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山手町にある植物防疫所研修センターってどんなところ?

ココがキニナル!

家の近所に「横浜植物防疫所研修センター」という施設があるのですが、何をしている所なのか興味があります。以前、横浜市(神奈川県?)の資産整理対象にもなっていたようですが(ymatさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

農林水産省の組織である「植物防疫所」。「植物防疫所研修センター」では、その植物防疫官の育成に必要な研修や実習を行っている。

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ライター:一藁 雅之

植物防疫所とは?



「なんとなく見たことあるけれど、詳しいことはよくわからない」
地元の施設にそのような疑問を抱いている横浜市民は少なくないことだろう。今回の「植物防疫所研修センター」とは一体どんなところなのか。まずはその立地から確認してみる。 


JR石川町駅から徒歩10分(横浜植物防疫所研修センターHPより)

 


マメコガネがお出迎え

 


建物の外観
 

「植物防疫所」自体は、日本の主要な港や空港に設置されている。横浜にも、山手町にある研修センターのほかに2ヶ所(馬車道の合同庁舎内、新山下の「港の見える丘公園」近く)あるため、そちらで目にした人がいるかもしれない。

そもそも「植物防疫所」とは何をする所なのだろうか。

 


お話しいただいた古屋敷(ふるやしき)さん(と、残念ながら写真NGの森田さん)
 

施設の正式名称は「横浜植物防疫所研修センター」。農林水産省の組織である植物防疫所の一施設だ。日本の植物や農作物を守る植物防疫所の仕事は、主に大きく3つ挙げられる。

1. 輸入時の検査
植物を輸入する際に、植物の害となる虫や病気が付いていないか検査する。

2. 輸出国の基準に合わせた検査
輸出する先の国それぞれで決められている、植物の輸入基準に合わせて検査する(輸出相手国が指定する病害虫の付着がないか、相手国の要求に則した消毒が実施されているか等)。

3. 国内の病害虫の検査・駆除
国内の一部で発生している病害虫がまん延しないよう検査・駆除する。


これら3つの業務を主軸に、それぞれの精度を高めるための調査や研究も行っている(詳細については植物防疫所ウェブサイトを参照)。

空港で入出国する際に、植物検査を受ける光景に見覚えはないだろうか。旅行者が海外から持ち込む植物を細かく厳しくチェックすることで、病害虫の侵入から日本の農業と緑を守っているのだ。海外から日本に持ち込めない植物は意外に多いので、注意が必要!

植物防疫所の起源は1914(大正3)年にさかのぼる。「輸出入植物取締法(現在の植物防疫法)」という法律が施行され、日本で植物検疫をするようになったのがきっかけだ。

 


1914(大正3)年当時の様子(画像提供:植物防疫所※無断転載禁止)
 

「国際植物防疫条約」や「衛生植物検疫措置の適用に関する協定」など、国際間のルールや日本の植物防疫法に基づいて、空港や港で厳密な検疫が行われている。

 


貨物や旅行者の手荷物を検査している様子(画像提供:植物防疫所※無断転載禁止)