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なぜ鶴見区だけ? 区職員に配備した「防災ウエストバッグ」ってなに?

ココがキニナル!

鶴見区が横浜市で初めて職員に配備した「防災ウエストバッグ」ってなに? そもそも、なぜ鶴見区? 予算は? ほかの区はやらないの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

2014年に講習を受けた職員が防災意識を向上させようと他区に先駆け導入を決定。予算は約140万円で、担当者レベルでは残り17区も好感触

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ライター:はまれぽ編集部

700人に配備



鶴見区は1日分の食料と簡易トイレが入ったバッグを、嘱託職員を含む常勤の全職員約700人全員に配備する。災害時の初動体制を迅速化することが狙い。横浜市内では初めての試みで、職員の座席に備え付ける。
 


約700人に配備するバッグ
 

横浜市18区の中で、なぜ鶴見区が最初なのか。予算や、ほかの区の事情も含めて鶴見区役所総務部総務課の上田恭弘(うえだ・やすひろ)課長と同課の川島正裕(かわしま・まさひろ)危機担当係長に聞いた。
 


上田課長(左)と川島担当係長
 

川島係長によると、2014(平成26)年7月から9月にかけて区の職員を対象にした防災研修会を行った際、民間業者が災害時に必要な水や食料などを座席に配備しているという取り組みを知った。職員の防災意識を高めるため、区でも導入できないかと予算の確保も含めて検討を進めたという。

遅くても2015(平成27)年4月24日(金)までに、嘱託職員を含む区庁舎、土木事務所、公立保育所などの常勤職員約700人全員に配備する。バッグを含む食料品などは全て市販品で、1個当たり計約2000円。職員が約700人なので、配備には約140万円かかった計算になる。
 


予算は約140万円
 

配備されたバッグには1日分の食料に当たる500ml入りの水が2本と3食分の食料、携帯用トイレが入っている。食事は水で戻せる「アルファ米」という種類の五目ごはんとパスタ、乾パン。パスタはお湯だけでなく、水でも調理できる。
 


バッグの中身
 

水については横浜市が備蓄を推奨している「横浜水缶」でも、水源に関心を持ってもらおうという目的で作られ、売り上げの一部を地域貢献や国際支援に寄付する「はまっ子どうしThe Water」でもない。5年間保存できる鹿児島県志布志市(しぶしし)の水を使用している。
 


「横浜水缶」にすればいいのに・・・
 

その理由について、川島係長は「7年保存できるのは魅力なのですが、缶であれば一度空けてしまうと保存が難しいし、ウエストバッグに入れて持ち運ぶことを前提としているので耐久性の問題もある」と説明。「はまっ子どうしThe Water」は、そもそも保存用ではないため、採用は検討していなかったという。