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2018年シーズンを振り返る! 横浜DeNAベイスターズのファンの本音は?

2018年シーズンを振り返る! 横浜DeNAベイスターズのファンの本音は?

ココがキニナル!

2018年シーズンを4位で終えた横浜DeNAベイスターズ。今シーズンを振り返るファンの本音は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

先発投手の不調や起用法など改善してほしい点も多数ありながら「優勝」や「2位以上になってハマスタでCSを!」と愛があるからこその来年への期待度は高かった

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ライター:山口 愛愛

勝てそうで勝てない、行けそうで行けないCS



プロ野球全日程143試合中の142試合目。神宮球場のレフトスタンドを埋め尽くしたベイスターズファンはうつむいてばかりだった。決して劣勢だったわけではない。誰もがスマホを気にしていたのだ。スマホ片手に一喜一憂する姿は、感情を操る小道具を手にしているように見えた。

ベイスターズはヤクルトスワローズ相手に4対1とリードしていたが、敵はスマホの中にいた。甲子園での読売ジャイアンツ対阪神タイガースの試合経過を追っていると、無機質な数字が静かに積み上げられ、9対4で試合を終えた。スマホのむこうでは読売ジャイアンツの3位が決定し、この瞬間、横浜DeNAベイスターズのクライマックスシリーズ(以下CS)出場の夢は潰えた。

 

昨年はハマスタで日本シリーズが行われたのに・・・
 

2018(平成30)年9月16日の時点で、DeNAベイスターズは借金11の最下位。「今年はダメかもしれない」。そんなファンの声をハマスタで耳にしたが、昨年は残り2試合で3位に食い込みCSを勝ち上がり、日本シリーズでソフトバンクホークスを追い詰めるまで突き進んだのだ。CSにさえ滑り込めばもしかして・・・とファンはささやかな希望を抱いていたのだろう。

「せっかく勝ったのに阪神のせいだ!」「いやいや、うちが阪神に相当負け越してきたんだから。今年は先発が不調だったのにここまでよく粘った方じゃない」こんな会話が聞こえてきてキニナった。

 

ハマスタで阪神に大きく負け越したのが痛かった
 

今シーズン、67勝74敗2分け。首位の広島東洋カープまで15ゲーム。3位読売ジャイアンツまで1.5ゲーム。
CSに行けたはずなのに惜しくも逃したのか、それともよく踏ん張ってここまで盛り返したのか。ファンにとって2018年はどんなシーズンに映ったのだろうか。



ハマスタ周辺でファンに直撃!



そこで、ベイスターズファンに今シーズンを振り返ってもらうために、ハマスタに向かった。事前アンケートでの集計と合わせて、ファンによる今シーズンの総括と来年の抱負をお届けしたい。

 

グッズがそろう「BAYSTORE(以下、ベイストア)」周辺で聞き込み開始
 

この日は、ハマスタ内のオフィシャルショップ「ベイストア」の2018年度最終営業日。駆け込みでグッズを求めるファンがいるかもしれないと淡い期待を持ちつつ、周辺で声を掛けていく。

まずは、30代女性のかじさん。
「4位は仕方ないと思います。勝てそうな試合を落とし、昨年の勢いとは違ったかな。ただ終盤の優勝がかかった広島での試合で2連勝し、カープの胴上げを見なくて済んだのは意地を見せたかなと。10月ももう少し勝てれば3位に入れたと思います」と、あと一歩でCSに行けたと悔しがる。

 

梶谷選手のファン。「アレックス・ラミレス監督はチームを明るくしてくれる」
 

印象に残っている選手は、「ルーキーの東克樹(あずま・かつき)投手。シーズン後半はネフタリ・ソト選手がホームランをすごく打ってくれた。また、引退したゴメス(後藤武敏〈ごとうたけとし〉)選手を応援していたので、引退試合を観て本当に寂しくなった」としみじみ語る。

 

今シーズンをもって現役を引退した後藤選手
 

それぞれに今シーズン活躍した選手を聞いたところ、チームトップの11勝を挙げた東投手の回答が最も多く、次点はシーズン途中からのスタメン起用にも関わらず41本でホームラン王に輝いたソト選手だった。

 

チームの中で唯一10勝以上を挙げた東投手
 

2018年1月に入団したソト選手はホームラン王に!
 

ほかにも「中継ぎで7勝した三嶋一輝(みしま・かずき)投手」や、「打たれてしまったこともあったけど70試合登板した砂田毅樹(すなだ・よしき)投手」などの声が挙がった。

お次は「THE BAYS(ザ・ベイス)」でのヨガレッスンに行く途中の女性。
「昨年がよかったので、今年もいけるかなと思っていたんですけど・・・」と順位には物足りなさを感じているが、生観戦ならではの醍醐味も味わった。「山下幸輝(やました・こうき)選手がサヨナラ打を放ち、ヒーローインタビューで号泣したのが印象的。気持ちがこもっていて感動的でした」と話す。

 

ザ・ベイスはシーズンオフも営業中
 

「シーズンの最後の方では、4番が多い筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手を1番にしたり、ラミレス監督は、みんなが考えないような采配をするので毎回楽しみで、ほかのチームと違った魅力がある。来年は今年学んだことを生かして、優勝してほしい!」と熱く語る。

 

年間シートで観戦している伊藤万里子(いとう・まりこ)さん。来年は優勝!!
 

続いて、宮﨑敏郎(みやざき・としろう)選手のファン。
「期待していたけど、勝てそうで勝てないもったいない試合が多かった。5月6月の交流戦くらいから筒香選手など怪我人が続出して、初回から先制されることも多かった気がします。夏くらいに厳しいかなと思ったので3位争いできるとは思いませんでした。シーズンスローガンを変えた9月初旬ごろから盛り返した感じですね」と冷静に分析。

 

「宮﨑選手はほぼスタメンに出続け孤軍奮闘した」とmikapoo51さん
 

「石田健大(いしだ・けんた)投手ばっかり使うなと思うこともありましたが、ふだんは先発なのに終盤に中継ぎをやり、その後先発に戻って復調の兆しがあったので、うまく使っている印象もありました。ほかの若い選手も2軍だけじゃなく1軍でもうまく使って成長させてほしいなと思います」と、1軍の試合に出場させることで選手の成長にも繋がると語ってくれた。

最後は、「底力を信じているので優勝してほしい!」と締めくくった。

 

来年は9月に優勝争いができるか・・・