和食
登良屋(とらや)
- 横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」徒歩2分
JR根岸線(京浜東北線)「関内駅」徒歩3分 - 神奈川県横浜市中区吉田町2-3
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- 営業時間:11:00~21:00(L.O.20:30)※ランチ・タイム 11:00~16:00
- 定休日:日曜日
世代を超えて愛される、関内の天ぷら屋さん。天ぷら屋さんなのに刺身もうまい。岩井の胡麻油でカラッと揚がった、旬の食材の天ぷらは絶品。ここでしか味わえない天ぷら屋さんの天ぷら。ぜひ足を運んでみて下さい。
通りかかるとゴマ油の香ばしさに誘われてお腹がすく。昭和33年創業の関内の名店天ぷら・肴「登良屋」
2015年10月22日
ここがその舞台
主役が今、油の中へ
さあっと窓の外で雨が降っているような小気味よい音がして、細かい天かすが広がる。見たことがないような、ごく小さいツンツンした天かすだ。
そして衣にも「花が咲く」
一連の流れを延々と眺めていたい思いですが
完成
写真でもカラッ、サクッ、とした様子が伝わるだろうか
天ぷらは季節の野菜と魚介の盛り合わせ。
「最近はズッキーニなどの西洋野菜もメニューに取り入れるようになりましたが、大事なのは旬であること。あと、岩井の胡麻油のおいしさを知ってもらいたいね」と荒井さん。
岩井の胡麻油(横浜の老舗企業「岩井の胡麻油」、その歴史に迫る!より)
岩井の胡麻油は明治時代から横浜でゴマ油の製造を続けている老舗メーカー。その製造方法は機械化された現在でも昔ながらの製法を踏襲している。ゴマ油は酸化に強いため、天ぷら油に向いているというが、一般的な油に比べると価格は割高だ。それでも、岩井の胡麻油はほかの油に変えがたい品質を誇る。
ここでしか味わえない。天ぷら屋さんの天ぷらはそうでなくちゃ
外にはゴマ油の香ばしい匂いがただよっているが、店内に油のギトつきは一切ない。
天ぷらを一口かじれば、口の中でカリカリと衣がほどける。からりと上がった衣は見た目以上に薄く儚い。野菜も魚介も中からはじけるように踊り出てくる。そして鼻に抜けるゴマ油の香り。至福である。
クルマエビです。頭から尻尾まで、全部いただけます
頭。エビミソの風味とカリカリがたまらなく美味しい
ナス。油との相性がこんなにいい野菜もない
店を超え町を超えて未来へ橋をかける
荒井さんは今、登良屋の店主という顔だけでなく、地域振興のまちづくりに取り組むNPO法人の理事長の肩書も持つ。
「やらされてるんだ」と謙遜して笑うものの、とりくみには熱い思いが
関内・関外地域を中心とした近隣地区をネットワークで結び、まちのにぎわいを取り戻そうという試みで、中村川と大岡川に架かって町を結ぶ多くの橋にちなんでNPO法人は「濱橋会」と名付けられた。
具体的な取り組みとして、シーカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)で大岡川から中村川、堀川と巡り、同時に陸ではライブやダンスなどで盛り上げる「運河パレード」というイベントを過去2回成功させており、現在は第3回の開催が目前に迫っている。
第2回運河パレードの様子(濱橋会ホームページより)
第3回は2015年10月17日(土)に開催され、パレードは午前11時30分に横浜日ノ出桟橋をスタートする。
「自分の生まれ育ったまちに活気がないのは寂しいからね。そして自分の地区だけじゃなくて、関内・関外地域全体で地区同士が協力しあってにぎわいを取り戻せたら」と荒井さん。
人と人、まちとまちをつなぐ橋となる取り組みははじまったばかりである。
取材を終えて
通りかかるたびに美味しそうなゴマ油のにおいを胸いっぱい吸い込みながらも、すりガラスの向こうへ入ることをためらっていた。そんな人こそ、ぜひ一度訪ねてほしい。そして、天ぷらと肴、どちらとも味わっていただきたい。そして天ぷらのようにカラリとした店主の人柄にもふれてみてはいかがだろう。
―終わり―
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※情報は取材時のものです
基本情報
店名 | 登良屋(とらや) トラヤ |
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ジャンル | 和食・天ぷら |
住所 | 〒231-0041 神奈川県横浜市中区吉田町2-3 |
アクセス | 横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」徒歩2分 JR根岸線(京浜東北線)「関内駅」徒歩3分 |
駐車場 | 有 (提携駐車場あり:横浜パークプレイス(1時間無料)) |
TEL1 | 045-251-2271 |
TEL2 | |
FAX | |
営業時間 | 11:00~21:00(L.O.20:30) ※ランチタイム 11:00~16:00 |
定休日 | 日曜日 |
URL | http://www.yoshidamachi.org/eating/eating21.html |
カード利用 | 不可 |
個室 | 無 |