検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

横浜では「夕焼け小焼け」が流れない?

ココがキニナル!

うちの地元では夕方5時になったら夕焼け小焼けのチャイムが鳴るのですが、横浜市では聞いたことがありません。なぜ横浜市は鳴らないのでしょうか?また、今後の予定はありますか?(マンパワーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

川崎や横須賀市等で流れる「夕焼け小焼け」は防災無線の試験放送。地形等の問題から横浜では未整備だったが、今後は沿岸部で整備される。

  • LINE
  • はてな

ライター:ワカバヤシヒロアキ

横浜市には「夕焼け小焼け」が流れない



夕方になると、どこからともなく聞こえてくるメロディ。「夕焼け小焼け」が町に流れると、それは夕暮れの合図である。…というのは、どうやら横浜では馴染みのないことのようだ。

大阪や長野など、これまで5回の引越し経験を持つ私。
思い返せば、夕方にチャイムやメロディが流れた町、全く聞くことのなかった町など、様々である。
 


「夕焼け小焼け」が鳴らない町、横浜


では、「夕焼け小焼け」の鳴る地域、鳴らない地域の差はいったい何なのだろうか。
早速調べてみることに。



「夕焼け小焼け」の正体とは?



まずは投稿を頼りに、インターネットで情報を探っていると、こんなページにたどり着いた。
 


横須賀市ホームページより


横須賀市ホームページに、「夕焼け小焼け」に関する情報が記載されていた。試験放送(ミュージックチャイム)というもので、横須賀市では4月1日から9月30日までの間、午後5時に「夕焼け小焼け」が流れるそうだ。

試験放送…? いったい、何の試験放送なのだ?

よくよく詳細を確認すれば、その放送は屋外スピーカーを利用した行政防災無線というものを使って流れているという事が分かった。行政防災無線とは、地震等の災害情報や気象警報などを市民へ伝達する放送。夕方耳にする「夕焼け小焼け」などは、その行政防災無線が正常に働いているかどうかの試験放送だったのだ。

自治体によって多少異なるが、総務部や危機管理室、消防署などが指令卓となり、定時に試験放送として決まったメロディやチャイムを発信している。
災害は、いつ起こるかわからないため、毎日防災無線の点検を兼ねているというわけだ。

 


横浜市の近隣市における行政防災無線の定時点検


横浜市の近隣市である、川崎市、横須賀市、大和市、藤沢市、鎌倉市などにおいて行政防災無線と、その定時試験放送が確認できた。
 


鎌倉市の行政防災無線スピーカー


これだけ周辺の市で行なわれていることが、横浜市には存在しない。
いったいどういうことなのだろうか
。そこで横浜市消防局危機管理室危機管理課に話を伺ってみることに。





なぜ横浜市には行政防災無線が無い?!

消防局危機管理室危機管理
、高橋氏いわく「横浜市には現在、行政防災無線はありません」とのこと。確認すると、過去にあったわけでもないという。
 


消防局危機管理室は市庁舎にある


実際、行政防災無線には、地域や場所によって聞き取りづらいという大きな問題点がある。メロディやチャイムであれば問題なくとも、音声による放送となると場所によって聞き取りづらくなるのは避けられない部分でもある。

特に横浜市は、住宅や商業地の密集度が高い場所や、山に囲まれた場所、高低差が激しい場所などがある。非常時に放送が聞こえないようでは困るという懸念から、戸塚区の一部で試行的に実施しているほかは、横浜市では行政防災無線を設置してこなかったという。

ちなみに、横浜市では非常時の情報を発信する「防災情報eメールhttp://www.bousai-mail.jp/yokohama/)」というサービスを実施している。




津波対策へ



しかし、昨年の東日本大震災で状況は一変。津波によって多くの犠牲者を生んだ一方で、防災無線によって避難できたという事例が多く挙がってきた。海を抱える横浜市でも、いよいよ行政防災無線が本格的に設置されることとなった。

元禄型関東地震をシミュレーションして作成された「津波からの避難に関するガイドライン」。津波避難施設などを指定し、防災管理が整備され始めている。詳細については、以前紹介した「横浜の津波対策の現状は?」を参照してもらいたい。

それらの一環として、「津波警報伝達システム」と呼ばれる無線スピーカーの設置が始まっている。
 


臨港パークの無線スピーカー(現状、システムは作動しない)


平成24年度の予算により、横浜市内にて「山下公園」や「赤レンガ倉庫」をはじめ、沿岸部中心に100箇所もの設置が計画されている無線スピーカー。整備されれば、スピーカーの伝達範囲は半径約300m、リアルタイムな津波に関する非常警報が発令されることとなる。



さいごに



川崎や横須賀で夕方に流れているメロディが非常用の無線であったことや、横浜にはいままで一部の地域を除いて防災無線がなかった事実に驚いた。しかし、これが単なる雑学で終ってはならない。

横浜市内の防災無線について、試験放送の詳細や定時に鳴るメロディ等の運用については未定であるため、スピーカーから「夕焼け小焼け」が流れるかどうはまだわからないが、災害時の避難場所を把握したり、防災無線のスピーカーがどこにあるのか確認するなど、常に自己防災意識を持つことで、自分たちの安全を管理しなければならないと思った取材だった。


―終わり―
 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • 30~40年前の青葉区(当時は緑区)では、スコットランドの釣鐘草が流れていました。行政でないということは、どっかの企業だったんですかね。

  • 千葉県では防災放送(屋外拡声器)の濫用が問題になっています。夕方の放送のほかに、お昼のチャイム、早朝のチャイムの流れる所も。学童の見守り放送や振り込め詐欺注意も多くの市町村で流れる。あろうことかPTAの連絡や、自治体の行事の案内が流れることも。村長等の私信に使われるという事態にもなっている。酷い地方では夜の火の用心放送や夜中の消防団員招集もしている。朝昼のチャイムが、農家から議員への依頼により流されていることも公然のこと。千葉県の多くの市町村では、毎日3~5回の定時放送が流れている。文化程度が低いといわざるをえない。横浜市の住民が、騒音による迷惑、苦痛を味わわないよう、どうか屋外放送は、適正な運用、最小限の使用を心がけてもらいたい。

  • 臨海部にスピーカーはわかるが、横浜市内全域で流す防災情報ならFMヨコハマで流せばいいんじゃない?神奈川県も横浜市も株主なんだから。屋外スピーカーでモガモガした声より、ラジオで聞いたほうが音もいいし確実に情報を得られる。

もっと見る

おすすめ記事

大口に駄菓子屋って今でもあるの?

目標を持って自ら中学受験へ!オリジナルテキストと徹底した過去問対策で必要な力を効果的に伸ばす

  • PR

横浜の津波対策の現状は?

これが解けたら超天才!? 「啓進塾 日吉校」から寄せられた偏差値65の中学受験問題が難しすぎる!

  • PR

世界でも鶴見川にだけ生息する「ヨコハマナガゴミムシ」とは?横浜固有種が絶滅の危機!

横浜市神奈川区に、K-1全盛期を肌で知る男「佐藤匠」のアツい道場があった

  • PR

横浜市中央卸売市場本場にできたという事業所内保育園「こまつな保育園」はどんなところ?

詰め込むだけでは、ダメ。人の声をよく聴き、自ら考えられる人をつくる。高い合格率を誇る「啓進塾戸塚校」

  • PR

こんな記事も読まれてます

横浜の小児医療費助成対象が拡大するって本当?

【ニュース】神奈川大学がみなとみらいに新キャンパスを開設!

2学期制って良くなかったの?

野毛山動物園の小動物は、他の動物のエサになっている?

横浜市の中央図書館で「アンネの日記」が破られた、その事件の経緯は?

横浜市が2015年に策定した、市長の教育に対する基本方針をまとめた「教育大綱」って、いったいなに?

事故から35年。青葉区の母子3人が亡くなった横浜米軍機墜落事件って?

世界でも鶴見川にだけ生息する「ヨコハマナガゴミムシ」とは?横浜固有種が絶滅の危機!

新着記事