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一風変わったラーメンを食べることができる店を探せ!!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾壱

ココがキニナル!

「家系ラーメン全店制覇への道」 今回お送りするのは、一風変わったラーメンを食べることができる「半蔵」「味王」「三國家 南本宿店」の3店舗を一挙お届け!!

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ライター:はまれぽ編集部

横浜市内の「家系ラーメン」店を全店調査するという無謀とも呼べるこの企画。前回は横浜市内で極太麺を扱う家系ラーメン店を3店舗紹介してきた。
 


食いごたえ抜群の極太麺!(写真:せんだい)


春の日差しが温かくなり始めたころ、家系プロジェクト本部(以下:本部)ではポカポカ日差しの中、やる気のない姿がちらほら。「なんだか取材に行きたくないですねー」「たまには抜け出して、大岡川のほとりでひなたぼっこしましょうよ」。そんな言葉が室内を飛び交っている。

そんな腑抜けた最中、マーコ氏がまたもや突然の訪問。
マーコ氏「皆さん、今回のネタなんですが―――」

本部内を見渡し、ゴクリと息を飲む。いったいこれはなんなんだ?
夢か? 幻か? それとも俺はチー油を飲みすぎたのか!? マーコ氏は自問自答する。

「なんじゃこりゃぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!」
 


本部のやる気の無さにマーコ氏の堪忍袋の緒が切れた!?


突如叫びながら、まるで大猿よろしく暴れ出すマーコ氏。その反面、なにが起きたのか分からずぽかーんとする、本部一同。そんな空気を察したのか、千葉がマーコ氏に声をかける。

「マーコさん、今日はちょっと変わったラーメンを提供する家系ラーメン店を知りたいんです。どこか連れていってもらえませんか?」この一言で、一気に笑顔となるマーコ氏。どうやら気になる店舗が3店舗ほどあるらしいので、今回はそのテーマに絞った3店舗を調査したいと思う。はてさてどうなることやら。



家系なのにあっさりしょう油ラーメン!? 阪東橋「味王」

最初に訪れたのは、横浜市営地下鉄ブルーライン阪東橋より徒歩7分という立地に位置する「味王」。名前だけ聞くと、某マンガ「ミ〇ター味っ子」に出てくる登場人物のイメージしか思い浮かばない・・・。

なんだか足取りが重い編集部・千葉をマーコ氏が叱咤激励しながら現地へ到着。
 


マーコさん、パワハラはいけませんよ


話を伺ったのは中国福建省出身の趙丹偉(ちょうたんい)店長。1992(平成4)年に留学のため来日。学業の傍ら、都内の大勝軒中野店で7年ほど修業したのち、横須賀の某家系ラーメン店などで修業を重ねる。
 


好きな家系ラーメン店は「六角家」と趙店長


某家系ラーメン店で働いていた際に、家系ラーメンの美味さに魅了された趙店長は、そのまま日本に帰化し、2012(平成22)年10月22日に同店をオープン。この地はもともと六角家の独立店でもある一神家(現在閉店)だったが、閉店したため、丁度物件を探していた趙店長の目に止まり、そのまま契約となったそうだ。
 


店内には一神家の面影が残されていた


使用している麺は「増田製麺」の中太麺と細麺の2種類。中太麺は「とんこつラーメン」、細麺は「あっさりしょう油ラーメン」に使用しているそうで、マーコ氏いわく「家系ラーメン店であっさりしたしょう油ラーメンを提供しているのはほぼ見たことがないそう」。

ちなみに増田製麺を利用している理由として、店主が横須賀の某家系ラーメン店で修業していた際に、よくしてくれたのが増田製麺だったためにそのまま利用しているのだとか。
 


増田製麺の中太麺。長さは短めなのが特徴
 

麺上げするときに目も険しくなり、職人の目つきとなる


では「あっさりしょう油ラーメン」をさっそくいただいてみることに。まず、レンゲでスープを口にふくんでみたところ、あっさりしょう油味の中に魚粉の味わいがふわっと広がる。麺はツルツルしこしこで、スープにしっかり絡んでくれるためうま味は十分。
 


あっさりしょう油ラーメン(600円)


このラーメンだけでも普通のラーメン店と比較してレベルが高いほうだと思うが、では通常のラーメンの味はどうなのだろう?
 


そしてこれが通常のしょうゆとんこつラーメン(600円)
 

増田製麺の中太麺は他ブランドの製麺所の麺より太め!


まずはスープから飲んでみたが、見た目の油っぽさとは裏腹、とんこつ・しょう油・チー油の3つのバランスが非常によいことに衝撃を隠せない。麺との絡みもばっちりで、食べごたえのある中太麺はこのスープを最大限に引き出しているように思える。

それでは、はたしてマーコ氏の舌をうならせることはできたのだろうか?
 


両ラーメンを前にしてご機嫌の様子。売れないコメディアンみたい


>家系マイスター・マーコ氏
“とりあえず作りました”的な一杯ではなく、和風テイストがしっかり出ており、そのほかのカエシや油感のバランスもよく、何気にレベルが高い。また、スタンダードの家系も濃厚感としょう油感が共存した、これまたレベルの高い一杯に仕上がっている

>編集部・千葉
取材前は正直期待していなかったが、実際食べてみて反省。あっさりラーメンの美味さもさることながら、通常のラーメンにも注目! 味のトータルバランス感は家系ラーメンの中でもトップクラスかも。

既食メニュー:ラーメン(600円)
ネタ度:★★★☆☆(星3つ)