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瀬谷高校近く、柵で閉鎖された「森の中に消える道」。謎の道の真相は?

ココがキニナル!

バス停西部病院前から瀬谷高校に歩いていくまでの道の途中の林に謎のガードレールと柵らしき物があります。何でしょうか(odakyuugoさん)

はまれぽ調査結果!

旧道の上から新道を整備した際に重ならなかった部分が残されたもの。道路の下の市民の森に下りやすい入り口などとして使用されていた

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ライター:小方 サダオ

本線に並行する2本目の道路?
 
投稿者が疑問に思った、林の中のガードレールと柵の付いた道とはどのようなものなのか。建設途中の道路? それとも閉鎖された道路なのだろうか?
 


投稿の道路のある場所(青矢印、Googlemapより)


まずは現地へと向かった。
 
東海道より歴史があるといわれ、相模国と武蔵国を結んだ中原街道を、瀬谷区の東部で「野境(のざかい)道路」に入る。
 


中原街道(青線)から野境道路(オレンジ線)へ(Googlemapより)
 

「西部病院前」バス停

 
「西部病院前」バス停を北に進み、「瀬谷高校入口」交差点を左折する。
 


「瀬谷高校入口」の交差点
 

瀬谷高校へと向かう道路

 
すると湾曲した道路が直線に変わったあたりの左側に、草に覆われた下り道があることに気づく。道路に沿ってガードレールが設置された道がもう一本伸びるものの、その先は森の中になり、整備されていない。また投稿にもあるように柵がされ、道の上にも柵にも雑草が生い茂っている。
 


車が進入できないようにポールが立っている
 

ガードレールがある下り坂の道がある
 

鉄製の柱が立ち、柵が設けられている

 
森の中に続く道は、雑草などに覆われていて長年使われていないようだが、舗装はされている。おそらく、車の進入が可能な森の中に入るための道だったのだろう。
 


本線と並行する道
 

雑草や落ち葉で覆われている

 
道路の下の森は、1976(昭和51)年4月に開園した「瀬谷市民の森」。面積は約19.1ヘクタール(19万1000平方メートル)。瀬谷区の東部と旭区との境に広がる森林地帯である。
 


瀬谷高校の周囲に広がる「瀬谷市民の森」
 

「愛護会」により管理されているという

 
 
 

瀬谷高校の建設に伴う道路整備


 
投稿の場所の周囲には住宅は少ない。
そのため近くの教育関連施設の責任者に話を伺う。お話をしてくださった方は、市民の森の土地を一部所有するという事情に詳しい方だった。
 
投稿の道については「瀬谷高校が出来た1974(昭和49)年あたりに、もともとあった道路に重ねるように新しい道路が新設されました。廃止された道路の跡がその森の中に続く道です」という。
 


投稿の場所のすぐ先にある瀬谷高校
 

瀬谷高校のための道路の整備時に投稿の道路が生まれた

 
新しくできた道路の先には神奈川県立瀬谷高校がある。この高校の建設にあたって、旧道に重ねる形で緩やかに曲がる新道を作ったものの、旧道に湾曲が急な箇所があったために重ならなくて残った部分が投稿の道なのだという。
 


新道(緑線)と重ならなかった旧道(青線)の曲がっている部分(青枠)。区界(点線)は旧道に沿っている(昭和40年瀬谷区明細地図)
 

旧道の名残のある部分(青枠)
 

新道と旧道(右側のくぼみ)の重なる地点