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ココがキニナル!

武蔵小杉の昔ながらの喫茶店「ブラジル」が6月29日で閉店してしまうようです。昔からあるようなので、駅前からレトロな風景がなくなってしまうのは寂しいです。(おはようさんさんさん)

はまれぽ調査結果!

ビルの老朽化に伴う建て替えと、店主の体力の問題から閉店。変わりゆく武蔵小杉に残る「昭和」の灯が消える

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2017年06月27日

ライター:黒澤 陽二郎

昔ながらのレトロな喫茶店が閉店するというキニナル投稿。川崎市中原区の喫茶店「喫茶ブラジル」がそのお店だ。東急東横線「武蔵小杉駅」の目の前に位置する同店が、2017年6月29日(木)に閉店するという。

時代の流れの中で「仕方がない」といえばそうなのかもしれないが、“馴染み”の風景がなくなってしまうのは寂しい。

 

2階のカラオケパブ「洋酒コンパブラジル」も閉店してしまう
 

このショーケースも見られなくなる
 

店頭には閉店を告げる張り紙もあった
 

長年憩いの場として活用されてきた同店の歴史を伺いつつ、昭和の面影を追った。



武蔵小杉と歩んだ53年の歴史

取材陣は、午後6時ごろに訪問。閉店30分前だというのにほとんどの席が埋まっており、活気づいていた。店主の金沢秀行(かなざわ・ひでゆき)さんが、手が空いたタイミングで取材に対応してくれた。

 

穏やかな人柄で、とても丁寧に対応してくれた
 

1961(昭和36)年、金沢さんが10歳の時に今の「ブラジル」があるビルが建ち、お父様がパチンコ店を始めた。しかし、店の目の前に約300坪ほどの大型パチンコ店ができたため、客足は伸びなかったそうだ。

そこで、1964(昭和39)年、当時渋谷や新宿で人気があった純喫茶(深夜喫茶)にお店を変えた。

 

それから53年もの間、ずーっと営業を続けてきた
 

金沢さんは、10代のころからお店を手伝い、1979(昭和54)年の28歳の時に喫茶ブラジルを引き継いだ。

開業当初、終電を逃した人が始発まで過ごせるよう、午前8時から翌朝5時まで営業していた。近辺では、朝まで営業している店はブラジルのほかになく、深夜でもにぎわっていたそうだ。

「娯楽が少ない時代でしたから、店内のジュークボックスで音楽を聴くため、わざわざタクシーで遊びに来る人もいたんですよ」と金沢さん。

 

男女の待ち合わせスポットでもあったんだとか
 

現在では、住みたい街として上位に名前が挙がる武蔵小杉だが、お店を始めたころは、更地が多かった印象だという金沢さん。

「この辺りは再開発で便利になりましたが、私としては昭和の思い出が色濃いので、寂しい思いもあります。周辺のお店の方々も、年齢などを理由に商売をどんどんやめていってしまって」と古くからのお店が減っている様子を話してくれた。

「うちがなくなると、周辺の『昭和』がほぼなくなってしまう。それは心苦しいです。年配の常連さんは、若い人が多い今時のカフェには入りづらいみたいですし」と、自らも閉店は残念だと話す金沢さん。

 

今では高層マンションやビルが立ち並び、商業施設も充実している
 

しかし、ビルの老朽化に伴う建て替えが決まり、自身の体力も考慮すると、引退のタイミングだろうという結論に至ったという。

 

引退後にも、やりたいことはたくさんあるそうで
 

「私は昔から仕事人間ではなく、若いころはお店をほかのスタッフに任せて、麻雀やゴルフに出かけることもあったんです」と笑う金沢さん。

引退後は、「最近はまっている歴史小説を読んだり、庭に野菜を植えたり、山登りやジョギングをしたりね。晴耕雨読じゃないけど、そんな暮らしがしたいかな」と話してくれた。



宮内庁でも飲まれる味!

今後、新しくお店を出す予定はないとのことで、喫茶ブラジルのコーヒーを味わえるのはこれが最後。その味をしかと受け止めます。

 

豊富なメニュー。セットもたくさんあり、お得でうれしい
 

コーヒーは店名にもなっている「ブラジル(570円)」、常連さんからもよく注文されるという人気メニューの「ナポリタン(720円)」を注文。

 

サイフォン式でコーヒーを抽出
 

コーヒー専門店の一大ブームが起こったのは30数年前。当初はネルドリップでコーヒーを抽出していたが、サイフォン式が流行し、金沢さんもブームに乗りサイフォン式に変更した。

当時は、武蔵小杉にも15軒ほどサイフォン式のコーヒー専門店ができたが、徐々になくなっていき、今ではサイフォン式でコーヒーを提供するのは「ブラジル」を含め3軒だけになったそうだ。

 

1杯ずつ丁寧に淹れてくれます
 

湯気が立ち、コーヒーのいい香りが漂う!
 

コーヒーの立ち上る香りだけで癒される。レトロ感あるおしゃれなコーヒーカップもいい感じ。

 

いただきます
 

ほとんど苦味がなく、スッキリとした味。金沢さんによると「ブラジル」で使うコーヒー豆は、酸味、苦み、コクのバランスがとれた豆を使用し、飲みやすく口当たりがいいコーヒーなんだとか。

豆は、宮内庁にも納めている「株式会社珠屋(たまや)小林商店」のものを使用している。「珠屋小林商店」のコーヒー豆は、厳選された生豆を使用し、さらに経験豊かな焙煎士が煎っている。そのため、ほかの豆屋さんでは出せない味なのだそうだ。金沢さんの美味しいコーヒーに対するこだわりが感じられる。

 

コーヒーのお代わりサービスがあり
 

漫画もあるので、長居した人も多いのではないでしょうか
 

続いて、創業当時からあるというモリモリのナポリタンをいただく。

 

喫茶店といえばナポリタンだよね
 

いつでも腹ペコ、編集部・小島が豪快にいただきました
 

「トマトの甘みが強く、酸味はほどほど。子どもから大人まで、みんなが好きな味ですね」と小島。

現在ではメニューを随分減らしたそうだが、以前はお客さんの要望に応えてフードメニューにも力を入れてきたそう。

江の島の人気レストランで働く知り合いのコックさんに料理を教わったり、有名店で働いていた職人さんを雇ったり、かなりの努力をされてきたようだ。



 

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