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横浜の商店街を盛り上げろ! 「スリッパ卓球」の会場に潜入!

横浜の商店街を盛り上げろ! 「スリッパ卓球」の会場に潜入!

ココがキニナル!

今、横浜各地で「スリッパ卓球」がアツい盛り上がりを見せているらしい。試合会場の商店街へ行ってみた!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

商店街を盛り上げたい思いから生まれた「スリッパ卓球」。決勝戦は2019年11月9日(土)、和田町商店街で行われる

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ライター:はまれぽ編集部

※この記事は工藤不動産株式会社のPR記事です※
 
「今、横浜の商店街で『スリッパ卓球』というのがあるらしいよ」
 
そんな話を聞いたのは、2019(令和元)年春のこと。なんでも、市内にあるいくつかの商店街で試合が行われ、盛り上がりを見せているようなのだ。
 


何で「スリッパ」? キニナル!


そこで8月某日、試合が開催されるという横浜市瀬谷区の「瀬谷銀座通り商店会」へ行ってみることにした。
 


相鉄本線「瀬谷駅」南口を出ると、すぐに商店街が見えてくる
 

しばらく進むと看板を発見! コチラが会場のようだ


 
この日「スリッパ卓球」の会場となっていたのは、商店街の中にある、とある施設の駐車場。中からは、ノリノリのBGMと、テンション高めのMCによる試合の実況中継、そして歓声が聞こえてくる。「これは、想像以上にすごそうだ・・・」。
そんな空気に取材陣が圧倒されていると、「すごい熱気でしょ?」と1人の男性が声をかけてくれた。「全はまスリッパ卓球選手権大会」実行委員長の工藤圭亮(くどう・けいすけ)さんだ。
 


「スリッパ卓球」のポロシャツを素敵に着こなす工藤さん

 
 
 

「スリッパ卓球」のルーツは、温泉旅館の楽しい思い出


 
保土ケ谷区和田にある「昭和建設株式会社」の代表取締役でもある工藤さんは、地域活性化に力を入れる「NPO法人ハマのトウダイ」の副理事長として、商店街の発展と安心安全のまちづくりを目的とした活動に日々取り組んでいる。
 


商店街に再び活気を取り戻したい


 
1990年代後半以降、郊外型のショッピングセンターや総合スーパーなどの大型店舗が次々に数を増やす中、昔ながらの商店街は徐々に勢いを失っていった。利用者の減少だけでなく、働く人が高齢となり、後継ぎ不在のまま閉店する店舗も・・・。負の連鎖は続き、歩いて行ける身近なお店がなくなることで、車を持たない世帯や高齢の方が買い物に不自由する「買い物難民」がクローズアップされるなど、深刻な社会問題が生まれている。
 
いわゆる「シャッター通り」と呼ばれる商店街は、横浜でも目にする光景だ。それは、長年「和田町商店街」を見てきた工藤さんにとっても、心が痛む問題だった。
 
「商店街は単に買い物をする場ではなく、『地域の安全見守り隊』だと思っています。ますます加速する少子高齢化の中で、その大切な場所を無くしてはいけない。だからこそ、商店街の活性化は、早急に取り組む必要があると感じたんです」
 


「商店街は、『地域交流の場』だと思います」

 
そんな中、2015(平成27)年に「和田町商店街」で開催された「全わだスリッパ卓球選手権」が、スリッパ卓球の始まりだった。
 
「商店街活性化に向けてのイベントを考えていたときに、一方的に見るものよりも、身体を動かすような『参加型』がいいと感じました。そこで思いついたのが、比較的小さなスペースで手軽にできる卓球。コレは、まさに商店街向きだなぁと!」と話す工藤さん。
 


しかし、なぜ「スリッパ」なのだろう?

 
「幼いころ、家族でよく温泉旅館に行って、そこでの楽しみが卓球でした。もちろん普通のラケットもありましたが、スリッパでやるとラリーが続いて盛り上がったんです」
商店街での卓球も、幅広い年齢層に参加して楽しんでもらうには、実力差があまり出ない方がいい。こうして、工藤さんの楽しかった思い出が「スリッパ卓球」につながっていったのだ。
 
 
 

スリッパで地域活性化? 「全はまスリッパ卓球選手権大会」とは?


 
「全わだスリッパ卓球選手権」が予想を越える盛り上がりを見せたことで、2016(平成28)年には、保土ケ谷区内の7商店街が加わり「全ほどスリッパ卓球選手権」が、2017(平成29)年には同区14商店街に加え、区制90年を迎えた中区、磯子区、鶴見区、神奈川区が参加。
そしてついに、2018(平成30)年には、市内全18区からそれぞれ一つの商店街が予選会を開催する「全はまスリッパ卓球選手権大会」に拡大、622名の中から頂点を決める一大イベントに成長したのだ。
 
参加にあたり年齢や性別、居住地は不問。当日の試合開始15分前までにエントリーをすれば誰でも参加できるため、「通りかかって、気が向いたから出場した」という方もいる。この気軽さも魅力の一つだ。(参加希望者が32名を越えた場合は抽選を行う)
 


「全わだ」から「全ほど」「全はま」と、その勢いは止まらない!

 
こうして、工藤さんが発案した「スリッパ卓球」は大盛況。そこでキニナルのは、この盛り上がりが商店街にどう反映されているかという点だ。改めて工藤さんにお聞きすると、そこにはちょっとした「仕掛け」があることが分かった。
 
「『スリッパ卓球』の試合はトーナメント方式にしているので、1回戦に勝つと次の試合まで1時間ぐらいあるんです。その間に、商店街を歩いてキニナルお店をチェックしたり、ちょっと買い物をしてもらったり。戻ってきた参加者を見てみると、だいたい買い物袋を下げているので、『よしっ!』と思いますね(笑)」
 


お祭りやイベントに合わせて開催することが多い

 
さらに、各予選会でベスト3に入ると、開催商店街で使える金券が贈呈される。「入賞者には、『また遊びに来てください』という意味も込めてお渡ししています。飲食店でリピーターになってくれる方もいるんですよ」とのこと。
 
「スリッパ卓球」を通じて、商店街が活気にあふれた場所となる。工藤さんの願いは、少しずつだが、確実に形となって現れてきているようだ。
 


予選会優勝者には、金券のほかにトロフィー(左)と頂上決戦への招待状も!