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横浜駅きた西口の喫煙所。人通りが多いこの場所に、なぜ設置されたのか?

ココがキニナル!

横浜駅きた西口の喫煙所。道幅が狭いところにあり、前を通るだけでタバコの煙がたかり、せき込みながら通過する人もいます。市は何を考えてこの場所を喫煙場所にしたの?(hamaさん、なーへーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

指定場所以外の喫煙防止や吸い殻などの拡散を防ぐため、人通りの多い場所に設置された。以前は少し奥にあったが、工事により現在の場所へ移設。

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ライター:河野 哲弥

喫煙所なのに資源循環局が担当、その理由は



対応いただいたのは市の資源循環局。先日ご紹介した、イラストの上手な吉野さんが在籍する部署である。
それにしても、ゴミ問題や資源のリサイクルなどを担当する同局が、なぜ喫煙所の担当をしているのだろう。その辺の事情や、設置の経緯について、お話を伺うことにした。
 


説明いただいた、同局の秋本さん

 

「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」などを推進する部署のハズ


秋本さんによると、現在横浜市では、横浜駅周辺地区やみなとみらい21地区、関内地区、鶴見駅周辺地区、東神奈川・仲木戸周辺地区、新横浜駅周辺地区の合計6つのエリアを喫煙禁止地区にしているとのこと。

そして、この法的根拠となるのが、「横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する条例」、通称「ポイ捨て・喫煙 禁止条例(ハマルール)」となる。
 


火の着いたたばこに、「NO」の文字を重ねたシンボルマーク


この市条例が定められた目的は、空き缶やたばこのポイ捨てによるゴミの拡散防止が主だった理由とのこと。よって、この問題を管轄する資源循環局が、担当部署となっているそうだ。

ではなぜ、喫煙禁止地区に、喫煙所が設けられているのだろうか。
 


現在横浜駅周辺地区には、合計3つの喫煙所がある


同じく秋本さんによれば、現在6カ所あるすべての喫煙禁止地区に、1カ所以上の喫煙所が設置されているそうだ。そしてその理由とは、「吸い殻の拡散防止を推進する上で、むやみに全面禁煙にするよりも、あえて喫煙場所を設けた方が実効性を確保できる」からなのだとか。つまり、名より実というべきか、「禁煙」そのものが目的ではなかったのだ。

また、喫煙所の場所については、ゴミの拡散状況などを総合的に判断し、あえて人通りの多い場所を選ぶこともあるのだという。実際に、喫煙所の設置以降、吸い殻が路上に捨てられるケースは少なくなってきているそうだ。




市民からクレームなどは届いていないのか



とは言え、「はまれぽ」にも、横浜駅きた西口喫煙所の「撤去願い」が届いているほどだ。市への、同様なクレームなどはないのだろうか。

すると、「塀で囲って欲しい」、「受動喫煙が不快」などの声が、市のさまざまな広報手段を通じて寄せられているそうだ。しかし、市条例の目的が受動喫煙の防止や健康促進などではない以上、具体的な行動に移すのは難しいと話していた。西区が主体となって管理している「ハマ・マナステーション」のような室内型にしなかったのも、タバコの煙対策が目的ではないため、通常の屋外型にしたとのこと。


また、むやみに喫煙所を撤去してしまうと、他の喫煙所が混雑したり、ゴミの状況が以前のように戻ってしまったりすることも考えられる。従って同局では現在、職員による巡回やポスターなどを使用して、マナーアップの向上を働きかけているそうである。

なお、以前は少し奥まった場所にあった横浜駅きた西口喫煙所だが、ここではみなとみらい線・東横線の施設建設工事が進んでいる。従って、現在の喫煙所は仮設などではなく、当分このままの状態が続くとのことだ。撤去要望がいよいよ強くなってきた場合の移設や撤去の可能性について尋ねてみたところ、「現段階では、白紙」という回答だった。

 


現在工事中の、元横浜駅きた西口喫煙所の様子




まとめ



現在、神奈川県で定められている「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」の対象は、「不特定又は多数の者が出入する室内又はこれに準ずる環境」となっている。つまり、受動喫煙による健康被害の防止という観点は、室内においては守られている訳だ。

ところが屋外となると、横浜市では、吸い殻の拡散防止という観点に変わる。「たばこの煙が不快だ」という声が市になかなか伝わらないのも、このことが原因となっているのだろう。

優先すべきは受動喫煙の防止なのか、それともゴミの拡散なのか。もし、健康被害を懸念するのであれば、健康福祉局などにも解決を求めていく必要があるだろう。「不快だ」とか「迷惑だ」というだけでなく、より具体的な要望をもって市に働きかけないと、なかなか出口の見えてこない問題である。



―終わり―
 

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  • ここの喫煙所を利用する人たちはマナーが悪い人が多いです。たしかに中には吸わない人へ配慮して利用している人もいると思いますが、圧倒的にそうでない人が多いです。スペースからはみだすどころか、道路に出て吸っている人、吸いながら来る人多数です。いつも通るたび髪に嫌なにおいが付き、頭が痛くなって具合が悪くなります。台町方面から駅に向かう場合、ここを通らなくてはならず、いつも迷惑しています。市だけでなく、国を挙げて受動喫煙に対する対策を取ってほしい。

  • 一方的な目線という方もいるようですが、スペースからはみ出してしまうのは喫煙者のだけせいではない。確かに狭いことに問題はありますが、いっぱいならそこで吸うことがもう間違っているのでは?マナー違反なのですから。気を使うというなら、スペースにはみ出して吸うことはしませんよね?現在でもこの場所は非常に利用者が多く、道を通れば必ず、受動喫煙が起きます。原因として横浜市も悪いですが、利用者のマナーも明らかに悪いです。喫煙所からはみでての喫煙、さらには吸い殻のポイ捨てまであります。喫煙所でポイ捨て、、マナーが良いんでしょうか?追加取材私も希望します

  • 最近、喫煙所の位置が海寄りになりました。そのため、以前の場所にここで喫煙しない旨の掲示がされているにも関わらず、喫煙している人が多数です。明らかにマナーが悪化してます。再検証の取材をお願いします。

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