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山手の高台にある「ヨコハマ猫の美術館」とはどんなところ?

ココがキニナル!

横浜山手の近くにある猫の博物館に先日行ってきましたが、小さいながらも中々充実しており良かったです。開設の経緯など、是非取材をお願いします!(みやっきさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

絵画などの収集家だったご夫妻が、「物置にしまっておくだけではもったいない」と思い、特に多かった猫関連に絞って展示を始めた、個人の博物館だった。

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ライター:河野 哲弥

人知れずひっそりたたずむ、猫の集会所



JR石川町駅から、洋館が多く建つ高台へ向かって徒歩10分ほど、元町公園の西側に.それらしい建物があった。投稿にあった猫の博物館ではなく、「ヨコハマ猫の美術館」が正しいようだ。

ベーリックホールとエリスマン邸の間の坂道を下っていくと分かりやすいが、元町商店街側から登って行こうとすると、道に迷いそうな場所に建っている。
 


左下の看板が無かったら、絶対に分からない同館入口
 

奥へ進んで右側、やっとそれらしい建物が


どうやら、自宅の1階部分を美術館として解放しているようだ。なぜこのような場所を選んだのだろう。そして、どのような展示品を飾っているのだろうか。



土日祝日しか営業しない、幻の美術館



緑色のやや重たいドアを開けると、その内側には、10坪ほどのこぢんまりとした空間が広がっていた。訪れたのは、3連休半日の11月24日(土)。館内には、既に若い女性客の姿があった。
 


館内奥から、入口方面の様子
 

同じ場所から左側、ギャラリーの様子


壁の至る所に猫をテーマにした絵画が飾られ、そのほかにも、猫のフィギュアやグッズなどが館内を埋め尽くす。現代風のものもあれば、クラシック調のものもあり、印象派の絵画かと思えば、浮世絵も飾られている。「和洋折衷」、一言でこの美術館を説明するなら、この言葉に尽きる。
 


猫の作品に囲まれて、1人の男性が座っていた


この方が、「ヨコハマ猫の美術館」館長、坪山恒也さんだった。入場料は、大人300円、小人150円。土日祝日しか営業していないという同館について、早速、詳しい話を伺ってみることにしよう。



猫に限定した理由は、猫だけに「たまたま」



坪山さんは以前、一般の企業に勤めていたそうだ。奥さんの紗織さんがギャラリーを営んでいたこともあり、夫婦でヨーロッパなどを中心に旅行をしては、美術品を収集していたとのこと。

そんなある日、イギリス人の知人から「美術品を物置にしまっておくだけではもったいない」と言われたことをきっかけに、美術館を開こうと思いついたらしい。
 


ヨーロッパやイギリスの作品が多い
 

猫についての長い歴史を感じる、独特のアートも


坪山さんがコレクションを整理してみると、意識してはいなかったものの、意外と猫に関するものが多かったそうだ。そこで、同じ山手町の別の場所(山手町237)に1996(平成8)年、「ヨコハマ猫の美術館」をオープンすることになった。その後、修学旅行生などがやってくるようになると、もう少し落ち着いた場所を求めて、2005(平成17)年、現在の場所へ移転したそうだ。

「猫のコレクションを始めたきっかけというのは、特にないんですよ、たまたま」とは坪山さん。その中には、著名作家の初期の作品なども含まれ、専門家が見ると「なぜこの作品がこんな場所に」と驚愕するケースもあるのだとか。