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市立図書館には何冊本があって、何人が利用してるの?

ココがキニナル!

横浜市立図書館の蔵書は何冊ぐらいあり、何%が貸出中になっているのですか。書庫の書籍スペースや古い書籍の廃棄処分、市民の何%位の人が利用者登録しているのですか。(恋はタマネギさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

登録者は100万人近くで、約380万冊の蔵書から1日平均1700冊が貸し出される。古い本は修理して使ったり、学校等に寄付。書庫にはまだ余裕あり!

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ライター:田中 大輔

中央図書館を筆頭に、市内に18ある市立図書館。横浜市内に住む多くの人がお世話になったことがあるんじゃないだろうか。
かく言う筆者も、はまれぽの記事を書くための調べ物をしに何度となく足を運んだことがある。

とは言え、図書館に何冊の本があるのか、毎日何冊の本が貸し出されるのか、なんてことは知る由もない。今回は、そんな市立図書館の普段は知ることのできない秘密に触れてみよう。



ちょっとずつ違う18ヶ所の図書館



横浜市立図書館は、横浜市教育委員会の管轄になっている。
“横浜市教育委員会事務局中央図書館”というところがその中枢で、企画運営課、調査資料課、サービス課の3課から構成されている。

今回はそのうちの一つ、企画運営課の岩田さんと琴寄さんに取材をお願いした。
 


中央図書館内の事務所で岩田さん(右)と琴寄さんに話を聞いた


まず、冒頭にあるように、市内には18カ所の市立図書館がある。
18という数字でピンとくる通り、一つの区に一つの図書館が建てられているのだ。

1981(昭和56)年の「よこはま21世紀プラン」で各区に一つの図書館建設が計画され、それ以前から市立図書館として西区にあった図書館を中央図書館とした。また、青葉区は山内図書館と区名と違うが、ほかはすべて区名がそのまま図書館の名前になっている。
 


山内図書館は、地元の希望でこの名前になったそうだ

 
それぞれの図書館に特色はあるのだろうか。
「○○図書館はコレです、というのを掲げてはいません」と岩田さん。「ただ、中区や鶴見区だと外国人居住者が多いので外国語の蔵書が多かったり、大学が近くにある金沢区では大学との連携があったりという、地域柄が出ている部分はあります」と続ける。
この辺りは、各図書館の周りの環境に応じてそれぞれの“らしさ”が出るようだ。

ほかにも、規模の大きい戸塚図書館と都筑図書館には一部の業務を民間に委託したことで、司書が検索・情報提供や課題解決のお手伝いを行うレファレンス専用窓口を設けたり、山内図書館は指定者管理者制度を導入して有隣堂が管理していたりと、図書館によって多少の違いがあるんだそうだ。



何冊の本があるんだろう?



もちろん図書館によって規模が違うのだが、小さめの図書館に行ってもかなりの数の本が棚に収められている。さらに、書庫にも本はあるのだから、何千何万という量だろう。
それが18ヶ所分集まれば、おのずととんでもない数になる。
 


コチラは中央図書館。棚にビッシリと本が並んでいる


岩田さんによると「18館合計で、約380万冊あります」とのことで、やはりかなりの数。
さらに、「団体貸出用というのがあります。それはこの数には含まれていません」とのこと。

団体貸出については、「例えば、団地の自治会や家庭で文庫活動をしている方が図書館から何十冊何百冊と借りて、そこから市民が借りるというものです」と琴寄さんが説明してくれた。
つまり、代表者がまとめて本を借りてミニ図書館を開くようなイメージだ。
 


開架だけでなく、地下の書庫にも本がたくさん(中央図書館)


「団体貸出用を入れると、およそ410万冊になります」とのことで、一つの市町村としてはかなり多い蔵書数とのこと。

例えば、中央図書館だけで岡山市全体の蔵書量と同じくらいというから、相当なもの。ただし、横浜は人口も多いので、1人当たりの冊数で考えると極端に多いというわけではないんだそうだ。