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一見敷居が超高い!? 赤レンガ倉庫にあるレストラン「モーション・ブルー・ヨコハマ」ってどんなお店?

ココがキニナル!

赤レンガ倉庫にあるモーションブルーっていうライブレストラン?ってどんなところ?入りたいけど、どうやって入ればいいの?正装とか必要ですか?(2319さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

赤レンガ倉庫にあるモーション・ブルーはカジュアルな装いで気軽に入れて、本格的な音楽とフレンチ料理の楽しめるレストランだった

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ライター:三輪 大輔

昔、かなり気取ってフレンチレストランでデートをしたことがある。たくさん並ぶフォークやナイフの使い方にてんやわんやした22歳の冬。当然、一緒に行った女の子には振られてしまった。

そんな私の成長した姿を見せられる案件が舞い込んで来た。赤レンガ倉庫に、ちょっと敷居の高いライブレストラン「モーション・ブルー・ヨコハマ」という店があるという。この10年間培ってきた、大人の力を発揮するチャンスの到来である。同じ轍(てつ)は二度と踏まないことを誓い取材を開始した。



モーション・ブルーはどんな店?

取材前日、副編集長の山岸様より連絡があった。
「あそこは正装だから、蝶ネクタイは必須ね」
それだけ言うと電話が切れた。

「いやいや、それはない」なんて思ったが、ホームページを確認してみると、かなりムーディーなお店だ。これは山岸様の優しさに違いない。私は素直に蝶ネクタイを買うと、現場に向かった。
 


赤レンガ倉庫に到着
 

3階がモーション・ブルー・ヨコハマだ
 

扉を入った通路の先に音楽と食事が楽しめる空間が広がっているのだろう


当日モーション・ブルー・ヨコハマに着くと、一足先に山岸様が到着していた。買ってきた蝶ネクタイを見せると、実にご満悦の様子。飼い主の指示命令に忠実に従う、犬の気持ちが少し分かった。

取材開始まで少し時間がある。とても雰囲気のある作りにテンションもあがり、蝶ネクタイをつけて、副編集長の山岸様と写真撮影を開始。「もっと腰入れて」なんて指示も飛んで、お手やお座りを健気にこなす犬のように従順に応えていると、担当の高津さんが登場した。しかし白シャツにジーンズという、すごくカジュアルなスタイルである。
 


蝶ネクタイ姿でドヤ顔スタイル


「服装は・・・・・・?」と問うと、「カジュアルな服装で大丈夫ですよ」と高津さん。高津さんが、温厚篤実な人でなかったら、こんなふざけた集団の取材は、ここで終了となっていたに違いない。

その一方で、「ですよね!」と笑顔で言いながら、カメラをカバンにしまう山岸様。その見事な切り替わりに、ちょっと心が痛んだ。でも、なんだか心地よい。アメとムチを使い分けられて、痛みが快感に変わっていくと、人はやがて犬のようになっていくのだろう。
 


取材に応えてくれる担当の高津さん(左)


ライブ開始前に、担当の高津さんからお店の歴史などについてのお話を伺うことにした。

モーション・ブルー・ヨコハマは、2002(平成14)年4月12日にニューヨークに本店をもつジャズクラブBLUE NOTE TOKYOがブランディングを担当しオープンした。ジャズを中心に、ポップス、ロック、R&B、ワールドミュージックなど幅広い音楽と、食事を楽しめるレストランとなっている。

2010(平成22)年には改装を行い、よりゆったりと音楽を楽しめる空間にするためにボックスシートを用意。キャパシティとしては、現在150名が収容できる規模である。

店のシステムは予約制となる。予め電話かインターネットで予約をしてから来店。料金はチャージ料(ライブ鑑賞代)と飲食代を合わせても、一人7000~8000円で十分に楽しむことができるそうだ。また公演によっては空席がある場合もあり、当日の入場も可能だ。
 


モーション・ブルー・ヨコハマの店内


客層は30~40代が中心になるが、アーティストのファン層によって違いがあるとのこと。出演するアーティストは各音楽のジャンルで、世界的に有名な方が多いという。出演したアーティストで、一般的にも著名な人となると、B'zの松本孝弘(まつもと・たかひろ)や、矢野顕子(やの・あきこ)などがいるとのことだ。

出演するアーティストのファンが来店するケースが多いが、店に行ってみたいけど音楽やアーティストの知識がない場合はどうすればいいのだろうか? 高津さんいわく「好きな楽器から探すのも、いいかもしれません」とのことだ。「例えばピアノが好きな人は、ピアノのアーティストが出演する日に来店してみてください。日替わりでさまざまなアーティストの方が出演していますが、どのアーティストも一流なので、絶対に楽しむことができると思います」

不定期の開催にはなるが、月に1~2回、水曜日にフリーライブを行っている。この日は、チャージ代無料で楽しむことができるので、まずは雰囲気だけでも堪能してみたい方にはおススメだ。
 


ボックスシートはゆったりと座れる作り
 

テーブル席はステージに近いところにも用意されている


店内の音響は、そのままレコーディングに使用できるレベルのものを完備しているらしい。一つひとつの楽器の音をクリアにして、各楽器の音そのものの魅力を、よりリアルに楽しめるようになっている。店内では音の広がり方にも配慮していて、奥行きのある音楽を堪能できるとのことだ。

ちなみにジャズは即興を楽しむ音楽である。アドリブから生まれた名演も数多くあり、マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンス、そしてジョン・コルトレーンなどジャズ界の巨匠もライブ音源を収めたアルバムを多く出しているという。モーション・ブルー・ヨコハマでは、こうした即興の音を生で楽しむことができるようになっている。
 


店内の天井も音の広がり方を考慮して作られている


調理に関しては、その季節ごとの旬の食材を使ったカジュアルなフレンチを味わうことができる。お店で人気の高いメニューは、「特製もち豚のスペアリブのロースト ザワークラウト添え(1700円+税)」や「ロメインレタスのシーザーサラダ(1200円+税)」などだ。また、前菜・スープ・メインディッシュ・パンが付いたディナーコースも用意されていて、3800円(税別)という比較的リーズナブルな価格で食事を楽しむことができる。
 


ジューシーで豪華な見栄えのスペアリブ
 

レタスの歯ごたえを楽しむことができるシーザーサラダ


このほかにもモーション・ブルー・ヨコハマでは多彩な楽しみ方が可能で、ケーキ付きの誕生日祝いのサービスもある。中にはプロポーズをした人も。

またこの会場を披露宴会場として利用も可。パーティーなどで120万円から貸切りもできるとのことだ。

なおモーション・ブルー・ヨコハマには、同じ赤レンガ倉庫の中に、カフェスタイルのモーション・ブルー・バルコニーとオーブン・ソーセージ&ピザを楽しめるTUNE(チューン)という系列店もあるとのことだ。
 


オシャレなTUNEの外観
 

開放的な空間の広がるモーション・ブルー・バルコニー


最後に念のため、改めて服装に関して聞いてみた。

「ドレスコードはありません。ぜひカジュアルな服装で来て、リラックスして楽しんでください。どの公演にするか迷った場合など、スタッフが相談に乗っているので、まずは気軽にお電話ください」

これで、気軽にモーション・ブルー・ヨコハマに行くことができそうだ。