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戸塚の店構えが渋い老舗バー「ザ・サラリーマン」に突撃!

ココがキニナル!

戸塚小学校前の「サントリーパブ ザ・サラリーマン」はサラリーマンでにぎわっている風でもない。固定客のみで一見さんは入りづらい? 店構えが渋いので「おひとりさま」で入りたい(wakiraさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

人間の深みやぬくもりや繰り広げられるカウンター越しの会話が加わり「おひとりさま」で訪れたい魅力的な「唯一の」古き良きバーだった

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ライター:秋山 千花

「サラリーマン」という言葉に、みなさんはどんなイメージをお持ちだろうか?

毎朝同じ時間に家を出て、満員の通勤電車に揺られながら会社へと向かうサラリーマン。家路の途中で立ち寄った飲み屋でついつい飲み過ぎてしまうサラリーマン。自宅でくつろぐサラリーマンは、ビールを片手にテレビでスポーツ観戦といったイメージだろうか・・・。
 


頑張る日本のサラリーマン
 

筆者が「サラリーマン」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かべるのは、日本の古き良き時代の家庭の象徴ともいうべき国民的アニメに登場する厳格なお父さんと、ちょっと頼りない娘婿の姿である。

だからだろうか・・・。「サラリーマン」という言葉には、どこか懐かしさと温かさが感じられるように筆者は思う。今回訪れた戸塚のバー「ザ・サラリーマン」も、そんな懐かしさと温かさが漂う大人の隠れ家的バーとも言える素敵なお店。

では、ご案内しましょう。



古き良き「サラリーマン」



 


キニナルバー「ザ・サラリーマン」へは、JR戸塚駅から
 

西口出口より、戸塚区役所、戸塚図書館を横目で見ながら歩くこと約6分
 

左手に見える「横浜市立戸塚小学校」が目印
 

その斜め向かいにあるのが今回のキニナルお店「ザ・サラリーマン」
 

これはなかなか・・・、歴史を感じさせるレトロな雰囲気の店構え
 

店先のショーケースには、サントリー・ウイスキーの代表選手・山崎くん
 

キニナル投稿にもあるように、確かに一見さんにはちょっと入りづらい店構え。
でも、だからこそ「おひとりさまで」さりげなく訪れてみたい、渋味のある大人のバーといった雰囲気。

ぬくもりある木製の扉をそっと開ければ、入店前のためらいや不安を一気に吹き飛ばすかのような温かい笑顔が迎えてくれる。
 


笑顔の主はマスターの鈴木博之(すずき・ひろゆき)さん
 

「ザ・サラリーマン」の創業者は、もともと銀行員だったというマスターのお母様、鈴木八重(すずき・やえ)さん。その歴史は古く今から60年ほど前、1955(昭和30)年にまで遡る。

今となってはさほど珍しい話ではないが、当時の時代背景を考えれば女性一人でバー経営とは、かなりやり手のパワフルなお母様なのだろう。87歳になるという今もなお、週に一度は「大ママ」として店に立っているというから驚きだ。
 


壁にはサントリーチェーンバーの証とも言うべきレリーフ
 

年代と、サントリーがチェーン展開したバーであることを表す「SCB(サントリー・チェーン・バー)」の文字が刻まれたバーの中にひとつだけある1963(昭和38)年の「KCB」の文字は、サントリーがまだ「寿屋(ことぶきや)」だったころに「寿屋チェーンバー」の表記で作られたものだとか。
 


歴史を感じさせるエピソードは、老舗のバーならでは
 

創業当初は「THE」の冠詞のない「サラリーマン」という店名で、今はなき戸塚・寿通りで営業を行っていたという。

その後、八重さんの甥っ子がふぐ料理店を始めるのをきっかけにその地を譲り渡し、現在の地に移転したらしい。

そのふぐ料理店「磯八」も、後の地域再開発で踊場に場所を移すこととなったが、こちらも今なお健在。知る人ぞ知る戸塚の名店として多くの人に愛されている。
 


カウンターに立つマスターはとってもダンディ
 

マスター自身は、藤沢、大船、茅ヶ崎界わいのバーを経て1988(昭和63)年ごろより、この店のカウンターに立つようになったという。

「母親がバー経営をしていたので、若いころからバーに立つことを意識していましたね」と語るマスターの姿には、渋さの感じられる老舗のバーカウンターがよく似合う。
 


オープン当時から変わらないというインテリアはどこかノスタルジック
 

店内には、カウンター8席と、4名がけのテーブルが2つ、さらにゆったりと落ち着ける8名がけのテーブルが1つ置かれている。

けして広いとは言えないスペースながらも、イギリスのパブをイメージしたという古めかしくも随所にこだわりの感じられる内装がゆったりと落ち着いた雰囲気を作り上げている。
 


時代を経てヤニ焼けしたランプの灯りに温かさが感じられる
 

オリジナルのロゴマークはマスターのお父様のデザイン
 

もとは公務員だったというマスターのお父様は、脱サラをして桜木町のぴおシティでラウンジを経営していたのだとか。

イギリスが大好きで、とても凝り性な人だったというお父様のこだわりは、今でも「ザ・サラリーマン」の料理やインテリアの中で存在感を示しているという。
 


こだわりと格式ある「ザ・サラリーマン」