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横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.48 創業100年以上の老舗店が軒を連ねる長津田商店街で「秋の味覚」を求める!! 

ココがキニナル!

横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.48 創業100年以上の老舗店が軒を連ねる長津田商店街で「秋の味覚」を求める!! 

はまれぽ調査結果!

老舗和菓子店かわはらで「秋の和菓子」、タカミ食品で「サツマイモ」、みちのくで「秋サバ」と秋を感じる味覚を見つけた!

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ライター:すがた もえ子

長津田商店街屈指の老舗店を訪問!



ヒサさんと別れ、長津田商店街の中山理事長から教わった、商店街の中でも歴史が古いという文房具屋さんの「丸屋」さんでお話を伺ってみることにした。
 


商店街の老舗の一つ、文房具店「丸屋」さんへ
 

老舗の文房具屋「丸屋」さん


商店街でもとくに古いお店だという丸屋さんは、1905(明治38)年ごろの創業。文房具と本を取り扱っているお店だ。

ご対応いただいたのは小泉文子(こいずみ・ふみこ)さん。残念ながら写真NG。現在はお店での販売よりも、雑誌などを美容院や病院などの店舗に納品するほうが中心だとか。

「うちのお店は最初のころは雑貨や化粧品を扱っていたそうです。戦時中なんかは衣類も売ってました」と小泉さん。文房具店になったのは昭和に入ってから。
最近ではあまり見かけなくなってしまった文房具店。「問屋さんのお話だと、市内でも月に4軒くらいずつ文房具店がなくなっているそうですよ」と寂しそうに口にした。
 


こういう文房具店も最近は少なくなったように思う


小泉さんが言うにはこの辺も昔とはだいぶ変わってしまったとのこと。
ただ、再開発には同意しない土地所有者もいて、道路拡張工事以外には大掛かりな開発というものはなかったそうだ。だが、後継ぎ問題やこのまま小売り業を続けるのは難しいと、マンションなどに建て替えてしまったところも多いという。

「このあたりも昔はたくさんのお店が並んでいたんですよ。お隣はお医者さんでしたし、その隣はタクシー会社だったし・・」と小泉さん。

丸屋さん自体も昔は店舗がもっと大きかったというが、近隣のお米屋さんから出火した火事で燃えてしまったのだという。
 


文房具店では残念ながら秋を見つけることができなかった


ここまでの間、まだテーマの「秋」を見つけられていない。

そろそろ何か・・・と考えながら歩いていたところで、人の出入りが多いお店を発見!これは覗いてみるしかない。
 


常に人の出入りが絶えないお総菜屋さん


お総菜屋さんの「タカミ食品店」さんだ。声をかけようと狙うも、お客さんの波が途切れない。人気店のようだ。
 


お惣菜だけではなく、アジの開きなど魚類も並ぶ
 

目の前でどんどん減っていく野菜の炒め煮(100グラム190円)


みんな買っていくので、そんなに美味しいのかとキニナってしまった七品目野菜の炒め煮。しかしテーマの秋にあう秋野菜ではない・・・。
 


こちらもオススメだという生ギョーザ(350円)


野菜の炒め煮と共によく出ていた生ギョーザ。自家製というところが魅力的だ。
 


ご対応くださった2代目店主の高見(たかみ)さん


「夕食どきのこの時間帯は特に混むんですよ」とのこと。創業41年というタカミ食品店さんは、手作りのお惣菜を販売している。

以前は近所の別の場所にあったが道路の拡張工事のために移転することになったのだそうだ。「この場所に移ってからは18年目になります」ということを教えていただいている間も、お客さんはひっきりなしの状態。
 


煮物も餃子も手作りのタカミ食品店
 

・・・おお!?


ここでショーケースの中に「大学いも」を発見。大学いもの材料はサツマイモ。サツマイモといえば秋の味覚のひとつじゃないですか! 100グラムで180円。・・・いい。

編集部・宇都宮に確認という名の視線を送ると、OKとのこと。
 


というわけで、100グラムください!
 

今回の主役の1000円札をお渡しします
 

「タカミ食品」で使った金額180円・残金820円


タカミ食品さんは取材の間、お客さんがひっきりなしに訪れていた。それだけ地域の方に愛されるお惣菜を販売しているということなのだろう。

次はどこに行こうかと考えて、ここで中山理事長に教わった創業100年以上という和菓子屋さんへと向かうことにした。
 


旧大山街道


昔の旅籠が並ぶ姿を想像してしまう。大名行列も通ったのかもしれない。この「旧大山街道」沿いに目指すお店がある。
 


到着。ポップな見た目。奥にお店が
 

商店街いちの老舗ともいわれる「かわはら」さん
 

広い店内は清潔感があり、近代的
 

ショーケースには生菓子をはじめとした和菓子が並ぶ


「顔出しはちょっと」と言いながらもご対応してくれたご主人の川原久男(かわはら・ひさお)さん。「かわはら」の創業はまだ苗字がなかった時代から。約400年ほど前のことだ。
和菓子屋さんになったのは100年ほど前の1910(明治43)年くらい。戦時中は食べ物もなく砂糖も配給制だったため、お菓子を作れないので配給所にもなったという。
 


一番の売れ筋・大納言羊羹は豆を煮るところからの手作り


ようかんは自治会やイベントなどの大量注文が入ったりもするそうだ。「うちはあんこを買ってくるんじゃなく、小豆から煮て手作りしているんです」とご店主。
 


草団子(389円)や赤飯(443円)など、こちらも手作りの品が並ぶ
 

表面にしそが巻いてあるという、しそ餅(151円)
 

「秋っぽいものを」とお願いしてみた


選んでいただいたのは生菓子としそ餅、栗まんじゅう。どれもおいしそうだったが、この中から生菓子の青柿(216円)としそ餅をチョイス。

 

「かわはら」での支払い金額367円・残金453円


さて、あと453円で何を買おうか? ・・・そう思ってさまよっていると、長津田商店街の中山理事長がお話してくれた商店街で建てたビルを発見。
 


こちらが長津田商店街が建てたというビル
 

長津田商店街協同組合の看板。ここに幼稚園が併設されている


地域に根ざした商店街。活気の源なのかもしれない。