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有隣堂が「10色のブックカバー」にこだわる理由とは?

ココがキニナル!

エコバッグの普及の時代に有隣堂が「10色のブックカバー」にこだわる理由がキニナル(スさん)/有隣堂では大きい本にカバーをかけてくれます。これは有隣堂ならではのこだわりなんでしょうか?(ハムエッグさん)

はまれぽ調査結果!

営業戦略であると同時に、レジでの会話を通してお客様とのコミュニケーションを演出する狙いも。大きな本にもかけるのは、純粋に書籍の保護のため。

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ライター:松崎 辰彦

書店に行こう 本を手にとろう



「カバーで使用されているのはゴールデンリバーという皮しぼ模様の厚手の紙です」と飯沼さん。“皮しぼ模様”とは聞き慣れない言葉だが、皮革製品の表面のしわ模様を指す言葉であるとのこと。

そんなカバー表面をつぶさに眺めると、「実用新案登録 第3054544号」の文字がある。実用新案登録、とはまた意外だが、このカバーにどのような創意工夫があるのだろう?
 


「実用新案登録」の文字が見える


「それまで本にカバーをかけるときには、やわらかい包装紙を使って表紙を覆っていました。この作業は熟練を必要としていましたが、ゴールデンリバーを使用してあらかじめ折を入れることで、カバーをかける作業の軽減が実現し、お客様をお待たせする時間の削減になりました」

──カバーにあらかじめ折返し部分を設けておくことで作業が軽減化されたということのようだが、それが実用新案とは少々驚きである。「コロンブスの卵」というものか。
 


 

 

 

わずか数秒でカバーをかける


出版業界には近年電子書籍が出現し、紙の雑誌・書籍の中で存在感を増している。のみならず書籍を買うにしても、書店に足を運ばずインターネットで注文する人が増えてきた。

こうした中で、インターネットにはない書店のよさ、電子書籍と比較したときに浮かび上がる紙の書籍の存在意義を、聞いてみた。

「インターネットでは買おうとする本にしかアクセスできませんが、書店に足を運べばその本と同じテーマを扱ったほかの本も目に入ります。そして、自分がそれまで興味を持っていなかった分野の本にも出会うことができて、そこから思いがけない関心が湧いたりします」
 


書店は知識の宝庫である


やはり書物は、自身の目で見て、手で触れて選びたいものである。

「本は実際に対面しないとわからないものです。電子書籍も結構ですが、読書とは本来手で触って、紙の匂いを嗅いで、そして本の重さを感じて行うものだと思います。
有隣堂のカバーもいろいろご意見があると思いますが、そうした観点から考えていただければ幸いです」
 


レジの中にカバーが用意されている


店員さんから声をかけてもらって、自分で選べる有隣堂の文庫カラーカバー。本の存在感というものを考えるきっかけとして捉えても、いいのではないか。



取材を終えて



インターネットや電子書籍の出現で、出版業界も書店業界も生き残るためさまざまな工夫を重ねている。そうした中で有隣堂の文庫カラーカバーは、手から手に書物が渡される温かみを感じさせる。

クリック一つで本が買える便利な時代になったが、しかし“町の本屋さん”は本好きには夢のつまった場所である。新たな知識に出会える心踊る空間である。

カラフルなカバーをかけられた文庫本には、えも言われぬ品格がある。エコの観点から意見もあろうが、書店ならではのサービスとして、楽しみたい。


─終わり─


取材協力 有隣堂
http://www.yurindo.co.jp/corporate/
※有隣堂の文庫カラーカバーは販売もしている。10枚1組で157円(税込み)。
本の形に折られる前のカバーが手にできる。
 

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  • 横浜駅のルミネには、ここ限定の桜色(通常のピンクと比べると大分落ち着いた色)のカバーがあり、とても気に入っています。ジョイナスの有隣堂よりお店の規模は小さいのですが、あえてこちらを利用しています。

  • 昔有隣堂でバイトしてました。この記事では文庫本のカラーカバーに触れてますが、大判書籍に「ブックカバーにカバーをつける」書店ってこの辺では有隣堂だけな気がします。(他にもあるかもしれませんが)他は自社カバーをつける時はそのまま本に巻きつけるだけですが、有隣堂は一旦ブックカバーを外して織り込むんです。(説明解りづらくてすみません)「これをしてくれるから有隣堂で買う」と言う人も結構居ましたね。ちなみに、ブックカバーのない本(洋書など)にも有隣堂は言えばやってくれます。カバーに並々ならない情熱を注いでるのが有隣堂の特徴です。

  • 有隣堂のカバー、子供のころから何十年も大好きです。ジャンルごとに違うカラーにして(近代文学、現代文学、娯楽等)背表紙にアルファベットのスタンプで著者名を押したりして、統一感があって可愛い本棚にするのが楽しい。カバー選びも、書籍のネット購入ではできない楽しみ。

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