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横浜の坂を克服できる? 京急の「電動小型低速車」は体感的に高速!

横浜の坂を克服できる? 京急の「電動小型低速車」は体感的に高速!

ココがキニナル!

京急、横浜国立大学、横浜市が共同して金沢区で行うという「電動小型低速車」の実証実験が気になります。ゴルフカートみたいな車ですがタクシーやミニバスと違ってどうなのか?試乗レポートして欲しい(kazさん)

はまれぽ調査結果!

電動カートは小回りが利き、傾斜に強い車両で上り坂もすいすい進める。試乗では課題も感じたが、地域の足となるために今後の実証実験で検証が進められることになる

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ライター:はまれぽ編集部

これまではまれぽでも幾度となく特集してきた「横浜には坂が多い!」という問題。起伏に富んだ地形は一つの魅力的な特徴には違いないけれど、徒歩にせよ自転車にせよ、坂があるのはやっぱりつらい。

ましてや、自分の生活圏にこんなレベルの坂があったら、出掛けるのもおっくうになってしまいそうだ。
 


長い! つらい!
 

そんな横浜の坂を克服するため、京急電鉄と横浜市、横浜国大が共同で、新たな交通システム導入を検討するという。そこで使われるのが、「電動小型低速車」という聞きなれない乗り物。

そのお披露目会が行われるということで、早速取材することにした。



金沢区をゴルフカートが走る

金沢区の京急富岡駅から徒歩10分ほど、住宅街の真ん中にある富岡地域ケアプラザに、その乗り物がスタンバイしていた。
 


こちらが「電動小型低速車」。まるで、というかまんま「ゴルフカート」だ

 
ゴルフ場での移動などに使われる電動カート。これが、横浜の坂道を克服するための新交通システムを担う可能性を秘めているのだという。
 


こんなにかわいくて大丈夫?

 
「低速車」というだけあって、自動車ではない。運転手を含めて4人乗りでドアがなく、あるのはチェーンと風よけのカーテンのみ。運転席周りもシンプルな構造になっている。
 


車両としては軽自動車扱いで、普通免許があれば運転できる

 
早速カートに体験試乗してみることに!


電動小型低速車の乗り心地をレポート
 


助手席に乗り込む。ここで「左ハンドルだ!」と気付いた

 
座席に座り、シートベルトを装着。運転席との距離が近い!
 


運転するのは京急グループのタクシー運転手。スムーズに出発進行
 

まず驚くのがその静かさ。電動なのでエンジン音はなく、モーターの音も屋外ではほとんど響かない。住宅地を走っても騒音にはならないメリットがある一方で、試乗中に歩行者がカートの接近に気付かず、ひやっとする場面もあった。
 


クラクションを鳴らして事なきを得る
 

低速車というだけあって、あまりスピードは出ず、最高速度は19km/h。もっともアクセルを踏み込んでも、頑張って漕いだ自転車くらいの早さだ。
 


住宅街を走る分には、そこまでスピードは要らない

 
スピードはないものの、カートは小回りが利き、坂道に強いという特徴がある。狭い道の傾斜を走るのには持ってこいというわけだ。

運転手さんに操作性をたずねると、「普通の車とはだいぶ違いますよ。ハンドルが重いです」とのこと。普通免許で運転できるとはいえ、多少の慣れは必要なようだ。
 


乗り心地は悪くないが、外から見るとやや窮屈かも

 
このカートが本領を発揮するのは、やはり坂道。電動カートと侮るなかれ、20度までの傾斜ならば登れる設計になっている。
 


カートで坂道を上るのは、ちょっとしたアトラクション
 

身体が後ろに傾きながらも、自動車と余裕ですれ違う

 
カートの動きはスムーズだが、坂道の滑り止め凹凸による振動がダイレクトに伝わってくるので、車内はガタガタと揺れてちょっと怖い。ドアがない車なので、落とさないように荷物を抱き寄せた。

とはいえ、この角度の坂を何の苦も無く走れるカートの登坂力はなかなかすごい。傾斜に負けるようなやわな性能はしていない。
 


上り坂をすいすい進むカート

 
坂の上を一回りしたあと、今度は下り坂へ。運転手さんに「このカートは下りでもブレーキが効きやすいんですか?」と尋ねてみる。

「しっかり踏み込んでますよ。下り坂でブレーキを離すと、結構スピードが出るんです。やってみましょうか」
「!?」
 


それって怖いやつでは!?

 
坂道で解放されたカートが、中学生の自転車度胸試しのような勢いで速度を上げていく。速さとしては20km/hもないはずだが、体感的には優しめのジェットコースターくらいのスピード!
 


思わず手すりを握りしめる

 
・・・それでもこれは安全運転の範疇。カートには、スピードが出すぎると警告音を出す機能があるそうだが、この時は鳴らなかった。速度的には余裕があるようだ。
 


試乗は終了。なんだか楽しんでしまいました