居酒屋
浪漫亭 東白楽店
- 東急東横線「東白楽駅」から徒歩1分
- 神奈川県横浜市神奈川区白楽4-13-2F
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- 営業時間:17:00~翌3:00(L.O.2:00、ドリンクL.O.2:30)
- 定休日:年中無休
大正ロマンをイメージした店内で、絶品の白レバーを片手にカンパイ! 備長炭で焼き上げた串焼きの味はもちろん、温かなスタッフの接客も人気のポイント
おひとりさま大歓迎!!スタッフの“おもてなし”も自慢の「浪漫亭 東白楽店」
2015年08月25日
「味で勝負!」だけでは生きていけない!
「この店に入店するまでは、いろいろな職を転々としていた」と笑う村上さん。「そんな時、叔父でもあった社長から『店を手伝ってみないか?』と声をかけられまして・・・。最初は『じゃあ、やってみようかな』と、軽い気持ちからのスタートでした」と当時を振り返る。
「浪漫亭」で働くまでは飲食店で働いたこともなかったという
入店時を振り返り「これまで接客業の仕事に就いたことがなかったので、まず、お客様とどう接していいのか分からない。慣れるまではそれが本当に大変でした。しかも、その当時はお店の売り上げも徐々に下降しているような状態で・・・。経営への不安もありましたね」と語る村上さん。
チェーン店の台頭もあり、売上も下降気味だったという
そこで村上さんはこれまでの「うまければお客様が来る=味で勝負!」という考え方を捨て、料理の味や品質はそのままに、「お客様との会話を楽しむ店」へと方針転換。訪れたお客に積極的に声をかけ、気さくで「また来たいと思わせる」雰囲気作りを心がけたという。
それによって、減少傾向だった来店者数も徐々に増加。今ではその居心地の良さから、一人でも仕事帰りにプラッと立ち寄ってくれる常連客も多く「お客様の“おごり”で一緒にグラスを交わしながら会話を楽しむこともある」のだとか。
1年中、お客の笑顔が絶えない人気店に
そしてその村上さんの想いは、共に働くスタッフにもしっかりと浸透。「かゆいところに手が届く」ような“おもてなし”の精神と、気さくな笑顔で人気店をしっかりと支えている。
「このお店はとにかくお客様との距離が近い!」と話してくれたのは、入店4年目を迎えたというスタッフの村地(むらち)さん。ホールでの接客のほか、時には焼き場に立ち、串焼きの調理を手伝うこともあるという。
ベテランスタッフの村地さん
「お客様が自分の誕生日を覚えていてくれて、当日、お祝いしてくれたり、『かわいいのを見つけた』といって、砂肝串のストラップをいただいたこともありますよ(笑)」
かわいい砂肝串のストラップはお客様からのプレゼント
また「入店した当初、店長がお客様と飲みながら接客していることに驚いた」と笑うのは、ホールを担当するアルバイト店員の夏木(なつき)さん。
人なつこい、キュートな笑顔がステキ!
「もちろん、一人で食事を楽しみたいという方もいらっしゃいますので、その場合には無理なお声掛けはしません。お客様が感じる“居心地の良さ”は一人ひとり違うと思うので、そのあたりには気を遣っています」
お客様と直接触れ合うホールスタッフのこの心遣い、素直にスゴイなぁ・・・感心しきり。常連客が多いというのも納得だ。
スタッフの意見も取り入れ、多彩なメニューを展開
「本当はそんなに長く働くつもりじゃなかったんだけど・・・」と笑うのは、以前はチェーンの居酒屋で働いていたという向中野(むかいなかの)さん。
入社2年目を迎えた向中野さん
「このお店の最大の魅力はやはりお客様との距離が近いこと。それと、これまでの経験をいかし提案した料理を、店長が積極的に新メニューとして採用してくれるという点にもやりがいを感じています」と話す。
串焼きを中心に、メニューの充実ぶりは目をみはるばかり!
確かにテーブルに置かれたメニューには、とても食べきれないほどの種類をそろえた串焼きをはじめ、逸品料理や季節のオススメ、デザートまで豊富なメニューがそろう。
村上さんも「定番メニューのほか、季節の限定メニューや、女性をターゲットにしたデザートメニューなど、スタッフの意見を取り入れながら新たなメニューを積極的に採用するようにしている」と話す。これも「何度も足を運んでくれるお客様のため」なのだとか。
辛さの選べる「地獄鍋」など、串焼き以外にも人気メニューがそろう
串焼きメニューの一部・・・こうして並ぶと圧巻! の一言
驚きのボリュームも人気のヒミツ
「好きなものを好きなだけ楽しんでほしいから、特に“おすすめの盛り合わせ”とか“飲み放題”といったメニューの設定はしていない」という村上さん。「2時間とか3時間といった時間制限も設けていないので、長居されるお客様も多いんですよ」と笑う。
早速、自慢の味をいただきます!
1本1本、備長炭で焼き上げた串焼きは、表面はカリッとしているのに驚くほどふっくら。そして、香ばしい炭の風味をまとって止まらないおいしさだ。部位によって「こんなに味も食感も違うの?」と、鶏肉の“奥の深さ”を充分に堪能させていただいた。
特にオススメという「白レバー」と柚子胡椒でいただく「総州古白鶏(そうしゅうこはくどり)」の串焼きはまさに絶品! ぜひ、一度食べてみてほしい味だ。
スタッフ4名できっちり完食。本当においしかった!!!!!
開店以来、長年愛され続ける確かな味と、気さくで温かな接客で、さらなる人気店へと成長した「浪漫亭」。それでも村上さんは「まだまだやるべきことがたくさん!」と、新たな“改革”の気持ちを抱えているという。
いつでも気軽に立ち寄れる――そんな空間を作るための努力を惜しまない
「近年、食品衛生法が改正されて生レバーの提供が禁止されました。そうした変化が今後も、また起こるかもしれない。人気の白レバーだって、最悪、提供できなくなる可能性だってあります。だから、現状のメニューに負けない新たな味を作らなくては」と意欲的だ。
新たな「逸品」を生み出そうと模索中なのだとか
今度、ふらっとお店に立ち寄った時には、新たに誕生した「目玉メニュー」が人気を集めているかもしれないな――そんなことを思いながら店を後にした。
取材を終えて
呑兵衛のわりに小心者なので、なかなか一人でプラッと行かれる「行きつけの店」を見つけることのできない筆者。オシャレなバーとかじゃなくて「ビールとか焼酎でサクッと飲みたいんだよね」となると、さらにハードルが高くなる。
もし「浪漫亭」が我が家の徒歩圏内にあったら、きっとどんなに少なく見積もっても月に数回は足を運んでしまうだろうと思う。そのくらい、初めての筆者にも「入りやすく、居心地のいい空間」だったのだ。
営業は午前3時まで。ゆったりお酒を楽しみたい時にもうれしい
「おかえりなさい」と常連さんを迎え入れることもあるという「浪漫亭」。そんな言葉をかけてもらえるくらいまで、ぜひ通い詰めてみたいものだ。
―終わり―
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※情報は取材時のものです