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市内で撤去された自転車はどうなるの?

ココがキニナル!

駅前で撤去された自転車はその後どうなっているのでしょうか?何台の自転車が撤去され、持ち主に引き取られるのはどの程度か?引き取られなかった場合どうなるのか?気になります。(ハマーさん,秋沙さんのキニナル

はまれぽ調査結果!

7万4874台を撤去。約6割が引き取られ、その他はリサイクルかもしくは破砕処分される。撤去や処分の費用など年間約4億円の血税が注がれている!!

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ライター:松野 孝司

横浜市の放置自転車の数は全国でワースト2位だった!!


 


放置禁止区域の立看板の正面にも堂々と駐輪している


寒い季節なので自転車を利用する人は少ないかなと思いきや、あいかわらず駅付近は放置自転車であふれかえっている。

それもそのはず。平成19年(2007年)の内閣府調査によると横浜市の放置自転車の数は3万4000台。これは大阪市の5万台に続き全国ワースト2位の記録だ。キニナル依頼主のように放置自転車の多さに憤りを感じている人も多いのも無理はない。そこで横浜市道路局総務部・交通安全・放置自転車課の藤原則弘係長にお話を伺うことにした。

そもそも横浜市で放置自転車が問題になり始めたのはいつなのだろうか。

「昭和61年(1986年)には3万6563台という記録があり、その後は徐々に増加して平成10年(1998年)の5万3443台がピークで、その後は減少しています」

横浜市では放置自転車の問題が持ち上がった昭和60年代全般から市営駐輪場の整備と不法駐輪のパトロール及び撤去活動を柱とした対策を取っている。

「横浜市放置台数と市営駐輪場数の変遷」をご覧いただければ、その効果は一目瞭然。市営の駐輪場の数が増えるに従い、放置自転車の数も減少し、ピーク時に比較すると約半分以下になっている。その点では、横浜市もただ手をこまねいていたわけではない。
 


横浜市内放置台数(特定の1日の放置台数)と市営駐輪場数の変数




廃棄目的で乗り捨てていく不心得モノもいる



横浜市内における放置自転車のワースト5は、
(1)JR横浜駅
(2)ブルーライン伊勢佐木長者町駅
(3)京急鶴見駅
(4)JR鶴見駅
(5)JR石川町駅
の順だ。

乗降人員が1日に200万人を越える横浜駅が一番。横浜駅は自転車利用者が非常に多い状況にあり、路上に放置される自転車は平日でも1,000台を超えることも珍しくないという。
 


横浜駅周辺の駐輪場。知らないで放置している人もいるようだ
 

関内には高架下に駐輪場が設けられている


横浜駅周辺には16カ所の自転車駐輪場があるが定期利用、一時利用とも常に満車状態に近い。一般的に自転車利用者は、少しでも駅に近く停めたいという心理が働くために、駅から離れたところに駐輪場を設置しても、利用率が落ちる傾向にある。
 


放置自転車を管理する横浜市道路局の皆さん。手前左が藤原則弘係長


「横浜駅周辺に駐輪場を設置したくても、その確保が非常に難しいのが現状です。とはいえこの状態は、バリアフリーの確保、災害時の安全な避難、街の景観・美観の観点からも大きなマイナスになっているのも事実です。現在はマナーの向上を呼びかける啓蒙活動と取締りを地道に続けているのが現状です」と藤原係長は苦しい胸のうちを語ってくれた。

現在、横浜駅周辺では週4回のペースで放置自転車の撤去作業を行っている。警告文を貼り、撤去してしまう。また見回り中に駐輪する人に対しては、その場で警告している。

しかし、中には2度、3度撤去されても、また放置する“ツワモノ”や、はなから廃棄目的で放置する“不心得モノ”もいるのだとか。
 


駐車禁止を告知する張り紙。市民の一部からは即時撤去を求める声もある