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保土ケ谷にある、江戸時代の船宿を再現した情緒ある店構えの老舗そば店「宿場そば 桑名屋」に突撃!

ココがキニナル!

保土ヶ谷駅そばの蕎麦屋 桑名屋さん。江戸時代の建物を再現した店構えや財津一郎さん似のご主人、蕎麦よりも江戸時代の保土ヶ谷宿の話を熱く語るなど、キニナル。(横浜橋のラッキーさん)

はまれぽ調査結果!

1886(明治19)年創業の老舗そば店。店は江戸時代の船宿をイメージした建物。店主は保土ケ谷宿や旧東海道を今に伝える活動に取り組んでいた!

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ライター:大和田 敏子

桑名屋のそばの味。香りへのこだわり!



東海道の話にすっかり夢中になってしまったが、ここはやはり、本業のそばの話を。
・・・ということで、人気の1品を出していただくことに。
 


いただいたのは、雪割りそば(1300円)
 

とろろ、納豆、いくらなど、5種類のそばが盛り合わせられている


一度にこんなにたくさんの種類が食べられるなんて楽しみだ!
 


朱色の器に入っているのは薬味。好みでそれぞれのおそばに乗せ、つゆをかけていただく
 

まずはシンプルに刻み海苔が乗ったものを


しっかりとした食感、香りが良いおそばで、とてもおいしい!

一般的に10月半ばから11月中旬が新そばの時期(桑名屋では9月からだすこともあり)なので、北海道の3~4地方のそば粉を使用。それぞれのそば粉の味、風味、色などの特色をみて、時期によって産地を変えてブレンドしているという。

新そばの時期が過ぎてくると、産地を少し南下させ、山形、福島、福井などのものを、さらに日本のそば粉の味や香りが薄くなってくる夏の前ころからは、日本との季節時期の差でちょうど新そばの季節となるオーストラリアやタスマニア産のそば粉を使うこともあるそうだ。

「香りを大切にしたいから、国内産にこだわらず、その時期に一番良いそば粉を選ぶ」と近藤さんは言う。
 


こちらは、いくらと大根おろし。1種類ずつ味わえるので贅沢感がある!


「そばは自然の産物なので、気候にも大きく左右される。毎年、同じ産地で良いそばができるとは限らないので、手触り、味の違いを見極めながら、使うそば粉を決めている」と近藤さん。桑名屋のそばは二八以上。そば粉を九割、十割で打つこともあるそうだ。
 


納豆そば。これもいい!


5種類合わせると、そばの量はせいろ1枚より多いそうだが、最後までおいしくいただいた。特に女性には人気というのも納得のおいしさだった。

近藤さんは、よみうりカルチャー横浜をはじめ、地区センターやPTAなどからの依頼で、数多くのそば打ち教室の講師を務めていて、年間100人以上にそば打ちを教えているという。
「自分でそばを打ちたいと思うような、そば好きの方々と交流したり、楽しみを共有したりすることは自分にとってもプラスになるし、楽しみのひとつ」と近藤さん。
 


「本陣」「問屋場」など宿場町にちなんだメニューもあった


テレビや新聞、雑誌などで桑名屋を知って、来店するお客さんも少なくないそう。
「遠方からわざわざ来てくれるのはうれしい限り。できるだけお客さんが興味のある話題を探って話をしたいと思っている」と近藤さん。
 


「東海道やそばの話に対応する」旨も書かれていた


長く通ってくれている常連さんも多い。
「店を継いだばかりのころは、なかなかおいしいと言ってもらえなかった。認めてもらえるようになったのは、10年ほど経て、自分なりのそばの味が分かってきたころからかな」と近藤さんは話す。老舗の味を継ぐことの難しさが伝わってきた。

「今は新しいことを始めた時などにも応援してくれ、テレビや新聞に取り上げられたりすると、すごく喜んでくれる。そういう常連さんに支えられているね」と話す近藤さん。
かつてそば店が嫌で仕方がなかった人とは思えない、素敵な笑顔だった。
 


「お客さんと思いが一致する瞬間、商売をやっていて良かったと思うね」


取材を終えて外に出ると、日も暮れていて・・・
 


これもまた、ちょいと暖簾をくぐりたくなる佇まい


おいしいおそばをいただくだけでなく、近藤さんの保土ケ谷宿や東海道についての熱のこもった話を聞きに、また訪れたくなる店だ。
 
 
 

取材を終えて



桑名屋のオリジナリティーを出したいと、保土ケ谷宿について勉強し始めたという近藤さん。
それが今やたくさんの人を巻き込み、歴史を伝え、まちおこしにもつながるような、さまざまな活動に結びついていることに感心した。近藤さんの熱意や魅力的な人柄にも触れることができた取材は、とても楽しかった。

今後も、おいしいおそばとともに、保土ケ谷や東海道の魅力を発信していってほしい!

―終わり―

〈店舗情報〉
宿場そば 桑名屋
住所/横浜市保土ケ谷区岩井町21
電話/045-331-0233
定休日/木曜日
営業時間/11:00~22:00


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  • 「ピアノ売ってくれ〜ま〜せん〜かぁ〜」の財津一郎さん似のですか?あんまり似てないように思うんですが。保土ヶ谷宿・桑名屋さん、店構えの趣きといい、店主の素敵なお人柄といい、絶妙ですね。今度の日曜日に食べに行きます。

  • ここのご主人さんの近藤さん、ちょっと知っているんですけど、保土ヶ谷宿大好きにかけては右に出る人が無い程の人物です。お勧めは、保土ヶ谷塾ガイドツアーとソバコースのセットです。

  • こんど行ってみます。チェーン店の安売り蕎麦屋に負けずに頑張って下さい。

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