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戸塚区汲沢、どう見ても普通の民家の「ふるかわ」にたつ不思議なのぼりの正体と長野名産「おやき」の味は?

ココがキニナル!

戸塚区汲沢に、長野名産おやきの店「ふるかわ」というのがあり、お店がどう見ても普通の家なんです。でも表札の下にメニューが貼ってある。この一見不思議な店、その謎を探って!(海の狸さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「おやきの店をやりたかった」という、料理の上手だった母の遺言を引き継ぎ、会社を定年されたご主人が一念発起して開いたお店だった。

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ライター:細野 誠治

戸塚にある長野名産?



長野名産、おやき。小麦粉こねて、焼いたやつ。

すみません、ほとんど知識がありません。
 


長野の名産品「おやき」


そんな「おやき」を出す店が、戸塚にあるとか。そして店っぽくない普通の家だそうで。
 


投稿された写真。普通の家っぽい。そして表札下にはメニューが


調べていくと、どうやらこのお店、一部戸塚エリアでは結構知られた存在らしい。SNSや口コミで評判になっていました。

やはり立地の奇抜さと、味が話題になっているのだろうか?
謎が謎を呼ぶ。行ってみよう。
 


場所は各線戸塚駅から西へ。店は汲沢(ぐみざわ)にある
 

最寄りは神奈中バス53系統「汲沢団地」すぐ
 

所在は汲沢三丁目。閑静な住宅地だ
 

ノボリを発見。「名物」とある・・・


辿り着くと投稿の通り、本当にごく普通の民家。
住宅地のなかにある“隠れ家レストラン”として営業しているなら分かるが、扱っているものは「おやき」。やはり長野の郷土料理を扱っているとなると、少し違和感がある。
 


手作りされた看板。屋号は「ふるかわ」そしてメニューが貼られていた
 

階段の先の民家がお店(?)となっているようだ


伺ってみよう。階段を上りお邪魔をすることに・・・。
 


本当にごく普通のお宅


来訪の理由を告げると、お話を聞かせてもらえることに。お宅に上げてもらった。
 


こちらがご主人というか、店主の古川保雄(フルカワ・ヤスオ)さん


長野県出身の保雄さんは現在、69歳。横浜市内でインフラ関係の会社を勤め上げ、7年前に定年退職されたそう。
そんな方が、なぜ「おやき」の店を? そしてごく普通の家で?

「ずっと、やりたかった店なんです」と保雄さん。

お店のオープンは、ちょうど今から7年前。会社を退職されたときと同時期だったそうだ。
  どこか、駅の近くや繁華街で店を出そうとは思わなかったんですか?
「(オープン時に)10歳若かったら、やってたかも知れないけど、もう歳だから」

こちらはテークアウト、もしくは贈答用に「おやき」を販売している店で、中にお客さんを入れて振る舞うことはないそうだ。
 


販売のみの店だった


「ずっと、やりたかった店」
なぜだろう? 長野県出身の保雄さんは「おやき」に対する想いが強いようだ。
聞いてみよう。



望郷の長野。掌に載せた、母の味



筆者の「なぜ」に微笑む保雄さん。
「おやき、召し上がりますか?」と勧めていただく。
取材の場に同席されていた夫人の祥子(しょうこ)さんに調理をしてもらうことに。
 


写真は駄目よ、と祥子さん


「ふるかわ」のおやきは冷凍され保管されていた。それをレンジで温めることでいただく。
 



直径は7~8cm。冷凍されている


「蒸し器で15~20分ね。電子レンジの場合は1個で2分半から3分、チンしてね」と祥子さん。
 


4品をいただく。味は手前から野沢菜、餃子風味、ミックス野菜、小倉あん
 

いただきます!


生涯で2度目か3度目くらい? の「おやき」体験。食べると、皮がモッチリしていて小麦の甘みがジワッと。具の野沢菜が、ほのかに温かくて、野沢菜漬け特有の塩味が利いてて皮とマッチしている。噛めば噛むほど香ばしさ、塩味、甘みが口のなかに。そして鼻に抜ける。

保雄さんいわく、この皮が一般的な「おやき」との差だそう。ほかのものは気泡が入りフワフワとしている。「ふるかわ」のものはモチモチの皮。

「おやき」って、こんなに美味いんだ・・・。

「美味しい」という筆者に、保雄さんが「良かった」と安堵の表情。
そしてそのまま、筆者の「なぜ」に答えてくれた。

「この店は、母の夢だったんです」
 


おやきの店は、母の夢


「長野の母は料理が上手でね。よくお腹が減ると“おやき”を作ってくれたんです。それが美味しくてね。本当に美味かった。周りでも評判で」

――そのお母さまの夢ですか?
「私が21歳のときに亡くなったんです。最期に母が“あぁ、おやきのお店をやりたかったなぁ”って言ったんです。それがずっと頭の隅にあったもので」

保雄さんは7人兄弟の末っ子として生まれた。保雄さんが無事に成人したころ、お母さまは亡くなられてしまったそうだ。
時代は終戦後のものがなかった時代。7人の子どもを立派に育てあげた、立派な方だ。
 


料理上手だった母の夢