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スーパーオートバックスみなとみらい店の跡地はどうなる?

ココがキニナル!

スーパーオートバックスみなとみらい店が閉店とDMが来ました。理由は周辺エリアの再開発の為となっておりましたが、該当エリアの再開発計画(日程や進出施設など)が大変キニナリマス。(よこはまいちばんさん)

はまれぽ調査結果!

2019年度に8670平方メートルを使い「コーエーテクモゲームス」の本社ビルとライブハウス型ホールおよびホテルの複合施設が誕生予定。

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ライター:はまれぽ編集部

跡地はどうなる?

スーパーオートバックス閉店の理由となった再開発の詳細を知るため、横浜市都市整備局みなとみらい21推進課担当の中尾光夫(なかお・みつお)さんに話を伺った。

 

みなとみらい21推進課の中尾光夫さん

 
「スーパーオートバックスのあった47街区は、1988(昭和63)年に地権者と横浜市で締結した“みなとみらい21街づくり基本協定”にもとづき、当初より“暫定利用施設”として“10年間の入居”と期限が決められておりました」

 

ピンクの縞模様の場所が暫定利用施設※クリックして拡大

 
スーパーオートバックスは開店当初より閉店する時期が決まっていた施設。同店は2000(平成12)年オープンで、16年間営業していたが、それはどうしてだろう。

「いたずらに土地を放置するよりも、事業者様に活用していただいたほうが経済的にも利点があります。“みなとみらい21街づくり基本協定”は10年間で必ず退去しなければならない、という厳しいルールではありません。2010(平成22)年の段階ですでに期限が切れていましたが、その前に協定を見直した経緯もあります」と、中尾さん。

 

6年延長して営業

 
スーパーオートバックスが延長して営業する間に、事業者が手を上げることとなったので同店は閉店することとなった。ズバリ、跡地には何ができるのか。

それについては「三菱地所株式会社が“(仮称)MM21地区47街区開発計画”に着手開始したと聞いております。同ビルにはコーエーテクモゲームスの本社が入るそうです」と答えてくださった。



47街区開発計画



今回の47街区開発計画、施主の三菱地所へ伺う前にコーエーテクモホールディングスの適時開示情報「当社子会社における固定資産の取得に関するお知らせ」を確認することに。

それによるとコーエーテクモゲームス(資本金90億9000万円)は三菱地所株式会社から横浜市西区みなとみらい4丁目3番(47街区)にある8670平方メートルの土地のうち一部を83億2400万円で取得するという決議をした、とある。決議の日時は2016(平成28)年10月27日。

 

『信長の野望』シリーズなどで有名な同社

 
ここに建つ予定の複合施設の床面積は約3万7000平方メートル。ここには「オフィス」「ライブハウス型ホール」「ビジネスホテル」「商業施設」が入るとし、2019年度の竣工予定と書かれていた。

この施設のうちコーエーテクモゲームスは「オフィス」「ライブハウス型ホール」のみを取得予定で、土地の残り部分と「ビジネスホテル」「商業施設」は株式会社MYプロパティ・株式会社AKフォーチュンという会社が取得するとあった。複雑な関係に思えるが上記2社の「人的関係」の欄を見ると「代表取締役会長」「代表取締役社長」「社外取締役」の苗字がみな「襟川」となっていることでコーエーテクモゲームスと関連があることが分かった。

という事前情報を仕入れ、いざ、三菱地所へ。

 

横浜ランドマークタワー15階、三菱地所株式会社横浜支店へ

 
同社みなとみらい21事業室事業室副主事副島健司(そえじま・けんじ)さんと清水一樹(しみず・かずき)さんに話を伺った。

 

清水さん(左)と副島さん

 
「まだ完成予想図などがお出しできない状況で、申し訳ありません」と丁重にお断りをいただいたあと、できる限りの詳しい情報を・・・とお話しいただくことに。

「今回、コーエーテクモゲームスさんはコーエーテクモグループの経営統合10周年記念事業として本社移転を検討されており、47街区の土地購入について当社と合意されました。みなとみらいにしたのは、コーエーテクモさんの発表にあるとおり“国際文化都市を掲げるみなとみらいが、コーエーテクモゲームスの拠点としてふさわしい場所”であるから、と伺っています」

「当社は1983(昭和58)年に三菱重工の造船所跡地を取得しており、その後の区画整理事業を経て現在の47街区を所有することになりました。開発計画を進める間の暫定利用施設としてスーパーオートバックスさんなどのテナントに入居していただいておりました」と清水さん。

 

三菱重工業の1号ドック。1982(昭和57)年9月7日(横浜市史資料室広報課写真資料)

 
三菱地所株式会社は施主・建築主として施設を作るため、複合施設についての概要もお話してくださった。

「ライブハウス型ホール」が併設された複合施設とは、どういったものなのだろう?

「1棟建物であることには間違いありませんが、ライブハウスのすぐ上に宿泊施設やオフィスがあるわけではありません。イメージとしては横浜ランドマークタワーに近いかもしれませんね。低層部はちょっと張り出した設計で、低層部分にライブハウスが、高層部分にオフィス(1階~8階)と宿泊施設(9階~15階)が入る予定です」と清水さん。

 

なるほど

 
宿泊施設がついているライブハウス・・・ということは、宿泊してでも観たい有名アーティストが来るような計画が・・・? と伺うと「コーエーテクモゲームスさんがそういう方針であれば、今後の運用の中でそうなるかもしれませんが、現時点ではそういう前提でつくられるわけではありません。ホテル、ライブハウス、それぞれをさまざまな方に活用していただき、街全体に“にぎわい”を創出したいというのが意図です」と教えてくださった。

都市整備局で見た図面やオフィシャルの情報に「25街区、38街区も開発予定」とあったため、それについて副島さんに予定を聞くと「25街区は横浜ランドマークタワーの二期棟が建設される予定です。具体的な時期などはまだお伝えできません。38街区も公表できる予定が立っていませんので、できるだけ早くみなさまにお伝えできるような状態にしたいと考えています。今、みなとみらいは資生堂さんの研究施設の着工や、京急電鉄さんの本社移転計画発表をはじめとして、街全体で開発機運が高まってきています。より一層、みなとみらいの魅力を引き出していきたいですね」と答えてくれた。



みなとみらいの未来をつくる場所に



続いて、以前も取材した日吉の「コーエーテクモホールディングス」へ向かう。
 


東横線日吉駅から徒歩10分ほど。この日は献血バスが来ていた

 
コーエーテクモゲームス、マーケティング本部宣伝部マネジャー、桂毅(かつら・つよし)さんは「お伝えできることが少ないので申し訳ない」と言いながらも移転の経緯を教えてくださった。
 


よろしくお願いします

 
「コーエーテクモホールディングスの社長・襟川陽一(えりかわ・よういち)は横浜市日吉に非常に縁が深く、栃木県足利で1978(昭和53)年に創業ののち1984(昭和59)年に襟川が学生時代を過ごした日吉本町に移転しました。その後、1991(平成3)年に日吉の旧本社ビルに移転。現在のビルに移ったのが1997(平成9)年です。数年前から従業員数も増え、移転を検討しておりました」

 

(左から)襟川陽一(よういち)社長と林文子横浜市長と襟川恵子(けいこ)会長

 
1570人(連結)の社員を抱える同社は現在日吉地区で1000人以上の社員を収容している。移転後のオフィスは1600人収容可能な規模を想定しているという。移転後の現オフィスをどうするかは未定。

移転後のオフィスの外観について伺うと「みなとみらいの景観条例があるので、あの壁画のような装飾は難しいでしょうね」と答えてくださった。

 


いつ見ても不思議な壁画


社員のみなさんは「社員食堂」もどうなるのか、キニナルところなんだそう

 
今回の移転は「コーエーテクモグループ」になってから10周年、という記念事業の一環。同社は「世界No.1のエンタテインメント・コンテンツ・プロバイダー」を目指す企業として「ゲーム(ソフト)」「書籍」「ライブなどのリアルイベント」など、さまざまな「場」でコンテンツを展開している。移転にあたり、ライブハウスを自社の敷地内に設置したのは「ゲームのみにとらわれない、より多岐にわたる展開を可能にするため」。

ところで、ライブハウスは音の出る施設。ホテルやオフィスなどの利用者からクレームが来るのでは? と伺うと「そこは三菱地所さんとしっかりゾーニング(区画)を整備し、多くの方が来ても問題が起こらないように調整していきたいと考えています」と答えてくださった。

ライブハウスは同社以外の主催者も利用可能か、どうなのか。どんな場所になるのか、楽しみだ。



市民の反応は?



市内にて20代の男女10人にインタビュー。

「横浜BLITZが2013(平成25)年に閉館した後、大きなライブハウスが横浜にないので、複合施設ができるのはうれしい」「ホテルとライブハウスが一緒になっているって、どんな場所か想像がつかない」「オートバックスがなくなるのが困る」などさまざまな意見を伺った。

詳細なパースは着工時に公表される予定、とのことだったので、はまれぽでは追ってレポートしていく予定だ。



取材を終えて



細かな情報まで公開できなかったのが残念だ。
2019年に資生堂の研究施設が「56-2街区」に誕生し、同年「56-1街区」に京浜急行電鉄株式会社が移転予定。みなとみらいの活気は2019年で一気に増すだろう。
新高島駅だけではなく、横浜駅も最寄りのエリアになるので、広範囲の変化を想定した街づくりができるかどうか、見届けていきたい。


―終わり―
 

コーエーテクモホールディングス
https://www.koeitecmo.co.jp/

シブサワ・コウ35周年記念ページ
https://www.gamecity.ne.jp/shibusawa-kou/

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  • 三日坊主さん:西松屋は、PCデポ同様、オーケーみなとみらいビル1階に移転し、12/8オープンとなってます。(でもこの情報、この記事がアップされる前に明らかになってるので、そこんとこもフォローして欲しかったなぁ、と感想)デオデオ(現・エディオン)はマークイズでなくアイマークプレイスで、以前「ジャックモール」があったところです。10年が経過するタイミングで閉店しちゃったんですが、ジャックモールの営業延長に伴って、跡にノジマが入ったわけで。

  • 25街区のランドマークタワーの二期棟が気になる。こちらも詳細が分かり次第レポートして欲しい。あと38街区は超高層オフィスビルが建設されるという噂。

  • 今回開発が計画されてるのは47街区の北半分(横浜駅側)ですね。南半分についても同時に更地にすると思われ、こちらについても今後どういった開発が決まるのか注目です。
    地権者&施工主の三菱地所と建物を購入するコーエーテクモ双方に取材しており、詳細は今後詰めていくと思われる今の段階で、過去の経緯や今後の予定などについても突っ込んで聞いている良記事だと思います。とてもわかりやすかったです。

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