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鳩サブレーで有名な鎌倉「豊島屋」本店のこだわり鳩グッズがほぼオヤジギャグ

鳩サブレーで有名な鎌倉「豊島屋」本店のこだわり鳩グッズがほぼオヤジギャグ

ココがキニナル!

豊島屋の「鳩これくしょん」、やばいグッズがもりもり増えてた・・・。本店でしか買えないプロダクトなのに、なぜここまで凝ることになったのか?(アニマ・ムンディさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「鳩これくしょん」は、文房具を愛する社長が企画から業者とのやり取りまで一人で行っているため、こだわりが細部まで行き届いている

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ライター:はまれぽ編集部

言わずとしれた鎌倉の名物「鳩サブレー」。1897(明治30)年ごろに販売を開始して以来、子どもからご年配の方まで幅広く愛されている銘菓だ。
 


可愛くて美味しい定番のお土産!

 
この鳩サブレーを販売している鎌倉「豊島屋」が、本店限定で「鳩これくしょん」という名の文房具を販売していることをご存知の方も少なくないのでは?
今回はその「鳩これくしょん」についての投稿が寄せられた。なんでも、本店限定の商品なのにかなり凝ったつくりなのだとか。

まずはその実態を確認すべく、いざ鎌倉!
 
 
 

こだわり満載の「鳩これくしょん」


 


やってきました、鎌倉「豊島屋」


店内へ入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、お馴染みの鳩サブレー

 
そして、入口左手にお目当ての「鳩これくしょん」コーナーを発見!
 


鳩これくしょんに興味津々のお客さんたち

 
商品かごいっぱいに何かを入れている女性2人組がいたので声をかけてみた。Twitterを見て来たという女性は、こちらの「黒塀の鳩兵衛(500円/税込み・以下同)」を目がけて横須賀から来訪。
 


自分用とお土産用で、かごの中には7~8個入っている

 
2018(平成30)年3月に新発売となった「黒塀の鳩兵衛」は、お尻の部分に小さな溝があり、コップのふちにかけたりして遊ぶフィギュア。7種のポーズとシークレット(ミスターH)3種の計10種類を展開し、「食べるぞ!鳩兵衛」「波乗り鳩兵衛」「ぶらさがり鳩兵衛」など、各鳩兵衛にちゃんと名前がついている。
 


「ふっふっふ、なにが当たるかな?」

 
サーフボードや頭に巻いている黄色の鉢巻にも鳩サブレーのマークがついており、細部まで凝っているのが分かる。赤い甲冑を身につけた愛らしいフォルムとつぶらな瞳の鳩兵衛さん、鳩サブレーとセットでプレゼントしたら喜ばれそうだ。

ほかにも、こんなシュールな鳩グッズに遭遇。
 


名前は「鳩サブロー」、810(ハト)円で販売

 
どうやら過去の消し方をもじって、「カコけし」という商品名がつけられている模様・・・オヤジギャグっぽい(笑)。おもしろ消しゴムで有名な埼玉県八潮市の「イワコー」製なのでクオリティは間違いなさそう。
 


残念ながら過去の消し方は記載されていなかったが


素朴な鳩サブローに浄化される気がする

 
鳩サブローのハート(心臓)部分はピンク・白・黄色の3種類が用意されている。心がドス黒い気持ちでいっぱいになりそうなとき、こんなに可愛いアイテムが手元にあったら、真っ白な心を取り戻せるかも・・・。
 
 
 

生みの親はアイディアマンの社長!


 
鎌倉「豊島屋」はもともと和菓子屋として1894(明治27)年に創業、その3年後に鳩サブレーは誕生した。
そして100年以上もの歴史を重ねてきた鎌倉「豊島屋」から、「鳩三郎」と「鳩ぽっぽ」(各500円)が発売されたことが「鳩これくしょん」のはじまり。
 


2002年発売開始

 
どんな方が企画をしたのかと思えば、「鳩これくしょん」の仕掛け人はなんと同社の4代目社長、久保田陽彦(くぼた・はるひこ)氏。


株式会社豊島屋の総務部、宮井通昌(みやい・みちあき)さんによれば、「4代目社長はお一人で定期的に文房具の展覧会へ行くほど文房具が好きなんです。その展覧会で業者さんと話を進めてくることも珍しくないので、『鳩これくしょん』の商品は委託先が違うんですよ」とのこと。

 


こんなにも種類がある!(画像:豊島屋 本店ホームページ)

 
新商品なども完成後に社長から共有があり、社員の方は商品企画に参加していないのだとか。
 


鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」をもじった「鳩妻鏡(810円)」も社長発案!

 
商品のネーミングや値段設定もすべて社長が決めているので、思わず手に取ってしまいたくなるユーモアさとお手ごろな価格にはブレがない。
大々的な宣伝はしていないものの、SNSなどの口コミで「鳩これくしょん」は広まり、今では鳩グッズを目当てに本店まで訪れる人も多いという。
 


鳩クリップス(600円)は定期的にカラーバリエーションが増える

 
販売を本店限定にしているのは、「鎌倉に来てもらいたい」という社長の願いから。
生まれ育った鎌倉の地を心から愛している社長は、由比ヶ浜・材木座・腰越3海水浴場のネーミングライツを取得。年額1200万円の10年契約を結んだが、親しんだ海水浴場の名前をそのまま残すとの英断をしたことでも知られている。

また社長は10年あまり工場で鳩サブレーを焼いていた経験もあり、鳩サブレーへの愛や知識も人一倍。そして現在でも店頭にも立ち、お客さんとの交流も大切にしているというから驚いた。
 


お客さんの声から生まれた本店限定パッケージ(648円)も人気!

 
「鳩これくしょん」を 作り始めた背景にもお客さんの姿がある。

「大変ありがたいことに鳩サブレーの黄色い缶を捨てずに取っておいてくださるお客様が多く、社長は『それだけ豊島屋に親しみをもってくれていることが嬉しい。お客様に喜ばれるものを作りたい』と常々言っており、その気持ちが実現して『鳩これくしょん』が誕生しました」と宮井さん。
 


ネーミングセンスが光るオリジナルふせん「鳩っといって(各400円)」

 
手にとってクスッとほほ笑んでしまうような可愛らしさは、「お客様を笑顔にしたい」という社長の気持ちの表れなのかもしれない。社長自身も「楽しくなければ仕事ではない」という考えらしく、商品のネーミングを考えている姿を想像するとほっこりしてしまう。
 


もともと洋菓子コーナーだったので洋菓子用の冷蔵ショーケースで販売

 
「鳩これくしょん」以外にも、社長の手腕は所々に。皆さんは鳩サブレーの大きな変化にお気付きだろうか?