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ライター・細野が河口から源流まで52kmを踏破! 境川の源流はどこ?

ココがキニナル!

横浜市内を流れる四大河川(鶴見川水系、帷子川水系、大岡川水系、境川水系)の最初の一滴が見たい。(山下公園のカモメさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

境川の源泉は東京都町田市にある草戸山(くさとやま・大池沢青少年センター内)から湧き出ている

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ライター:細野 誠治

踏破初日:河口から高鎌橋まで



横浜市内を流れる河川の源流を探す、境川編!
鶴見川から(ナゼか)引き続き指名を受けました、旅人の細野誠治です。
 


今回は境川編をお届け!


まずは境川の基本データを皆さまに。
市内図書館や国土交通省のホームページ(以下、HP)をあたるが、一地方の二級河川ということもあり情報が乏しかった。そこで今回は神奈川県のHPからさまざまなデータを集めた。
 


神奈川県HPに詳しい記述があった


網羅しよう。

 流域面積:210.69平方km
 流路延長:52.14 km(なぁ、オレのパート長くね?)
 流域関連市町6市:横浜市・町田市・鎌倉市・藤沢市・相模原市・大和市
 境川流域:東京都と神奈川県境を南下し、町田市南端から横浜市と大和市や、
      藤沢市の市境を流れ、江の島付近で相模湾に流れ込んでいる
 源流:城山湖付近
 境川支流:柏尾川・宇田川・和泉川など主なもので9河川

以上、簡単だが、まとめてみた。
 


神奈川県HP


境川の流れは、神奈川県を縦貫する50km以上の道のり。資料を見るにつけ、神奈川県を代表する大河川じゃないかという思いが沸々と湧いてくる。ここはやはり前回と同様、自分の足で歩いてみるしかないでしょう(お待たせしました)。

1月某日、午前10時。旅の始まりは、江の島の片瀬漁港から。
 


江の島をバックに。ここが境川の河口


片瀬海岸、西浜のすぐ近く。スタート地点に立つと、細野の脳裏にある走馬灯が高速回転する。デート! ナンパ! ケンカ! ここでは書けないエトセトラ! 甘酸っぱい想いを胸に、竜宮城に背を向けて、さぁ歩き出そう。
 


小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅前にかかる弁天橋


歩き出して、しばらく。係留された漁船やクルーザーが本当に多い。
 


河口から500メートルほど先まで、びっしり


さまざまな種類の船を眺めながら歩いていると、カメラを構えている方と遭遇した。
 


下藤が谷公園でのこと。お会いしたのは浦部洋輔さん、70歳


「すみません、何を撮ってらしたんですか?」そう聞くと、浦部さんが指差す先には1羽の鳥が。
 


1羽のアオサギの姿が


地元(藤沢市)にお住まいの浦部さんはある日、この公園に毎日、1羽のアオサギがやって来ることに気づいたそうだ。
「たった1羽だけ、昼間に何処からかやって来て、羽根を休めているんですよ」

昔から写真が趣味だったという浦部さんは、気になるうちに日々、アオサギの姿を写真に収めるようになったのだという。

浦部さんはきっと、毎日アオサギといろいろな話をしているんだろうな、と。
しばし浦部さんと野鳥談義。
いきなりスタートから、すっかり話し込んでしまった。浦部さんと別れて先を行くことに。
 


途中で出会ったカワウの群れ。境川は本当に鳥の姿が多い


河口から3.5km地点(藤沢駅近く)。最初の分岐が現れる。
 


手前が境川。奥に伸びているのが柏尾川


JR東海道本線の線路を越えると東海道五十三次・藤沢宿跡が見えてきた。かつて、この辺りは江戸から数えて6番目の宿場町だった。
 


宿場町の藤沢。ここで旅人の素姓改めが行われていた


ここから1km進むと藤沢バイパスを越える。街の様子が一変。市街から郊外といった風情。内陸へ向かう境川の左側に農地が広がり「藤沢大和自転車道」が並走している。
 


畑やビニールハウスなど農地が広がる。のんびり・・・
 

歩きやすいので自転車道(歩行もOK)を行くことにする


いい散歩道・・・なのだが筆者以外に歩いている人がいない。たまにロードバイクを駆(か)って疾走している方がいるくらいで「ふれあい」ができない(淋しい)。
 


順調に進む。藤沢市西俣野の俣野橋付近で、河口から10kmまできた


さらに1km。和泉川との分岐に到着。
 


三角州の右手が和泉川。対岸には遊水池


上流から運ばれた石が堆積した三角州がある。ちょっと下りてみよう。
 


結構な広さが。そして水が澄んでいることがわかる


和泉川との分岐地点には遊水池とともに公園(県立境川遊水地公園)が整備されている。多目的グラウンドやビオトープ(天然または人口的に生物が生息できる環境の整えられた場所)、境川遊水地の資料が集められた施設などが併設されている。
 


お近くの方は、ぜひどうぞ


日が暮れてきた。先を急ごう。
 


河口から約13km地点。横浜市営地下鉄ブルーライン(手前)と相鉄いずみ野線


約15km地点。県道22号線とぶつかる高鎌橋(こうけんばし)に到着。
この橋の名前は、藤沢市の「高座郡」と横浜側の「鎌倉郡」の頭文字と取って付けられたもの。まさに境川の文字通り、土地の境界を示す“境”を流れる川なのだな、と。
 


境です、境川


国道を東に進むと相鉄いずみ野線「いずみ中央」駅。日没と現在位置、地図とを呻吟(しんぎん)して、初日はここまでとする。あと4日、いや3日で源泉まで辿り着きたいものだ。
 



この日歩いた場所