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公共物がボロボロのみなとみらいのスケボー被害、対応の進捗は?

ココがキニナル!

みなとみらいでは花壇や階段が、アイランドタワーのオブジェなどスケボーで壊されている。出っ張りを付けるなど防衛策をとっているようだが行政で規制はできない?(ta-TAさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

港湾局や環境創造局、警察による合同巡回が始まったみなとみらい地区。まずは「終日スケボー禁止」というルールを、今後も根気強く周知させていく予定

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ライター:大野 ルミコ

あれから1年半・・・みなとみらいのスケボー事情はどうなったのか?



あれから1年半・・・みなとみらいのスケボー事情はどうなったのか?

先日、兵庫県明石市のスケボー問題がニュースになっていた。

明石駅前広場に設置したベンチ付き花壇が、スケボーによってオープンからたった1日で傷だらけになってしまった・・・という内容だ。

2015(平成27)年8月に、みなとみらい地区のスケボー対策について記事を書いた。その時は「みなとみらい地区は原則、終日スケボーを禁止している」こと、そして「危険な事故などが起きないよう、行政による巡回も行っているがイタチごっこが続いている」という報告をさせていただいた。


みなとみらい地区を「スケボースポット」だと紹介しているサイトもあるのだという

  
その後、その状況に変化はあったのだろうか。そして何か新たな対策は講じているのだろうか。明石市のニュースを見てそんな疑問が湧き上がってきた。そこで、前回、取材にご協力いただいた横浜市港湾局みなと賑わい振興部の鈴木明広(すずき・あきひろ)さんに、再びお話を伺うことにした。
  


ということでみなと賑わい振興部が入る、産業貿易センターへと向かう

  
今回、我々を出迎えてくださったのは、ご連絡をいただいた鈴木さんと、同じくみなと賑わい振興部の加藤勇一(かとう・ゆういち)さん。加藤さんは日々、港湾局所管の市民利用施設の管理を行っており、先日始まったばかりだという「新たな施策」にも中心となって取り組んでいるという。

その「始まったばかりの施策」とはどのようなものなのだろうか。

その質問に「実は、私ども横浜市港湾局、そして同じくみなとみらい地区の公園を管轄する環境創造局南部公園緑地事務所、そして戸部警察署地域課とで協力し、合同での巡回を行うことになったんです」と教えてくれた加藤さん。

  

道路は警察、公園も場所ごとに管轄が違うため、一括の管理・取締りが難しい面があった

  
こうした取り組みが始まった背景には、近隣の住民たちから(特に深夜の)騒音に対する苦情が寄せられ続けていること、そして、ずっと危惧していた「歩行者とスケートボーダーの衝突事故」が実際に起きてしまったこともあるという。

 

事故が起きたパーク内では終日スケートボード禁止なのだが・・・

  

幸い、双方とも事故による大きなケガはなかったというが、やはり「何かあってからでは遅い」と加藤さん。「みなとみらい地区は、昼間は人や車の往来も多く、夜は多くの方の“生活の場”となっている。申し訳ないけれど、スケートボードを容認できる環境ではないのです」。

もともと、港湾局、環境創造局、そして戸部警察署それぞれが管轄する地区を不定期に巡回し、スケボーを含む「危険行為」の注意を行ってきた。今後は、その取り組みを継続しつつ、さらに「関係部署合同のスケボー専門の巡回・取締り」も行われることになる。

  
 

巡回の回数や範囲など詳細は明かせないが、いやはやかなりの労力だ

   

すでに一度行われた巡回では「5名ほどの方に、口頭で注意をしました」と加藤さん。「横浜市外から『ここは滑りやすいよ』という噂を聞いてきた・・・という人もいましたね。やはり、みなとみらいを“スケボースポット”として紹介している人が多いみたいで・・・」と苦笑する。

「素直に話を聞いてくださる方もいますが、反発し、注意を受け入れてもらえない時もあります。『スケボー禁止だと知らなかった』という人もいますし、今みなとみらい地区は終日“スケボー禁止”だということを、我々がもっとしっかりと発信していく必要があるのかもしれません」

  

景観を損なわないよう、公園内の注意喚起の看板設置は控えめにしているという
 

この日、日が暮れてから2回目の巡回が行われるという。そこで鈴木さん、加藤さんにお願いし、筆者と編集部・山岸も同行させてもらうことにした。なぜこれだけ禁止してもみなとみらいにスケートボーダーが集まるのか・・・その答えが見えてくるかもしれない。