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京急富岡駅近くに数ヶ月待ちの「コンビーフ」が売っているお店があるって本当?

ココがキニナル!

京急富岡にあるお肉屋さん、「加藤牛肉店」。某グルメタレントの推薦するお店で山形牛を贅沢に使ったコンビーフが特に有名、一時期はネット通販で数ヶ月待ち状態だったとか。(コビン・ケスナーさん)

はまれぽ調査結果!

コンビーフのほか、揚げたてのコロッケがお勧め。ここのお肉が食べられる店は県内・都内にいくつかある。銀座に立つ大型商業施設への出店を検討中

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ライター:濱屋 亘

お客さんの要望から生まれた「コンビーフ」



この店で有名な商品のひとつに、山形牛を使用した高級なコンビーフがある。しかしなぜ、牛肉店でコンビーフを作ろうと思ったのだろうか。疑問に思って聞くと「それは・・・」と加藤さんの視線が、ふと、懐かしいものを思い出すように揺らいだ。

話によると、このお店には、いまではもう御年90歳位になられる常連のご婦人がいらっしゃるそうだ。ある日、その方が来店された際「主人が『戦争直後に食べた進駐軍のコンビーフの味が懐かしい』と言ったのを覚えているんだけど、それくらいおいしいコンビーフは作れないでしょうか」と加藤さんに話したことがあったのだという。

キニナった加藤さんは作り方を独学でマスターし、思考錯誤の末に今のこの「山形牛のコンビーフ」を作りだした。

この常連さんはいまでもよくお店に足を運ばれている。しかし、当のご婦人はあの会話がコンビーフ誕生のきっかけになったとは覚えていらっしゃらないそう。「いまは俺の胸の中だけで覚えていることなんだ」と、加藤さんはちょっと顔をくしゃっとさせて笑った。
 


お店の看板娘の安梨沙さんに、コンビーフを盛り付けていただいた
 


これが「加藤精肉店」の「山形牛100%手ほぐしビーフ(コンビーフ)」(1本1500円)


加藤精肉店のコンビーフは山形牛100%使用。形はちょっと太めのソーセージ型で、お値段は1本で1500円と高めだが、これを一口食べようと待ち望むファンも多い。
 


生ハム(左)、コーンビーフのスライス(中央)、ほぐしたもの(右)


ところで筆者は「野菜ばかり食べていそう」とよく言われるが、無類の肉好き。こんな間近においしそうなものを見て、食べずに帰るなんてありえない!
 


早速、いただいてみた
 


「・・・!」


食べて驚いた。このコンビーフ、まるで熟成肉を食べているような味わい。いままで食べていたものはなんだったのかと思わせるような舌触りで、噛むほどに肉の素直な旨味が伝わってくる。生ハムも程良い厚さがあって、熟成された味がたまらない。ついつい何個もつまんでしまいそうになる。
 


同行していた編集部・宮城も、その美味しさについ、この顔


思ったよりもリアルな肉の味に驚いて、その美味しさの理由を伺うと「うちは肉の量が多いから」と加藤さん。通常のコンビーフは肉よりもつなぎの脂のほうが多く、旨味が落ちる。加藤牛肉店では、よりおいしく仕上げるために、高級肉を惜しげもなく使用。さらに程良い食感を出すために、肉の部位にもこだわり、ほぐすのも詰めるのも丁寧に手作業で行っている。
 


コンビーフの肉は手作業でほぐして・・・
 

手作業で形成して・・・
 

できあがり


スパイスにもこだわりがあり「缶詰のコーンビーフは脂で固める英国スタイルのものが多い」が、この店では脂を取り除いて肉のゼラチンで固めるドイツスタイルで形成する。さらに、加藤さんがその配合に研究を重ねたというオリジナルスパイスを使っているそうだ。

そのかいあってかこの商品、かなり人気で、わざわざ遠方から買いに来る人も。以前も「青森から」と言って店頭に来られたお客さんもいたそうで、見るに見かねた加藤さんは、1年ほど前からインターネット販売も始めたのだが、すぐ売り切れるため、一時期は数ヶ月待ちになったこともあるという。いまではそれほどではないが、タイミングによっては品切れになることもあるそう。

こだわり抜いて作っているだけに、作れる本数には限界がある。なんにせよ、「とにかく原料がないと作れない」と加藤さん。
 


店にも毎朝30~40本程度出しているが、午後には売り切れることも


ちなみにこのコーンビーフ。そのまま食べて文句なく美味しいが、さらにトーストしたバゲットに乗せたり、カルボナーラに入れたり。白いご飯にのせて、醤油をちょっとかけて食べる、なんていうのもお勧めだとか。



お勧め商品



しかしこの加藤牛肉店。なにもコーンビーフだけがウリの店ではない。お店に入った時からキニナっていたが、すぐ脇にはなんだかおいしそうなコロッケが山と積まれている。お肉屋さんのコロッケと言えば、旨いというのが鉄板。めちゃくちゃキニナル。
 


揚げたてアツアツのコロッケ
 

ドーナツ型の揚げ物が・・・


これが投稿にもあった「某タレント」と企画した「肉ナッツ」なる商品らしい・・・。

ショーケースに並んでいるのは、先程のコンビーフが入った「山形牛コンビーフマッシュ(1個180円)」、山形牛の肉がたっぷりと入った「山形牛特製メンチカツ(1個230円)」、ジャガイモと玉ねぎの旨味たっぷりの「オリジナルコロッケ(1個130円)」など、どれも売れっ子の商品ばかり。コロッケに使っているジャガイモもタマネギも「良いものを」と、産地にこだわって仕入れている。
 


「お袋や親父の代からずっと北海道の美瑛から仕入れている」(加藤さん談)
 

肉ナッツ200円(奥)、山形牛特製メンチカツ230円(手前)、山形牛コンビーフマッシュ180円(右)


こちらもさっそく試食させていただいた。
 


さっそくガブり


まずかぶりついたのは、山形牛特製メンチカツ。できたてのメンチカツは衣がサクサクで、甘いタマネギとひき肉の旨味がじわり。
 


しかもお箸で持ち上げるのが重い程の、このボリューム!


コンビーフマッシュも、あの高級コンビーフがふんだんに混ぜ込まれていて、ソース要らずの旨さ。こんなの、よそでは食べられない!
 


加藤さんが味の監修を行った「山形牛カレー」などもある


食べていてふと思った。あれ。メンチカツって豚肉じゃなかったっけ。そういえば先ほどいただいた生ハムも豚だ。ここ、牛肉屋では・・・?

聞くと、笑って加藤さん「うちは加藤牛肉店とあるからよく誤解されるが、あくまで肉屋なんで、鶏肉や豚肉も扱ってます」。
それはそうか! しまった。山形牛の旨味にはまって、すっかり失念していた。
 


鶏肉や豚ひき肉などのお取り扱いもあります


しかしそれにしても加藤さん。肉をさばいて、商談をして、コンビーフを作ってと、あれもこれもこなしていて休む暇はあるのだろうか。つい心配して聞いてしまったが、「俺は肉が好きだから」と、豪快な笑顔で返された。



取材を終えて



帰り際、店の女将さんから心づくしのコロッケをいただいて帰った。持ち帰ったコロッケは、冷えてしまってもおいしかった。そこには「旨い牛肉のために」そんな店主の冷めない思いが、詰まっている気がした。


―終わり―


加藤牛肉店
住所/横浜市金沢区富岡西7-5-21
電話/045-772-3383
営業時間/10:00~19:00
定休日/日曜日

Gentillesse KOMACHI(ジャンティエスコマチ)
住所/横浜市保土ヶ谷区神戸町3-7 内田ビル1階
電話/045-331-2206
営業時間/11:30~14:00(L.O)、17:30~21:00(L.O)
定休日/日曜日
 

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  • ここは記事に対する感想を書く場所とおもいます。自分の思いがあったとしても、他店の宣伝に通じるものはいかがなものでしょうか。

  • あ、前便「トヤマミート」は「金沢区並木」で検索、商店街の記事をクリックなさってください。

  • わが故郷の金沢区には、家から3分のところに「はまれぽ.com」リポートずみのドイツ風ハム、ベーコンの店「トヤマミート」があります。ぼくは帰省のたびにまとまった量を購入し冷凍しています。こちらは「工房」と名乗るだけあってキチンと作っておられるので、解凍してもドリップが出ないんですね。「調味液注射」の一般品とは一線を画す銘品の数々。でも、お手頃価格なんです。曜日によっては割引で、さらにおトクに。一方、京急富岡駅の近くに、このようなお店があるとは知りませんでした。次回帰省の折にぜひお伺いしたいと思います。今も営業中の高致堂書店さんの先ですね。ステキな情報をありがとうございました!

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