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横浜に階段を下るタクシーがあるって本当?

ココがキニナル!

横浜の白楽のあたりで、階段を下るタクシーがあると同僚が言って譲りません。そんなもの僕はあるわけないと思うのですが、本当にあるのか調べてもらえませんか? (ださん)

はまれぽ調査結果!

階段を下るタクシーを菊名(鶴見区上の宮)で確認。自動車が通り抜けられる「斜路付き階段」を鶴見区で2ヶ所、神奈川区で1ヶ所見つけた。

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ライター:はまれぽ編集部

白楽駅周辺で探す
 
「階段を下るタクシー」がキニナル? 何それ? 思わず、車体をよじらせ、タイヤを軋(きし)ませながら、時には車の底をスリながら階段を降りてくるワイルドなスタントカーを想像してしまった。でもタクシーだよね? うーん非現実的。

ともあれ場所の情報はある。現地を調査すべく、まずは東急東横線白楽駅へと向かった。
 


白楽駅に到着
 

駅のホームは切通しになっていた。山がちな土地なのか?
 

地図で確認してみると階段が非常に多い土地であることが分かる(Googlemapより)

 
まずは東口から調査開始。Googlemapで確認しつつ、周辺を歩いてみる。すると、階段がたくさん存在する土地であること、そして階段にもさまざまなものがあることが分かってきた。
 


こんな階段や
 

住宅へ続く階段
 

ハイブリッドなたたずまいの階段

 
しかし、見て回ったどの階段も車が通るには幅が狭すぎるし、手すりなどもついており通行不可能であることは明白だ。だが、これだけ階段がたくさんある町ならタクシーが通れる階段もあるのかもしれない。そこで、スタントカーが無理やり階段を下りてくるイメージを頭から追いやり、「車が通れる階段」を探すことを念頭に調査を続けることにする。

辺りは閑静な住宅街で人通りもまばらだが地元住人の情報もほしいので、人が通りかかるたびに「自動車(タクシー)が通れる階段がこの付近にありませんか?」と聞いてみる。しかし、「聞いたことないですね」(大学生風の男性)、「そんなもん見たことも聞いたこともない」(なぜかちょっと怒っている年配の男性)と立て続けに存在を否定される。

それではと、地元に根差した不動産会社であれば何か分かるかも? と思い、店主にお話を聞いてみるも、「本当に白楽での話? この地で20年商売しているけど聞いたことないよ」と言われてしまった。
 


「20年商売しているけど聞いたことない」とのこと
 

次に西口を調査する。こちらでもまずはGooglemapを頼りに階段がある場所を探す。
 


西口を出ると「六角橋商店街」だ
 

商店街のメインストリートは「旧綱島街道」
 

手すりが両側にあるタイプの階段
 

手すりが真ん中にあるタイプの階段

 
西口は商店街があるためか、東口に比べると人通りがずいぶん多い。今度は地元の道路に詳しいと思われる方々にターゲットを絞って聞き取りする。まずは電気店。地元のお客さんがメインだろうし配達なんかできっとこの町のことも詳しいはずだ。が、お聞きしてみると「知らないねー東口のほうじゃない?」とバッサリ。今行ってきたばかりなんですけど・・・。
 


商店街にある電気店
 

次に商店街にトラックを止めて荷物の積み下ろしをしていた宅配便のお兄さんにも聞いてみる。が、「知らないです(とても忙しそうだ)」。うーむ。

配達中の郵便局の方にも声をかけてみる。「車が通れる階段? 知っていますよ。住宅地の中でもいいんですよね?」「マジですか?(思わず本音が・・・)。」やった! ついに発見か? 「場所を教えてください!」とお願いすると、さすがは郵便局の方、すぐに住所を番地付きで教えてくれた。プロフェッショナルである。さっそくスマホで検索する。おお! ここか。丁重にお礼を申し上げ、教えてもらった住所に向かう。

教えられた住所の近くまでやってくると、まずは坂道が見えた。そして・・・
 


坂道の向こうに見えるのは!
 

おお!
 

これは車が通れる!
 

階段の先に車が止まっていることからも通行できることが分かる

 
確かに車が通れるようだ。探していた場所はここなのか? しかし、「車が通れる階段」であるのは間違いないが、住宅への取り付け道路というべきもので、通り抜けることはできない。

この場所で「階段を下るタクシー」という状況を考えてみる。

住人がタクシーを利用し自宅前まで乗り付け降車したと仮定。その後「階段をタクシーが下る」という状況。もしくは、タクシーを自宅前まで呼んで乗車したと仮定。その後「階段をタクシーが下る」という状況。

しかしどちらもちょっとニュアンスが違うように感じる。「階段を下るタクシー」という言葉からは「通り抜けられる」ことが必須であるように思うのだ。
 


振り返るとこんな感じ

 
少しがっかりしつつ駅に戻ろうと歩き始める。すると途中にまた階段が。

 

これは・・・もしかしたら車が通れる?
 

階段を上っていき確認してみることにした。しかし・・・
 


右へカーブ。タイヤを載せる(推測)スペースがなくなる
 

階段を上がりきってみると住宅が。車は止まっていない
 

やはりこの階段も車が通るには無理があると思いつつも、近くに喫茶店があったので店主にお話を伺ってみる。すると、「あの階段を車が通るなんて聞いたことはないし、このあたりの車は違う道があるので、みなさんそちらの道路を使っています」とのことだった。
 


階段のすぐそばにある喫茶店
 

次にタクシー乗務員の方にお話を聞こうと白楽駅まで戻る。白楽駅にタクシー乗り場はなく、駅前の道路は商店街&一方通行なので路上駐車し客待ちをしているタクシーも皆無だ。しかたがないので、「止まれ」の標識のそばで、一時停止したタクシーに突撃することにした。

しばらく待っていると、タクシーが一時停止したので、窓をノックしてドアを開けてもらう、明らかにお客さんだと思われている。「すいません。タクシーで階段を走ることってありますか? 白楽周辺でのことなのですが」と聞くと、「乗らないの? そんなの知らないよ」とのお答えをいただいた。
 


白楽駅周辺にいるタクシーに聞き込み

 
次のタクシーを待つ。すると今度は、お客さんが降車する瞬間に遭遇したので、すかさず質問をぶつけると「菊名駅の近くだったら知っていますよ」とのお言葉が! 「本当ですか? タクシーで通り抜けできますか? 住宅への取り付け道路ではないのですか?」と、矢継ぎ早に聞いてみると、「通り抜けることもできるし、取り付け道路ではない」との証言をいただいた。

このまま、このタクシーで現地まで乗せてもらおうかとも考えたのだが、あたりはすっかり暗くなってしまっており、写真撮影することも考慮して、ここまでで本日の取材は終了することにした。