ドヤ街のど真ん中にある「アートなホステル」って、どんなところ?
ココがキニナル!
石川町駅北口から徒歩圏内にあるHostel Zenというホテルが、アーティストによる作品が設置されていて、とてもアコースティックな空間になっているよう。調べて頂けますか?(くまちゃん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
インスタレーション化された客室やウォールペインティング。2011年の横浜トリエンナーレを期に「宿泊アート体験」と称されるアート空間が生まれた。
ライター:クドー・シュンサク
ちょっとアートな空間「Hostel Zen」
アートな空間とお部屋があるということについて。2008(平成20)年にホステル内の壁に大々的なウォールペインティングが施されたというのと、2011(平成23)年のヨコハマトリエンナーレ連携企画、寿町エリアを舞台とした「コトブキ案内2011」をきっかけに客室をインスタレーション(展示空間を含めた全体を作品としてみなす手法のひとつ)化したとのこと。
岩本さんいわく「NPOが企画の一環として芸術家を連れてきたので・・・はい・・・まあ、いいよと」
「そんなかんじです」
変わらぬドライな回答。良い印象として、余計な力が入っていない回答。
アートな客室とホステル内のアート、見せていただくことに。
まずはこの部屋から
どういったアートなのか
塩津淳司さん作「The Tower of Babel」という作品。三畳間の部屋の壁が一面鏡貼り。写真フィルムやミラーシートにLED照明を複雑に組み合わせた作品。昼は、見る者の姿を取り込み、暗闇では怪しく光うごめくという。無数の蝶は、人間の欲望が作り出した都市に舞う儚い命を表現。
暗くなるとこんな感じ
独特なアートですねと岩本さんに問いかけると「ええ・・・僕ならわざわざこの部屋に泊まらないかな(笑)」
けっこう、言うタイプの岩本さん。
次はこの部屋
どういったアートでしょうか
浅井裕介+襟草丁(えりくさてい)さんによる「テープ森/天籟(てんらい)」という作品。同じく三畳間の部屋の壁面と天井をピンク色のテープにより描かれた植物の文様や動物たち。空間をダイナミックに、そして細やかに演出する室内は、泊まると別世界へと誘ってくれるという。
そして岩本さんに尋ねる。ざっくり、この部屋はどうですかと。「3つある部屋の中でこれは好きですかね」
誤解なんて関係なく、言うタイプの岩本さん。
アートな部屋最後はこちら
どういったアートか
曽谷朝絵さん作「Splash」という作品。複雑に光を反射させるフィルムオブジェのインスタレーションにより、空間に満ちた光の存在を水しぶきのように照らし出す作品。
もちろん岩本さんに尋ねる。単刀直入に、この部屋は好きですかと。「まあいいんですけど、ちょっと取れたりしてるんですよ(笑)」
笑っちゃうんですね。取れても笑うタイプの岩本さん。
ほかの部屋を見にホステル内を移動
アートな部屋3室。「宿泊アート体験」と称され、制作から1年くらいは見学に来るお客さんもいたという。このアートな部屋を目的に宿泊しに来るお客さんも初めのころはいたとのこと。現在では、外国人観光客や家族連れを中心に利用されることが多いそうだ。ただし岩本さん「僕は・・・たぶん泊まらないですかね(笑)。普通の部屋でいいです」。聞かずにも、言うタイプの岩本さんでした。
こちら通常タイプの部屋
アート部屋3部屋は1泊朝食付きで平日1人4000円、2人だと5200円。その他の部屋だと平日1人3000円~4000円が基本設定の「Hostel Zen」。朝食はトースト・ゆで卵・バナナにドリンクがフリーで好きなだけいただけるというサービス。
4階のウォールペインティングアート
喫煙所として利用可の共有スペース
そしてウッドデッキのテラス
いいかんじです
初めは不思議な空間として捉えていた。こういう宿泊所では考えられないものがたくさんあり、正直「変だな」と思っていたが、知れば知るうちにけっこういい空間だなと、これはおもしろいホステルだなと感じた。
大きなトラブルもなく、多種多様なお客さんに利用されているという「Hostel Zen」。
居心地も、悪くなさそう。
気をつけよう
アート、奥が深いです。
取材を終えて
ちょっとだけ、岩本さんは言うタイプだったが、ちょっとだけ、泊まってみるのもいいかなと思えたホステルでした。
―終わり―
店舗情報
Hostel Zen(ホステルゼン)
住所/横浜市中区松影町3-10-5 第三ホテル浜松荘(フロント5階)
電話/045-342-9553
ホームページ/http://zen.ilee.jp/
bubukaさん
2016年08月31日 10時28分
地方から観光で横浜に来た友人が何も知らずに泊まっていた。そいつに呼ばれて観光案内のために車で迎えに行ったけど近隣住民の重い雰囲気に呑まれてしまったww 地方の観光ガイドに安宿で紹介されていてドヤ街とは一切かかれていなかったので泊まったみたいだったw アジアの緊張感のあるエリアが好きな人には良いですよね。僕は以前、山谷のドヤにあるバックパッカー用の安宿に泊まったことあるけどそこよりDEEPなエリアだと思う。
reさん
2014年09月27日 21時36分
当方20代女性です。以前連泊したことがあります。私は東南アジアの安宿を渡り歩いたこともあるので平気でしたが、平気と言っても女一人ではなかなか覚悟のいる宿でしたね…。たださすがは日本、バストイレが共有でも、ちゃんとシャワートイレだしお風呂のシャワーも水圧があってちゃんとお湯も出る。お部屋にはエアコンもあるし、ベッドも非常に寝心地が良かったです。アートにこだわってるのかと思ったら流れでそうなったのですね(笑)謎が解けました、取材ありがとうございます。
はまっこ61号さん
2014年09月27日 19時51分
投稿者のくまちゃんさん、「アコースティック」ではなく「アーティスティック」が正解です。はまれぽの中の人のこういううっかりミスはさりげなく直してあげればいいのに。