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横浜新道の常盤台トンネル周辺は事故が多いって本当?

横浜新道の常盤台トンネル周辺は事故が多いって本当?

ココがキニナル!

保土ヶ谷の常盤台トンネル(横浜新道)事故、多くありませんか?構造的な欠陥、盲点、死角があるのでは?命に関わることですので、はまれぽ編集部で調査、取材してください(マッサンさん)

はまれぽ調査結果!

常盤台トンネル周辺で起こる事故の原因の一つとして、確かに構造上の問題はあるようだ。本線と支線の合流地点や出口の位置などで交通の難所といえる場所がある

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ライター:小方 サダオ

常盤台トンネル周辺では合流地点や出口に要注意



今回のキニナルは、横浜新道の常盤台トンネル付近は事故が多発しているように感じ、その原因は構造上に問題があるのではないかという投稿だ。事故が起こりやすい構造ではないか?・・・とのことだが、構造上の問題があるとすれば、どのような構造が危険なトンネルにあたいするのだろう。実際に投稿の場所が危険と感じるような場所なのかも含め、まずは現場の様子を確認するべく、投稿にあったトンネルを目指すことにした。

 

常盤台トンネルのある場所(青矢印)(
© OpenStreetMap contributors
 

神奈川区と戸塚区を結ぶ国道1号線のバイパスである横浜新道は、無料道路区間と有料道路区間に分かれている。保土ケ谷区常盤台は、無料道路区間の終了地点あたりにあり、常盤台地区の北側に投稿の常盤台トンネルがある。横浜新道上下線にそれぞれトンネルがあり、常盤台トンネルの南側近くに保土ヶ谷トンネルがあった。

 

常盤台トンネル(青丸)と保土ヶ谷トンネル(緑丸) (
© OpenStreetMap contributors
 

上下線の常盤台トンネル
 

下り線の保土ヶ谷トンネル
 

現地を確認できたところで、近隣にお住まいの人に常盤台トンネル周辺で事故が起こりそうな場所があるかを伺うことにした。

近所で自動車関連の店を経営する中年男性は、「上り線で保土ヶ谷トンネルを抜けてすぐの追い越し車線に国道1号線に出る出口があります。この出口を利用する場合、追い越し車線(一番右側)から出口に進入するため、あらかじめ出口の場所を把握していないと、他車との接触の可能性が高いです」と、教えてくれた。

トンネル内ではなかったが、すでにトンネル周辺に、危険に思える場所があるということらしい。確かに追い越し車線側に出口があることを把握していないと、とっさに車線変更を行うことになるため、トンネルに入る前から事故が起こりやすい状況がある。

通常、本線から支線への出入り口は、左車線の走行車線側にあることが多い。しかし、追い越し車線側に出口がある場合、走行車線を走行している際は、スピードが出ている車が多い追い越し車線をまたいで出口に向かうことになる。そのため、車線変更時に気を付けて運転をしなければならない。

 

本線の一番右側の追い越し車線(青矢印)から、国道1号線に出る出口(青丸)がある
 

別角度の写真。追い越し車線(青矢印)から出口に向かう
 

また、この付近には、追い越し車線側の出口が2ヶ所存在していた。

 

保土ヶ谷トンネル(緑丸)を抜けて追い越し車線側に出口(紫矢印と青矢印)がある
© OpenStreetMap contributors
 

上り線の保土ヶ谷トンネルを抜けたあたりから、近い間隔で追い越し車線側に出口が2つ設置されていた。通常は道路の左側に出口が設置されていることもあり、慣れない人にとっては危険に感じる可能性があると思った。



実際に事故例はあるのか



投稿の常盤台トンネル周辺の事故について、インターネットでテレビニュースや新聞、NEXCO東日本による情報からいくつかの事例を探すことができた。

まずは常盤台トンネル内の事故から。
2011(平成23)年10月21日午後8時ごろの下り線で「乗用車がカーブで側壁に接触し、後続車が追突するなど、計7台が関係する玉突き事故があった」。
2018(平成30)年8月9日には上り線で「常盤台トンネル内で貨物車が横転し火災が発生、通行止めになった」などがある。

2018年の横転事故については、ツイッター上で「トンネルはカーブが多く、出口付近の車線変更が難しい」とのコメントが投稿されていた。上り線の常盤台トンネル手前には、追い越し車線側に国道1号線に出る出口があるので、車線変更の失敗で起こった事故なのかもしれない。

 

カーブになっている常盤台トンネルは事故の原因になる可能性がある
 

神奈川県警のホームページには、横浜新道の交通事故多発地点として、「常盤台トンネル・第三京浜・首都高速からの合流地点」が挙げられていた。
常盤台トンネルについては「トンネル内はS字カーブになっている。スピードに注意しましょう」「無理な車線変更、追い越しは事故につながります」とも書かれ、トンネル内の視力低下についても「トンネル内外の明るさは違うため、一時的に見えにくくなる」との注意喚起もある。

 

下り線の第三京浜(緑矢印)と首都高速(青矢印)からの合流地点。青丸は常盤台トンネル
© OpenStreetMap contributors
 

第三京浜と首都高速の合流地点は、スピードが出ている上にカーブになっている
 

上り線の常盤台トンネル手前の事故の事例もあった。分岐点を間違えて事故に繋がった事例だ。
その事故は、2012(平成24)年12月4日の上り線で「分岐手前で道を間違えそうになり、急ハンドルを切って壁に激突した」というもの。
トンネル手前の分岐点は、3車線の本線である一番右側の車線が国道1号線へと通じ、残り2車線が本線になる場所。スピードが出ている状態では、分岐点での判断を間違えると事故に繋がる可能性がある。

 

上り線の分岐手前とはこの地点と思われる(オレンジ枠)(
© OpenStreetMap contributors
 

常盤台トンネルは、トンネル手前の分岐点や連続して追い越し車線側に出口があり、またトンネル内はS字カーブになっているなど、構造的にも注意して運転する必要があるようだ。