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横浜オリジナル「045」が目印!港町ならではの横浜帆布鞄ってどんな会社?

ココがキニナル!

横浜帆布鞄の取材をお願いします(jckさん)/045のスタンプを大胆にあしらった「横浜帆布鞄」がキニナリます。ぜひ会社を取材してください(maniaさん)

はまれぽ調査結果!

横浜帆布鞄はユー・エス・エム株式会社が製造販売しているバッグのブランド。「ボクと感性が同じ人に」という姿勢で商品を売り、現在成長中である。

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ライター:松崎 辰彦

横浜帆布鞄とは



横浜帆布鞄(よこはまはんぷかばん)とは横浜市中区に本社を置くユー・エス・エム株式会社(USMC 資本金:300万円/従業員数:10名)が製造販売しているバッグのブランドである。
 


横浜帆布鞄


その特徴は、なんといってもこの上ない強度。素材は防水性のビニロン・キャンバスで、海上自衛隊船舶などに使用しているものと同じというから、これ以上のものはそうそうないだろう。
そして注目を集めるのが、表面に印字された「045」の数字。いうまでもなく横浜市の市外局番である。
 


 

“045”の数字が目を奪う


「この数字ですか? バッグを作ったとき、娘がアイデアを出してくれたんです。“045”をつければブランドとしてアピールするのに目立っていいよって」

説明するのは社長の鈴木幸生(ゆきお)さん。鈴木さんは高校卒業後、環境関係の専門学校に入ったが、その後雑貨を扱う会社に就職し、専務まで勤めあげて2010(平成22)年に50歳で独立する。
 


社長の鈴木幸生さん


「会社のために働いてきましたが、50歳を機に区切りをつけ、自分の納得できるものをやろうと思いました。会社を作って、生計が立てられるようになればいいな、と」
雑貨店での経験を生かして、モノづくりの道を選び、自分を表現できるものとしてバッグにたどりついた。

「雑貨はヒットしても、すぐに他社に真似されることが多い。真似されることのない独自のブランドを持とうと思いました」
こうして生み出された横浜帆布鞄。強い個性も頷ける。



お客さんにわかるように販売したい



お話を伺った場所は、みなとみらい線馬車道駅から徒歩数分のところにある創造空間万国橋SOKO。この一室に横浜帆布鞄の小さな店舗、そして工房がある。
 


創造空間万国橋SOKO


ランドマークやワールドポーターからも近く、まさに横浜らしい絶好のロケーションだ。
 


ランドマークとクイーンズスクエアにも近い
 

ワールドポーターズもすぐそば


「横浜なので、横浜のブランドでアピールしたい。なぜボクがこういうことをしているのかということを表現するモノづくりをしたいと思いました。これまでの経験も生かして、横浜にある森野帆布船具工業所で作っている素材を利用し、バッグを作ることにしました」
森野帆布船具工業所は中区かもめ町にある船具を作る会社。そこで製造しているビニロン・キャンバス(通称:森野艦船帆布)に、鈴木さんは着目した。

「ビニロンはナイロンに対抗して、日本が開発した独自の化学繊維です。とにかく丈夫な素材ですが、欠点は固くて縫製がしにくいことです。これまでビニロン・キャンバスでできたバッグはほとんどありませんでした」
 


素材のビニロン・キャンバス。固くて丈夫だが縫製が難しい


この強固な素材でバッグはできないかと模索を始めた鈴木さん。いろいろ工場を訪ね、縫製を願えないか交渉した。
「職人さんにも前向きな人とネガティブな人がいて、前向きな人は『固い素材だけどやってみましょう』といってくれますが、ネガティブな人はできない理由を次々に並べるんです。ボクは前向きな職人さんと出逢えてよかったです」

かくして横浜帆布鞄が誕生した。現在は東急ハンズやセレクトショップといった販売店に置いてもらっている。
「それから、この場所も平日は工房としてバッグを作っているのですが、土日はお店としてお客さんを迎えています」
 


 

 

平日は工房としてバッグを作っている


横浜のみならず、県外からも多くのお客さんが来る。男女比は五分五分であり、年齢層は40~50代が中心とのこと。
「これからはイベントのような機会をとらえて、できるだけ対面で販売したいんです。このバッグの特徴をお客さんにわかるように説明できればと思います」
素材やデザインに関して、直接説明してファンを増やしていきたいという鈴木さん。老若男女誰にでも、自分と感性を等しくする人にこのバッグをアピールしたいとのこと。