横浜駅東口にあるヨコハマプラザホテルが営業終了した理由は?解体前の館内に潜入!
ココがキニナル!
横浜駅東口にあるヨコハマプラザホテルがいつのまにかに営業終了していました。地下のメディアカフェポパイも閉店。どうやら建物の老朽化による閉館らしいです。是非調査を!(なみきさん/スさん/こーちゃさん)
はまれぽ調査結果!
耐震診断の結果、強度不足と判定が出たため、ヨコハマプラザホテルは2017年3月に営業終了。ビル解体期日は未定。メディアカフェポパイは横浜駅西口店と統合し、入居していた店舗はすべて移転済み
ライター:橘 アリー
ホテルが姿を消す前に
43年の歴史があるヨコハマプラザホテル。レトロとまではいかないものの、解体される前にぜひ館内の様子を収めたい。
無理を承知でお願いすると、館内を見せていただけることになったので、期待に胸を躍らせながら、営業終了後のヨコハマプラザホテルを探索する。
照明がついたエントランスは、落ち着いた雰囲気が漂う
ホテル内に入ると、右側に受け付けカウンターがあった。
左が営業していた当時(パンフレットより)、右が現在
受付カウンターだった場所は、営業終了後、カウンターの上部がパネルで丁寧に覆われていた。
カウンターの中には、パソコンなどの機器がまだ残っている
フロアの突当りまで進むと、右側にエレベーターがある
14階建てのホテルのちょうど中間にあたる7階まで、エレベーターで上がることにした。
こちらが7階の廊下。薄暗いがきれいに保たれている
部屋の中も見せていただいた。このまま宿泊できそうなほど整然とした客室だった。
左はシングルの部屋。右はツイン
設備は、傷みも少なくまだ十分に使えそうな様子。このまま解体してしまうのは、ちょっともったいない気がする。
さて、館内を巡っていると、今ではあまり見かけないものを発見することができた。
1階にある駐車場のリフト
こちらは、地下階にある駐車場に車ごとリフトに乗って移動する昇降機。1階の駐車場出入口から入り、車に乗ったままリフトに乗り運転手が自らボタンを操作する。車ごと地下2~3階の駐車場へ移動できるという仕組みだ。
操作盤のボタンを押してリフトを動かす
ほかには、手すりが朱色のレトロ感漂うエスカレーターがあった。
テナントフロアにあったエスカレーター
平成から次の時代へと移り変わっていく今、昔ながらの面影がことさら懐かしく感じられた。
そして、最後は屋上へ。
天気が良いと富士山が見えるという建物西側の景色
東側は近年建てられた高層ビルの合間に海が・・・
みなとみらい地区が開発される前は、海がもっときれいに見えていたようだ。
横浜駅周辺やみなとみらい地区は、今後も更に開発が進み、都会的な雰囲気に変わっていくことだろう。
ヨコハマプラザホテルには、目の前に広がる近代的なビルのような洗練された雰囲気はなかったが、ホテル内部は温かみを感じるノスタルジーな雰囲気があった。
取材を終えて
筆者も含め、ヨコハマプラザホテルの今後についてキニナっていた人も多いだろう。
診断結果の公表から短い期間で、ヨコハマプラザホテルは営業終了してしまったが、お客さんを第一に考えた判断だと知り、長年愛され続けた理由が垣間見えた気がする。
今後、熊澤ビルは解体することになるが、この地の移り変わりを見守っていきたい。
-終わり-
たけむらさん
2019年05月01日 19時13分
素敵な建物に生まれ変わってほしいけど、建て替えた場合には建築基準法の関係で今までの建物より小規模にせざるを得ないのかもしれない
TOCさん
2019年04月25日 16時25分
地下にアカシアという洋食レストランがありましたが、随分前に何処かに移転したのか無くなってがっかりした記憶があります。近所に住んでいたのでプラザホテルの開業から廃業まで、人生を感じます。
こーちゃさん
2019年04月24日 23時16分
調査していただきありがとうございました