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現在破産申請中の豆腐販売業「鎌倉小町」、今後の動きはどうなるの?

ココがキニナル!

鎌倉の豆腐屋さん、鎌倉小町が倒産したそうです。現状はどうなってるんでしょう?ファンとしては今後がキニナル(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

10月の債権者会議を経て今後が決まっていく模様。元本店の店長は新しいお店をオープン、元社員の有志も新会社で豆腐の製造を開始している。

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ライター:河野 哲弥

株式会社鎌倉小町の現在の状況

株式会社鎌倉小町(鎌倉市大船)とは、1904(明治37)年に創業した株式会社とうふ三河屋(平塚市南金目)のグループ会社。設立は2000(平成12)年、国内を中心に約30店舗を展開し、飲食店や豆腐・湯葉などの販売を手がけていた。

有名百貨店や駅ビルなどにも出店し、看板メニューの「豆腐ハンバーグ」や「朝一番生豆腐」がテレビや雑誌で紹介されるなど、高い人気を博していた。

ところが、鎌倉小町と親会社のとうふ三河屋は今年の5月、多角経営などの理由からに資金繰りがショートし、破産申請の準備に入ったという。
 


同社の破産情報は、官報にも掲載された


鎌倉小町の負債額は、約21億円。とうふ三河屋の負債額も合わせると、その総額は約30億円にのぼると見られている。民間の信用調査会社東京商工リサーチによれば、鎌倉小町の資本金は4750万円、同社単体の売上は平成23年度において約33億円。近年における海外の現地法人や新業態への設備投資負担が、同社の財政を圧迫したとしている。

現在、鎌倉小町は事業を停止し、三橋潔、石山晃の両弁護士(「みなとまち法律事務所」)に事後処理を一任。また、横浜地裁は、村松剛弁護士(「佐藤・村松法律事務所」)を破産管財人に任命している。
 


これからの動きが注目される、横浜地裁外観


今後は、10月25日に横浜地裁にて破産状況報告集会ほかが開かれ、破産管財人から債権者に向けて、同社の資産状況などが報告される予定となっている。

かつての店舗や、60名ほどいた従業員たちは、その後どうなったのだろう。同社が取り扱う豆腐などは、販売されていないのだろうか。

何か手がかりとなるものを得るために、鎌倉にある同社の本店跡へ向かってみた。



元本店の店長が経営するお店を発見

本店跡地(鎌倉市小町2)に到着してみると、既に解体工事が進められ、わずかに看板だけが残っているような状況だった。
 


かつての面影は、店舗上部の屋号に確認できるのみ


ここには誰もいないようなので、付近の住民や商店主に聞き込みをしてみた。すると、元本店の店長だった方が、鎌倉の別の場所に自分の店舗をオープンしたという情報が。
さっそく場所を教えていただき、訪ねてみることに。
 


御成町にある「鎌倉六弥太(ろくやた)」、ここがそうなのか
 

元焼鳥店だったという、店内の様子


カウンターに立っていた男性に聞いてみると、「ハイ、私が元店長の田所です」という。

田所さんによると、元本店の伝説的なメニュー「豆腐ハンバーグ」は、もともと彼の考案したレシピなのだとか。破産申請後から4カ月の間、人気のあった豆腐ハンバーグにさらに改良を重ねた。以前とは別の豆腐を使うことにはなったが、進化した「鎌倉バーグ」をひっさげ、今年の9月3日(月)、自身の店舗となる同店をオープンすることになった。

開店したばかりなので、まだどのメディアにも取り上げられていないとのこと。どうやら、「はまれぽ」が初取材となりそうだ。
 


ぜひ召し上がっていってくださいと、田所さん


「鎌倉六弥太(ろくやた)」では、昼は鎌倉バーグを中心としたランチメニュー、夜は豆腐料理各種を提供している。店名は、豆腐の別の言い方の1つに由来しているのだとか。
 


ふんわりした食感、中はジューシー


一方、鎌倉小町や元社員の行方について聞いてみると、実はほとんど知らないとのこと。しかし、JR逗子駅の近くにフランチャイズ店舗があり、今でも営業を続けているという。

今度は、そちらへ伺ってみることにした。