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結婚式場のアニヴェルセルみなとみらいがついに完成。周囲の人の反応は?

ココがキニナル!

アニヴェルセルの結婚式場は建設当初は景観が崩れるなどで反発が多かったが、現在どういう意見があるのかキニナル。ちなみに私は現物を見せられてイライラ。(かにゃさん、ほかのキニナル)

はまれぽ調査結果!

今年2月14日にグランドオープンとなったが、実際に近くを歩いている人たちには「景観に違和感なし」の答えが多かった!

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ライター:藤井 涼子

「アニヴェルセルみなとみらい横浜」のホームページによると、2014(平成26)年2月14日にグランドオープンとある。
 


アニヴェルセルみなとみらい横浜のHP


結婚式場「アニヴェルセルみなとみらい横浜」を建設する際、デザインの是非や、景観について協議するための都市美対策審議会・景観審査部会の内容などは、はまれぽでもみなとみらいにできるアニヴェルセルの結婚式場の状況は?」にて紹介している。その後、建設中の様子の記事は「みなとみらい21新港地区にできるアニヴェルセル、その後の進捗は?」で紹介している。
 
 
 

当時の記事を簡単にまとめて紹介



みなとみらい21新港地区は条例により、「建築等の行為を行なう場合には事前に『景観法による届出』や『条例による協議申請』が必要となる」と決まっている。

そのため、結婚式場を建設することになったアニヴェルセルは2011(平成23)年12月に協議申請を行い、横浜市都市整備局が招集する「都市美対策審議会・景観審査部会(以下、都市美審)」が専門家を交えて開かれることになった。

都市美審で出された結果は、「このデザインではとても承服することはできない」「微調整をすれば認められるということではなく、基本的なデザインの考え方に見直しが必要」というものだった。この意見をもとに、横浜市港湾局は都市整備局とともに、アニヴェルセルとの協議を進めていくこととなる。

その後に開かれた都市美審の景観審査部会には、アニヴェルセルより変更した建築デザインが提出された。
 


初回に横浜市に提出した完成予想図
 

約45メートルだったチャペルは31メートルに(審議会資料より)


特徴的なチャペルの“塔の形状は営業戦略上どうしても残したい”というのがアニヴェルセルの意向であった。そのほか、質感を出すために塗装ではなく吹き付けタイルを基本に、ライムストーン(石灰岩)とレンガタイルを使用するなどの変更がなされた。
 


変更前の立面図
 

変更後の立面図


この結果を受けて、港湾局企画調整課は「おおむね我々の協議の方針に沿った変更がなされた」と評価し次の段階へ進めることとなる。

都市美審の委員からは、依然厳しい批判が続いていたが、この段階で標準協議期間の60日も過ぎたため、2013(平成25)年3月に景観協議を終える。
 


その後、実際に建築がはじまるまでの道のりは?



このあと、実際どのような経過をたどり完成に至ったのだろうか? その後の流れを調べてみることにした。

先の説明通り、2013年3月に景観協議を終えたため、その段階で専門家からなる都市美審の役割は終えていた。

しかし、その後も港湾局企画調整課はアニヴェルセルと、景観に関する建築デザインの調整を続けていた。

そして、同年7月に港湾局から「事業者との間でどういうふうに進めていけばいいかということに関して、知恵を貸してもらいたい」という申し入れが都市美審にあり、国吉直行専門委員が湾岸局とアニヴェルセルとの協議に協力するという形で調整に参加し、建築デザインが決定した。
 


完成イメージ画像(平成24年8月に横浜市港湾局企画調整課から出された記者発表資料より)


国吉氏のアドバイスから「全体は赤レンガ倉庫と歩調が合うようにレンガ色をベースにするとしつつも、完全なレンガだけではなく、中央地区とのバランスをとって白い色も場合によっては入れていく。レンガ色は、きつい赤レンガ色に近いものを、もう少しやわらかい色をベースにする」ということが実際の建築の際に生かされた。

また「結婚式の利用者だけではなく、一般市民に対する開放感が欲しい」と国吉氏は提案していた(第16回 横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録より)。
変更された外観デザインの概要として、横浜市が2013年8月に発表した内容は以下の通り。

1.建物のデザインコンセプト
新港地区の建物群との調和を図るため、フレンチデザインを現代風にアレンジ。
2.主な変更箇所
(1)壁や屋根にガラスやメタル素材を採用してモダンな設えに変更し、開放性を高めるとともに、個性や風格を醸成した。
(2)建物全体の色調を淡く調整し、赤レンガ倉庫を引き立たせる色調とした。
(3)低層部・中高層部で色調を変え、建物の圧迫感を低減させた。
(4)建物外周に設置を予定していたフェンスを取りやめ、開放感のある設えとした。
(5)夜間照明は低層部を中心とし、水面への映り込みを意識した魅力ある夜間景観を演出した。