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横浜で一番急な坂はどこ?【西区・中区編】

ココがキニナル!

横浜で一番急な坂はどこですか?(はまじさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

今回は西区と中区の急坂を調査!両区で一番急な坂は、西区の通称《尻こすり坂》と中区の《牛坂》!

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ライター:永田 ミナミ

調査概要



「横浜」といえば?と問われ、みなとみらいや山下公園あたりを思い浮かべる人は「急坂」と聞いてもピンとこないかもしれない。しかし、俗にいうベイエリアはほとんどが埋立地だから平坦なだけであり、そこを一歩出た横浜はまさに「坂の街」だ。外人墓地から海を見降ろすあの風景を考えれば推して知るべしである。
 
そんな坂の街、横浜の数ある坂のなかで、もっとも急な坂はどこなのか? 
そんなふとした疑問をtwitterでつぶやいてみたところ、なんとあっという間に数十件の情報が寄せられた。
我々はそれら寄せられたすべての坂に行き、実際に計測し、横浜市内のベスト・オブ・急坂を決定する意気込みである。

選定基準はシンプルに以下の4つだ。
 
「車が通行できる」
「公道」
「行き止まりにならない(通り抜けられる)」
「短すぎない」


ちなみに、坂の何ヶ所かを計測し、最も大きな角度をその坂の角度とする。
 


つまり、日の出町駅近くにある「急坂」は階段のため残念ながら対象外だ


ただし、横浜は広い。
今回は、【西区・中区編】とし、まずはこの両区のNo.1を決めたいと思う。



まずは、基準値となる坂を測定



しかし急坂といっても、どれくらいの坂が「急坂」になるのか?
「あの坂よりも急な坂が急坂か」とイメージしやすい基準値を設定するために、桜木町駅からほど近くにある、西区宮崎町の「紅葉坂」を選択した。

紅葉坂という名前は、幕末の開港に備えて神奈川奉行所が置かれ、その際に坂周辺に楓が移植されたことに由来するらしいが、残念ながら現在その面影はない。あくまで「認知度の高い、基準値となる坂」として選んだ紅葉坂は、Wikipediaに「なだらかな坂」と記述されていたが、実際に坂に立ってみるとなかなか迫力がある。
 


歩道も車道も総石畳が魅力の紅葉坂だが、あいにく全開で工事中であった
 

さて、今回の調査だが、FM横浜『 E-ne! ~good for you~』 と一部連動しておこなわれ、ホズミンが冷徹な数字では表せない体感傾斜度を測定してくれた。4月21日の放送を聴いて下さった方は、ホズミンの息切れから、ラジオのスピーカー越しに傾斜度が伝わったのではないだろうか。

計測器が示す角度はあくまで数字である。坂を登るのはあくまで人間であり、本当の傾斜度は人間が感じるものなのだ、とホズミンは記者の合図とともに勢いよく走り出した。
 


フォーマルな装いで全力疾走するホズミン

 
後を追ってホズミンのもとに辿り着いた記者が体感傾斜度をたずねると、ホズミンは途切れがちに「36…度」と測定した。なかなかリアリティをもつ数値だ。
 


ゴールテープを切ったスプリンターのような清々しい表情

 
しかし、あとで計測器具で測ってみたところ、たったの6°。やはり数字とは冷酷で恐ろしいものである。
 


この景観で6
°はショックであった


とはいえ、紅葉坂の6°はあくまで基準値であって「急坂」ではない。急坂というからには10°くらいは欲しい物である。
そこで、我々は続いて、噂の急坂に向かうことにした。西区西戸部町の水道道にある通称「尻こすり坂」である。
 


時空のひずみに迷い込んだような商店街を抜けて急坂を目指す


坂にたどり着いた記者は息をのんだ。この見上げるような坂は、まちがいなく「急坂」である。
さすがの冷徹な器具もなかなかの数値をたたき出してくれるだろう。期待が高まる。
 


この急峻な坂。見上げているだけでもすごさが伝わってくる


ホズミンは武者震いをしたあと、またしても勇ましく駈け上がり、「138度!」とホズミンの体感は測定した。
当然、そんなわけはないのだが、あまりの急さに重力の限界を超える感覚があったのだろう。
 


スーツ姿で、携帯に向かって喋りながら坂を駆け上がる。計測後、ホズミンは去っていった


しかし、測定器が叩きだした角度は無情にも「13°」。三角定規のあの弱々しい30°のあの角の半分もいかないとは。手のひらサイズの三角定規はなんてちっぽけなんだろう、と壁のようにそびえる坂を前にわれわれは肩を落とした。

3つ目の坂は「尻こすり坂」を登って反対側に下る通称「有隣堂の坂」(西区藤棚町)であり、かつては「富士見坂」と呼ばれていたらしい。マンションが建ち並ぶ現在ではなかなか見ることができないが、今でも富士山を望むことができるという。「有隣堂の坂のほうが急よ」と近くの茶屋のお母さんは言っていた。
 


期待と不安を胸に、測定器を坂の上に置く


結果は10°。なんということだろう。われわれは天を仰ぐしかなかった。
こうなれば、片っ端からこの測定器を置いてまわるしかない。

後日、さらに急坂を測りまくることにしてこの日は引きあげた。