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京急大師線・産業道路駅地下化と変更駅名大師橋駅の由来

京急大師線・産業道路駅地下化と変更駅名大師橋駅の由来

ココがキニナル!

華々しく2019年3月地下化した産業道路駅はその後、住民の移動を支える場所として馴染んでいるだろうか。2020年3月に駅名が「大師橋駅」に変更される前にこれまでの様子を追う(ライター若林のキニナル)

はまれぽ調査結果!

昼間は沿線住民と思われる利用者の利用が多く、夕方は近隣の工場などで勤務していた人々の利用が多い。地下化された産業道路駅は、すっかり地域の生活に馴染んでいた

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ライター:若林健矢

2019年3月3日、京急電鉄の産業道路(さんぎょうどうろ)駅が大師線初の地下駅としてリニューアルオープンした!川崎市の都市計画事業として行われている大師線連続立体交差事業にともなう駅地下化の最初の駅のオープンということで、当然、地下化開業初日は多くの利用者や鉄道ファンが産業道路駅を訪れていた。

実は・・・はまれぽ鉄道ライター若林もちゃっかり参加していた。

なぜレポートしなかった!?・・・えーっとそれは、取材に捕らわれたくない鉄分豊富なライター若林が、プライベートで訪れたかったからだ。

それはそれで来てよかったのだが、あれから実に3ヶ月近くも経つ。その後の産業道路駅はどんな様子なのだろうか?
 
 
 
開業初日の様子を改めてご紹介
 
それでは、今回は「鉄なプライベート」を忘れ、改めて開業初日の様子をご紹介しよう。
2019年3月3日に京急大師線「産業道路駅」が地下化されたが、初日はやはり、わたしの他にも鉄道好きのファンや親子たちが、新ホームにやって来る電車の撮影をしており、それなりに賑わっていた。
 


通常の利用者の他、親子連れやカメラを持った京急ファンも来ていた

 
また産業道路駅だけでなく、前後の東門前(ひがしもんぜん)駅と小島新田(こじましんでん)駅でも親子連れの鉄道ファンが見られた。彼らはみな大師線初の地下駅に興味を持っていたのだと思う。
 


通常は大師線に入らない新1000形も珍しく走っていた。京急川崎駅にて

 
さて、産業道路駅の地下化は、京急電鉄と川崎市が現在行っている「大師線連続立体交差事業」によるもの。大師線京急川崎(けいきゅうかわさき)~小島新田間の一部を地下化することで踏切を撤去し、周辺道路の混雑緩和につながると見込まれている。その中で産業道路駅が本事業で最初の地下駅となった。
 
 
 

現在の産業道路駅、地下ホームの様子


 
地下ホーム開業から3ヶ月近く経った今、駅の様子はどうなっているのだろう?
3月以来のご無沙汰・・・さっそく駅を訪れてみた。訪れたのが平日の昼間だからか、駅も車内も空いており、京急川崎方面から乗ってきた人がこの駅でちらほらと降りていく様子を見ることができた。何の変哲もないその光景こそ、すでに地下ホームが生活に馴染んでいると感じさせてくれる。
 


平日の昼間だからか、ホームは静かだった

 


東門前駅からまっすぐ地下に潜って来る。写真は1500形

 


小島新田行きは、大きく右に曲がりながら地上に上がっていく

 
地上ホーム時代は、上下線とも小島新田駅寄りの1ヶ所の出口に向かって利用者が一斉に移動する様子が見られた。地下化後も地上の駅構造は変わっていないが、地下ホームと地上をつなぐ階段が上下線とも2ヶ所ずつに、エレベーターが1ヶ所ずつに設置され、乗降客の導線がうまく分けられたと感じた。さらにホーム中央の階段にはエスカレーターもついて便利になった。
 


階段はホーム中央と京急川崎寄りに2ヶ所ずつ。幅が広い

 


エレベーターは小島新田寄りに1ヶ所ずつ

 
階段やエレベーター間の通路では、壁にガラスの装飾が施されてちょっぴりオシャレな感じだが、残念ながらこの部分は幅が狭い。ホーム通行の際は線路への転落や落とし物に気をつけよう。
 


通路は狭いので、譲り合って通行しよう

 
大師線の車両は4両編成で、これは現役の京急車両で事業用車両を除くと最も短い編成なのだが、それがホームいっぱいに停まるのはなんとも不思議な感覚だ・・・。
 


4両編成専用の地下ホームは、本線ではむしろ見られない光景!?

 
夕方になると、だんだん帰宅ラッシュに入っていくためか、京急川崎方面に向かう人の割合が多くなってくる。近隣の工場や会社から帰路につくと思われる人が大勢いるようだ。
電車を待つ時も、ほどよく人が散らばっていた。見た限りでは、エスカレーターがある真ん中の階段の使用率が高いと思ったが、それだけでなく他の階段やエレベーターの利用者もちらほらと見かけた。その時の状況を見て下りる階段やエレベーターを選べるようになったのは、良い変化ではなかろうか。
 
 
 
現在の産業道路駅、地上の様子
 
今度は地上に上がって観察を続けよう。駅舎自体に大きな変化はないが、地下化された部分の踏切は全て撤去されている。
 


バリケードが立てられているが、きっぷ券売機の場所は地下化前と変わらない

 
一番大きな変化を感じたのは、やはり駅前のこの大きな産業道路第1踏切!
地下化前は4両編成の電車が、大型トラックを横目に踏切を通り過ぎる姿がこの駅の風物詩であったが、もうその踏切は無くなっている。
 


2018(平成30)年の取材時は電車が通っていたこの踏切も・・・

 


完全に自動車専用の道路になっていた

 


線路の上に立てられたガードレールが「もう電車は走りません」と教えてくれる

 
そしてこれ以外の踏切も撤去済みだ。線路はまだ残っているが、完全に歩行者と自動車の通り道になっており、もう電車が通過することはない。また写真にはないが、東門前駅から小島新田駅に向かって二つ目の踏切(東門前第2踏切)があった箇所は踏切撤去だけでなく踏切自体が通行不可能となってしまった。ここを通る際は注意してほしい。
 


ここは東門前第3踏切だったが、柵が立てられ警報機もなくなっている

 


小島新田側の踏切もほとんどが撤去された