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工業地帯の夜景を堪能!?夜の鶴見線探訪ツアーに潜入!

工業地帯の夜景を堪能!?夜の鶴見線探訪ツアーに潜入!

ココがキニナル!

JR鶴見線で夜景を楽しめるツアーが開催されるとの情報を得たライター・若林。鶴見線での貸し切り列車やツアー開催は非常に珍しい。ぜひツアーに潜入して工場の夜景を紹介したい!(ライター・若林のキニナル)

はまれぽ調査結果!

JR鶴見線でのツアーは珍しい試みだが参加者には好評。川崎市観光協会のガイドを交えて進行し、入賞したおむすびも楽しみつつ、昼とは全く違う沿線の風景を心ゆくまで楽しめる企画だった。

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ライター:若林健矢

地元民や通勤客の他に、鉄道ファンにも広く知られているJR鶴見線。鶴見駅から京浜工業地帯へ走る通勤路線だが、日中は通勤客が減ることから本数が激減し、ローカル線のような趣に変わるのだ。

さらに、高架下が懐かしい雰囲気で有名な国道駅や、海(運河)が目の前なのに駅から出られない海芝浦駅など、個性的な駅も数多い。


短い3両編成で工業地帯を走る鶴見線


筆者・若林が入手した情報では、ここに貸し切り列車を走らせ、夜景を楽しむツアーが行われるというのだ。鶴見線でツアー企画なんて今まで聞いたことがない。このツアーを企画した株式会社日本旅行・大阪法人営業支店に取材の相談を行ったところ、光栄なことに取材の許可をもらえた。この貴重な機会でツアーに同行して、鶴見線で工場夜景を見てみよう。


GoToトラベル対象のツアー、たった3分で完売




ツアー名は「貸切列車で行く夜の鶴見線探訪 港湾・工場夜景の旅」。12月19日に開催されたこのツアーでは、海芝浦駅・大川駅・扇町駅という3方向の終点に立ち寄りながら沿線の夜景を巡る。工場・港湾の夜景も確かに魅力的だが、このツアーに参加するだけで鶴見線を全区間走破することもできる。

このツアーは日帰りだが、GoToトラベルキャンペーンの事業支援対象となっていた。元々の旅行代金は大人8,000円、子ども7,400円のところ、ここから35%の金額が差し引かれる。つまり参加者が実際に支払う金額は大人5,200円、子ども4,810円だ。地域共通クーポンは大人・子ども共通で1,000円分が支給された。

日本旅行・大阪営業法人支店によると、東京出身の方が支店内におり、鶴見線の独特の雰囲気は元々知っていた。加えて最近は「夜」がトレンドになっていることから、夜の鶴見線に面白さを見出し、企画に至ったとのこと。

では、参加者がどれくらい集まったかというと・・・、満席だ!もっと言えばたったの3分で完売!10月27日の15時から定員96名で発売開始したが、一瞬で申し込みが埋まってしまったというから驚きだ。日本旅行によれば、その約7割が首都圏から参加するとのことなので、「新型コロナウイルスの情勢がある中で参加者はどれくらい集まったのだろうか?」という筆者の疑問が一瞬で吹き飛ぶほど、鶴見線は人気の高い鉄道ということがうかがえる。



17時発、鶴見線貸し切り列車で夜景探訪に出発!




ツアー当日の12月19日、スタート地点はもちろん鶴見駅。受付では手の消毒など、新型コロナ感染防止対策をとった上で手続きを行った。その後鶴見線の乗換改札を通ると、普段あまり電車が来ない4番線に団体専用列車が停車していた。



鶴見駅東口。鶴見線ホームは西口の方が近い




「団体」の表示を掲げ、4番線ホームに停車中の205系1100番台


4番線では鶴見線90周年の写真展が開催中(現在は終了)で、メッセージボードの設置(2021年3月28日まで)も行われている。出発を待つ間、多くの人が展示を見たり電車の並びにカメラを向けていた。



3番線には通常の電車が発着。珍しい並びに多くのファンがカメラを向けた


団体専用列車は17時5分に鶴見駅を発車!ツアー行程の説明と、各号車に同乗する川崎市観光協会のガイドの方々からの挨拶が行われた。この先は観光協会のガイドさんが鶴見線沿線の工場夜景を解説してくれる。

参加者は各自に貸し出されたイヤホンガイドを装着することで、ガイドさんが大声を出さずとも解説が直接耳に伝わるようになる。コロナ対策もあるかもしれないが、参加者全員が解説を聞き取れるのはありがたい。

鶴見線の電車は通勤型の車両なので、座席は横向きのロングシート。だが新型コロナウイルス感染拡大防止のため全員がマスクを着用し、7人掛けの席には5人、3人掛けの席には2人で座る。客室窓を少し開けて換気を促すことも忘れない。さらに各行程ごとに手指の消毒を全員が行うことで、徹底してコロナ対策に努める。



黄緑のゼッケンを着ているのが川崎市観光協会のガイドさん。号車ごとにガイドを行う




屈指の難関支線を最初に走破




最初にたどり着いた駅は大川駅。この駅名でピンと来る人もいるかもしれないが、なんといきなり超難関路線の終点に到達することができた。というのも、鶴見線の大川支線には日中、電車が一本も来ない。

この駅からの休日の運行本数は朝の2本と夕方の1本、平日でも朝の4本と夕方の5本しかないので、横浜・川崎の路線にもかかわらず日常利用以外での乗車が非常に難しいのだ。



鶴見線完乗のハードルを上げる大川駅は、ツアーの最初に走破




来た電車がそのまま折り返す単線ホームで、ますますローカル線っぽい


この駅からは日清製粉鶴見工場や大川町工業団地などへ通じている。日清製粉に関しては、大川町の所在地は川崎市なのに、工場名が「鶴見工場」となっているのが気になるところ。解説によると、明治時代に日清製粉が鶴見にあって、その頃の名残だという。

後で日清製粉の公式サイトを読んだところ、旧日清製粉は1908(明治41)年に群馬県の館林製粉に合併されたが、社名は合併される側の「日清製粉」に統一されて現在に至っているようだ。なお大川町の鶴見工場は1926(大正15)年に完成している。

また、大川町工業団地には、50社以上の多種多様な会社が集約されている。場所によってはテレビドラマの撮影も行われるとのことだが、くれぐれも野次馬は避けよう。



おむすびコンテストの入賞作品をお弁当で堪能




駅周辺の探訪を終えて電車に戻ってくると、各席にお弁当が用意されていた!これは、大川町工業団地内にある「美遊JAPAN」によるお弁当。鶴見線の電車がロングシートのため、膝の上でも食事ができるコンパクトな箱に、2種類のおむすびと定番のおかずが入っていた。

特にこの2つのおむすびは、川崎市が毎年実施している「おむすびレシピコンテスト」の今年の入賞作品がベースになっている。一つめは香辛子味噌のおにぎり。川崎の特産品「香辛子」を使用した味噌は、ちょっとピリ辛だけど食欲をそそる香りが口の中に広がり、癖になりそうな味わい。

二つめは青菜と小海老のおむすび。こちらは塩味がよく利いた一品だが、小海老を噛んだときの「さくっ」という食感が楽しい。他のおかずとお茶を間に挟みながら、美味しく完食だ。



コンテスト入賞おむすび2種類(左:香辛子味噌、右:青菜と小海老)が入った、今回ならではのお弁当



駅から出られなくとも、運河の夜景は見ごたえ抜群




次は三角形のような形の浅野駅と、駅からすぐ運河が見られる新芝浦駅で短時間の停車を挟みつつ、海芝浦駅へ。



浅野駅はホームが分かれる。まっすぐなホームは扇町・大川方面




海芝浦方面のホーム。カーブがきついので足元を見て乗り降りしよう



新芝浦駅からも運河と夜景が見られる。カメラを向ける参加者は数多い


海芝浦駅は東芝の敷地内にあり、一般乗客が出られない駅として知られているが、この駅からの京浜運河の景色は見ごたえ抜群!鶴見つばさ橋や東京ガス扇島工場をはじめ、運河の向こうにある工場群とホームのすぐ下まで迫る運河の風景は、鉄道ファン以外にも人気が高い。駅に隣接した「海芝公園」には一般利用者も入れるので、ここからも港湾の景色を楽しめる。

昼間に来ても良い景色だが、夜に来ると白・赤・オレンジなど様々な光が各工場に灯っており、昼とは全く違う光景に変わる。

諸説あるが、解説によれば、白い光は確実に見えなければいけないもの(計器類、道路など)を灯すため、オレンジの光は危険なものを扱っていることを知らせるために色分けされているとのこと。それらの光は海をも照らし、まるで光の帯みたいに見える。



東京ガス扇島工場(写真左)と鶴見つばさ橋(写真右)の光が運河を照らす




横浜ベイブリッジと大黒町の工場群


なお、新芝浦駅と海芝浦駅はどちらも東芝の敷地内にある。そのため写真を撮影したい場合、内陸側を写すのは極力避けよう。また、電車の本数が減る時間帯では、乗りたい電車への乗り遅れにも注意したい。



ノスタルジックな雰囲気と戦争の爪痕が残る国道駅




続いて降りた駅は国道駅。ノスタルジックな高架下で有名な駅で、この雰囲気は駅開業当時からほぼ変わっていない。解説によると、テレビドラマの撮影などでもよく使われるとのことで、特にJR東日本の用地を利用した撮影では10本の指に入るほど。



昼でも薄暗い国道駅高架下だが、それが魅力でもある



鶴見線は鶴見駅以外全て無人駅。きっぷや乗車駅証明書で精算。ICカードはタッチでOK


だが、国道駅は懐かしいだけでなく、戦争の痕跡もそのまま残されている。高架下から国道15号線に出て、ネットがかけられた部分を見てみると、コンクリートにいくつも穴が開いている。1945(昭和20)年、横浜大空襲時の機銃掃射の弾痕だ。

ノスタルジックな雰囲気と戦争の痕跡に、ツアー参加者も数多くカメラを向けた。



高架下を抜けて横浜寄りに機銃掃射の跡がわかる




扇町地区の工場夜景を観察、昭和電工プラントは必見!




再び団体電車に乗り込み、最後に鶴見線の本線の終点、扇町駅に向かう。浜川崎~昭和間では扇橋を渡るが、ここから昭和電工のプラントのライトアップが非常に美しく車窓に映り込む。電車もここでは車内を消灯し、光に包まれた工場プラントの光景を全員で堪能。

ちなみに扇橋には歩道もあるので、電車の外から夜景を見ることもできるが、徒歩で移動する場合、川崎港郵便局付近の歩道が夜間はかなり暗くなることに注意。扇橋へは昭和駅からアクセスし、夜景観察を終えたら昭和駅へ戻ることをおすすめする。



電車の窓から昭和電工のプラントが光を灯すのがはっきり見える



扇橋の歩道からも見える、プラントが光る工場夜景



鶴見線の終点、扇町駅。周辺には意外と猫が多い


扇町駅からは徒歩で工場夜景の探訪に向かう。駅を出て左の大通りに出ると、右奥に白と青の光が灯っている建物が見える。川崎天然ガス発電所だ。その2本の煙突の中央あたりまでが照明で照らされている。

解説によれば、昨年までは上から下まで白一色に光っていたが、今年から上の部分のみ青い照明に交換されたとのこと。夜景を見る側としては白色だけでも十分綺麗だが、青い光が加わるとさらに美しい。

またこの付近に限らず、気温の低い冬の時期は各工場の煙突から水蒸気が出るのもよく見える。加えて晴れていれば星空や、方角によっては月明かりも一緒に見られるので、昼間とはまるで別世界であるかのようだ。


川崎天然ガス発電所の2本の煙突に白と青の光が灯る
 


写真では分かりにくいが、晴れの日は星もきれいにみられる


この先は公道を歩きながら、昭和電工ガスプロダクツやJR東日本川崎発電所の前を通る。特に昭和電工ガスプロダクツの外観を見た時には、光の灯るプラントはもちろんのこと、公道を跨いで二つのプラントに配管群が繋がっている点にも注目が集まった。


JR東日本川崎発電所。首都圏のJRの大部分がこの電気で動いている



昭和電工ガスプロダクツ。タンクローリーで液化炭酸ガスが運ばれる



公道を跨ぐ配管群と光が灯るプラントは、力強くもどこか美しい


このように、この一帯では、石油化学に関連した企業同士が密接に結びついている。これを「石油コンビナート」と呼ぶ。誰もが学校の社会の授業で一度は聞く単語だが、じっくり工業地帯を見てきたことで改めてその意味を実感できたと思う。

シンレキ工業付近まで歩き、解説と撮影タイムが終わったら、ツアー行程はここまでだ。来た道を扇町駅へ戻る。ちなみに浜川崎~扇町間は単線なので、団体列車は一度鶴見駅に戻っている。22時14分ごろに団体列車が入線し、22時20分に発車。最後は鶴見駅に22時38分に到着して解散だ。

なお、徒歩での観光中も工場に出入りする車が通行する。ガイドさんの指示に合わせて左右に避けながら夜景探訪を行った。



鶴見線で大変珍しいツアー企画。参加者はどんな感想を?




夜の鶴見線に焦点を当てたツアー企画はたいへん珍しい。開始3分の完売に申し込みが間に合い、今回参加することのできた人の感想はどうだったのだろうか。

千葉県の船橋からツアーに参加した小林さん親子は、お父さんが偶然このツアーを知ったことから二人で応募。お父さんは昼間の鶴見線を知っているが、7歳のお子さんは純粋に初めてだったとのことだ。「いろんなところを出たり入ったりして、来てみて面白かったと思いますよ」とお父さんが感想を寄せてくれた。


普段なかなか来ない鶴見線を、親子で楽しんでいた


また、お母さんと兄弟の3人で参加した藤原さん親子(本人事情により写真はNG)は、なんと関西の京都からはるばる鶴見線ツアーに参加。過去に鶴見線を訪れたとき、その魅力に惹かれたことと、鉄道ニュースサイトで偶然ツアーの開催を知ったこと、そしてツアー当日は仕事が休みということで、3人で申込み。

申込み時はネットの回線を有線に切り替え、確実に申し込みができるようにするほど熱心だったようだ。

「普段横浜の夜景というと桜木町のあたりで見ていることが多いからそれとは違いつつも、こっちはこっちで綺麗だ」と弟さん。その上で「武骨で大きい建物をしっかり見に行くことってあまりないですから、新鮮でしたね」との感想だった。



取材を終えて




横浜市内の路線ということもあって筆者も時々乗りに来ている鶴見線だが、その夜の風景は日中の風景とは確かに違った!

昼は武骨な外観がよく分かるが、夜はそれらが照明でライトアップされ、昼の外観が嘘みたいに幻想的に。今回は晴れていたので星空と月も一緒に見えて、なお美しい夜景だった。

インタビューでもあったように、これほどしっかり工場夜景を見る機会は普段なかなかないので、他の参加者にとっても貴重な体験だったのではないだろうか。

その上で、大川駅を含めて鶴見線の全区間を走破できたこともふまえれば、鉄道ファン的にも嬉しいツアーだったと感じた。


鶴見線の電車を貸し切っての夜景探訪ツアー、非常に面白い体験の連続だった


なお、今回のような工業地帯では夜まで稼働している工場もあり、夜間でも車の出入りは行われている。決して近隣住民や工場の従業員に迷惑をかけないことと、各会社の敷地や、暗く危険な場所には立ち入らないこと。

鶴見線以外でも同じことだが、沿線の散策や鉄道の撮影は、安全とマナーを守って楽しく行おう。



―おわり―


取材協力
株式会社日本旅行 大阪営業法人支店
一般社団法人 川崎市観光協会


※本記事は緊急事態宣言前に取材・作成されたものであり、緊急事態宣言中の夜間外出を推奨するものではありません。


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