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豊かな自然が織りなす、非日常の空間。はま旅Vol.13「中山編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第13回は、緑あふれる中山駅。山を切り拓いて生まれた街だけあって、自然のスケールは規格外。

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ライター:定者 和也

一年中楽しめる「四季の森公園」。この季節は・・・
 


この道を通って通勤・通学できる人がうらやましい


南口から5分ほど歩くと、「四季の森公園」に続くプロムナードを発見。

街の喧騒はどこへやら。
人通りのない道に響くのは、木々のそよぐ音、鳥たちのさえずり。

まるでジブリ映画の世界に迷い込んだかのような感覚。
子どもの頃、一人で見知らぬ地へ足を踏み入れたときに味わった神秘感がフラッシュバックします。
 


「四季の森公園」北口。総面積45.3ha


プロムナードを10分ほど歩くと、「四季の森公園」の北口に到着。

管理事務所の前でパンフレットを手に入れます。全体図を見てびっくりしたのが、その広さ。
さくらの谷、紅葉の森、ピクニック広場、遊具広場…。

その他、さまざまなスポットが至るところに点在しています。
 


園内ではホタルが見られるらしい。夜に来ればよかった!

 

池には何やら撮影隊が。その先にいるのは…
 

止まり木の上にいるカワセミでした


見づらくてすいません。木の上に止まっている青い鳥です。すぐに飛び立ってしまい、ベストショットが撮れませんでした。
撮影隊の人たちに聞いてみると、カワセミが木に止まるシーンに遭遇できることは貴重らしいです。

この止まり木、実はカワセミの飛び込み台として立てられたもので、運が良ければここから池を泳ぐ小魚をついばむ瞬間を見られるのだとか。
 


紫と緑のコントラストが美しい「しょうぶ園」
 

風情ある水車。水が吐き出される音は、豪快でいて繊細
 

展望台。天気がよければ素晴らしい景観を眺められるはず


園内をひたすら歩いていたら、いつの間にか汗だくに。
水分を補給するため、南口広場にあるショップに駆けこみました。

 

ショップのスタッフの方。名前は出せないとのことですが、いろいろと話してくださいました


―面白い公園ですね。

「四季の森」と銘打っているだけあって、一年を通じて楽しめますよ。夏には大きなかぶと虫が取れますし、冬には雪も積もります。水がキレイなので、今の時期はホタルが見ごろですね。だから子どもたちを育てる環境としては最適なんです。遊びながら自然の生態系などを学べるわけですから。

―こういった場所って、横浜では少ないですよね。

この辺りはもともと山ですから。地の利を活かしている感じです。食べ物も豊かで、芋や梨も収穫できます。梨は「浜なし」といって、直売所でしか売られない品種。シーズンになると中山駅前でも売られますよ。

かなり歩いたので小腹が空いてきました。
駅前に戻って、何か甘いものでも食べたいところです。
 


「いわさ和」。いなりずし、おはぎ、お団子、羊羹、どれも美味しそうでした
 

きなこのおはぎ(147円)と、甘辛団子(84円)をいただきました


この店の電話番号は下3ケタが「211」なのですが、これは「この地域で211番目に電話をひいた」という証だそうです。昭和30年から中山に住んでいるらしく、当時の駅前はほとんど何もない更地だったとか。

そう考えると、戦後の発展というのは凄まじいものがあったんですね。



旅を終えて



プロムナードの部分でジブリ的な世界観を感じられると表現しましたが、この一帯には日常から乖離した独特の時間が流れているように思います。

四方八方に広がっている自然が、不思議な感覚を体に与えてくれるんです。
仕事の疲れを癒したい週末などに訪れてみてはいかがでしょうか。

1つ注意点を挙げるとすれば、山を切り拓いているだけあって、坂のアップダウンがすごく多いです。
とりあえず、僕のようにブーツを履いて散策するのは避けましょう。

「四季の森公園」くらいなら徒歩でも大丈夫ですが、この辺り一帯を隈なく散策するなら、自転車か車を用意した方がいいかもしれませんね。



■今回のはま旅「中山駅」周辺


・「きゃべつ」 横浜市緑区台村町292
・「ねこのひげ」 横浜市緑区台村町317-1
・「いわさ和」 横浜市緑区寺山町71


― 終わり ―
 

この記事どうだった?

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  • きゃべつ、確かに映画のゼブラーマンに出てきますね。

  • 好々亭は行って欲しかったですね…あとはバッティングセンターも

  • 四季の森以外は全て駅前ですね・・。もっと足を延ばして三保や台村の奥の方にも来ていただきたかったです。

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