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かつて音響族で賑わっていた「大黒パーキングエリア」の今は!?ライター松宮が音響族に突撃取材!

ココがキニナル!

大黒パーキングエリアは今でも週末の夜は閉鎖されているのですか? 週末の夜はいい意味でも悪い意味でも賑わっていました。現状どうなっているのかが気になります。(yoshihiroさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

大黒PAは今でも音響族の状況により閉鎖されることはあるが、警察の努力により、数は激減している。

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ライター:松宮 史佳

10年ほどに、大黒パーキングエリア(以下、大黒PA)に集結する音響族がよくテレビで取り上げられていた。
 
大黒PAは首都高速湾岸線と大黒線が合流する大黒ジャンクション内に位置し、東京と横浜どちらの方面からも利用できる。首都高速上、最大級の駐車場(駐車台数:341台)を誇り、ベイブリッジも見える便利なロケーションから以前は多くの音響族や走り屋などが集まっていた。
 
ちなみに、音響族とは“車のトランクにスピーカーを積んで大音量で音楽を鳴らす人々”のこと。

音響族は現在も集結しているのか!? 現状を調査すべく、大黒へ行ってみることに!
 
 
 

大黒パーキングエリアの今


 
3月某日。雨の週末はかなり寒い。音響族の活動も天候に左右されるのだろうか。・・・雨天中止か!? だが、実際に行ってみないとわからない。

ということで、大黒PAへと向かう。時刻は午後7時。音響族はまだいない。


というか、雨だからか一般の利用者も少ない様子
 

・・・震えながら食堂内へ


「株式会社ゴールデン・サービス」の小石浩之さんにお話を伺う(残念ながら写真はNG)。昔、ご自身も音響族の全盛期をテレビで見ていたという小石さん。「現在、音響族は来るのか」と伺うと、「先週末に来た」との答え。ちなみに、最近閉鎖されたのはその先週末。だが、「(先週末は)ずっと閉鎖されていたわけではない」とのこと。

10年ほど前のように音響族がパーキングを占拠しているのか」と尋ねると、「それほどでもない」と小石さん。日にもよるが、現在は少ない時で数台、多い時でも数十台の音響族が来るほどの規模らしい。


・・・でも今日はまだ1台もいない


10年ほど前、大黒PAには駐車場を埋め尽くすほどの音響族が集結し、問題になっていた。しかし、現在は神奈川警察本部高速道路交通警察隊(以下、高速隊)がパーキング内を見回るなど厳しく取り締まりを行っている。そのため、音響族の数は激減したとのこと。

最近は昔と比べ、音響族のほか、痛車(いたしゃ:車体にアニメのキャラクターやゲームのロゴなどの塗装を行う人々)や改造車を見せる人など、大黒PAに訪れる人が細分化しているらしい。音響族で来る人は大体同じ人が多い。「(それは)曲でわかる」と小石さん。ダンス系から「千の風にのって」まで、流れる曲はさまざま。

音響族は早い時には午後7時ごろから集まり、9時くらいまでから大音響が始まるそうだ。大音響が始まると、「すぐに高速隊が閉鎖する(by小石さん)」とのこと。その際には、食堂を利用しているお客さんも即出されてしまうそう。


食事中に出されてしまうのはとても悲しい


閉鎖により(食事中に)出されてしまうお客さんの中には「何で出ないといけないの?」と言う人もいるとか

閉鎖すると、一般の利用者は立ち入ることができない。そのため、店も閉店せざるを得ないのだ。閉鎖されると営業できないため、店にとっては大打撃。


封鎖のために閉店すると売り上げがなく、大打撃だ


ちなみに今日のような雨の場合、音響族は来ない確率が非常に高いらしい! 結局3時間ほど待ったが、音響族は現れず。後日あらためて取材することに。
 
 
 

音響族に取材できるのか!?


 
・・・翌週の金曜日。大黒PAに再び参上! 時刻は午後7時。今日は天候がよいため、停まっている車の台数が先週よりもかなり多い。

が、しかし! 音響族はなかなか来ない。なので、ひたすら待つことに。

・・・2時間が経過。気が付くと、痛車が集まっている!!! 初めて痛車を見てびっくり! 


 

本当に車体にアニメのキャラクターが塗装されている! 


痛車が集まる場所はパーキング中央。改造車の人々は施設に向かって右側後方に集まっており、それぞれ“エリアの棲み分け”をしているようだ。


痛車の周囲にはものすごい人だかり 


だが、音響族は現れる気配なし。「今日も来ないかも」と思ったその時!

爆音とともに一台の車が! 音響族だ!!! 施設に近い駐車場に車を停める。中には20代と思われる若い男性の姿が2人。しばらくすると音楽を消し、外へ移動する。


通常はひっそりとした佇まい


・・・すると、警察が登場!

PA内を何度も見回りながら、「大音量を流すと封鎖する」と警告を発する。こうした警察の取り組みにより、音響族の数が激減したのだろうと推測する松宮。

ここで、音響族の2人が車に乗り立ち去る。「ああ、今日も空振りか・・・」と思いきや、車を施設のすぐ近くの駐車場に移動し、音楽を流す。


現在、稼働中
 

徐々に人が集まる


話しかけても大丈夫なのか!? 意を決し、車の持ち主に話しかける松宮。すると・・・
 


意外にも普通の人でびっくり! 


男性は25歳。千葉から来ているそうだ。しかし、来るのは月1回あるかないかだそう。普段は普通に働いているという。

流す音楽のジャンルは人によって全然違うそうだ。男性の趣味を尋ねると、「僕はキレイ系にまとめる」と答えてくれる。


なんと、改造にかけた費用は180万ほど!


男性によると、やはり以前の方が音響族は多かったらしい。現在は「(人が)東扇島の方に流れているのでは」と男性。

音響族により「パーキングが閉鎖されることをどう思うか」「音響族を迷惑だと言う人もいるが・・・」と聞いてみる。すると、「(大黒PAは)そういう場所だから特別」と男性。つまり、“大黒PAは音響族が集まる場所”と認識しているようだ。なので、迷惑をかけているという意識はないのだと気づき、ハッとする。

男性にお礼を言い、車に戻る。すると・・・