参加者も主催者も笑顔

市内から参加した女性3人組は、普段からお酒を楽しむ飲み仲間だそうだ。

まずは参加できたこと自体がうれしいとのことで、「私たち、選ばれし者よね」と、ビールの力も借りてハイテンション。「お弁当もおいしいし、楽しくて幸せ」という3人。
　

（左から）ゆみちゃん、かよちゃん、そのちゃんの3人

　
普段からキリンのビールを愛飲しているという女性は、「きょうは吐くまで飲むわ！」と気合十分だ。

車内では「京急・キリンビールグッズが当たるゲーム大会」と銘打たれた○×クイズも行われたが、基本的にはみんなで何かをするというよりも、ビールを飲んでワイワイ楽しむ感じ。キリンビールや京急の関係者も参加者たちと語り合い、車内はとにかくにぎやかだ。
　

工場長もビール片手に参加者と談笑


クイズ大会の1コマ。もう一度言いますが、電車内です


なんとこの男性、今回のキニナルを投稿してくださった「黒霧島」さん

　
そんな光景を目にした勝間田工場長は、「こんなに盛り上がってくれるとは思ってなかった。すごく幸せな気分です」と笑顔。「京急さんさえイヤじゃなければ、また次回もやるしかないでしょう！」とほろ酔いで話してくれた。
　

勝間田工場長もおおいに楽しんでいたようだ

　
今回のイベントは「ほかの企業と一緒になって沿線を盛り上げたい」という京急の思いとキリンの節目の年が重なったことから実現。

京急の広報担当、太田俊（おおた・しゅん）さんは、「これまでもキリンビールさんとお付き合いはありましたが、電車の中でイベントを開催したのは今回が初めてです」と話す。

そのうえで「営業中の電車を使っているので簡単ではないのですが、もし次回があるとしたら、もっとグレードアップしてやりたいです」と続けてくれた。
　

「沿線を盛り上げたい！」と太田さん

　
そして、企画を立ち上げたキリンビールの籠倉啓子（かごくら・けいこ）さんは、「感無量。生きてて良かった」とうれし涙を目に溜めながら取材に応じてくれた。
　

籠倉さんは、イベントの盛況ぶりに感極まっていた様子

　
「ここまで盛り上がるとは思っていなかった」そうで、次回についても「やりたい気持ちは強くあります。前向きに検討できれば」と話した。

取材を終えて

やはり、営業真っ最中の路線を使うイベントとあって、ダイヤを含め、調整は簡単ではなかったそうだ。平日の夕方というタイミングも、調整という意味では当然ネックになった。

それでも、キリンビールが長年掲げる「仕事帰りに一杯」というテーマに両社がこだわり、この日時を貫いたんだそうだ。京急によると、費用も「それなりの額」だったが、「みなさんがこれだけ喜んでくれたのなら」と笑顔だった。

次回は今のところ未定だが、スタッフたちの気持ち的には前向きな様子。参加してみたいという人は、両社のホームページなどをチェックしておくといいだろう。
　

下車後の1枚。楽しかったのがありありと分かる写真

　
主催者側の頑張りのかいもあって、参加者はみんな笑顔で下車。ちょっとおぼつかない足取りでビール電車に別れを告げていた。


―終わり―