると、今年は特に「カンピロバクター」による食中毒が多く8件発生しており、これは過去6年間で既に最多となっている。
 


横浜市健康安全課のまとめた食中毒の原因(2014〈平成26〉年は速報値)