高速ドライカットとスチームブラシでウルツヤ髪に！
　

美容室難民歴4年のはまれぽ編集部・榮田
　

傷みやすい上に長すぎるロングヘアが悩みの種・・・

　
「でも、長さは変えたくないっ！！」とわがままな榮田。
　
すると「大丈夫です！　長さはそのままに、素敵なゆるふわパーマで朝のセットも楽ちんにできますよ！」と土屋さん。
　
なにしろ、サロンで仕上げたヘアスタイルを、必要最小限のお手入れにより、自宅で簡単に再現できるようにすることを目指すのが「re:mix」のコンセプト。
　
榮田の積年の悩みは解決するのか。
　

さりげなくエガちゃんフィギュア

　
続けていきなりカット開始。エッ、シャンプーは！？
　
「触ると痛んでいる箇所がわかるので、まずはドライカットで髪全体を整えます。ホントの先っぽだけでなく、中間にも毛先ってあるんですよ」
　
そして撫でるよう、滑らせるように、寝かせたハサミを髪にあてていく。こうして切れ毛や枝毛を丁寧に取るだけで、質感がまるで変わるのだという。
　

刃が通るたびに髪がなめらかに

　
さらに、筆の穂先のようにひと束ひと束髪を引き出して、繊細なカットで間引いていく。
　
お客さんの毛流（もうりゅう）・骨格・癖に合わせて細かい調整が可能なドライカットは、マニュアルが存在しないため、学校では教えない特殊なテクニック。そのため、美容師なら誰でもできるものではない。
　
土屋さんは、学芸大学駅前のサロン勤務時代に、超有名カリスマ美容室出身のボスから学んだとのこと。
　

驚くほどスピーディーなハサミさばき

　
ショートやメンズヘアなら、クセや毛流れを活かしたカットで方向性を変えることができるため、不要なクセを無くしたり、落ちたパーマを復活させることも可能。
　
細やかな技法なので通常はカットだけで一時間近くかかるが、土屋さんはウェットカット並みの速さで仕上げてしまうというから、かなり高速なのだ。
　

カットされる側もドライの方が目で追いやすい
　

刃が薄くて軽いドライカット専用のハサミ

　
「ホントだ！　すごい、すごいですよ！　柔らかくてしっとりしてる！！」
　
榮田の歓声に失礼して触らせてもらうと、たしかに濡らしていないのに手触りしっとり。ドライカットしただけで、見た目からしてパサパサ感が消えたのがわかる。
　
すると、「いやいや、真に潤うのはこれからですよ・・・」不敵に笑う土屋さん。
　
「これが当店の秘密兵器『パルッキー』です！」
　

パルちゃんと呼んで　

　
「パルッキー」とは、超微粒子で高品質のスチームによって髪に水分を補給する、新発想のスチームブラシだ。ナノレベルの蒸気でキューティクルを開き、毛髪へ薬剤を浸透させやすくする効果がある。
　
超微粒子のモルビドスチームが傷んだ毛髪の隅々まで入り込み、水分量を均一にして薬剤の過剰反応を防いでくれるため、ダメージを与えないパーマやカラーが可能になるという。
　

シャワーのように頭上から全体に散布

　
しかし、担当が張り付きになりがちで、なおかつ200ボルトもの電力を必要とすることから、導入できる店はそう多くない。
　
この「パルッキー」を使って、痛まず潤うパーマを実現させたのがイチオシの「水パーマ」とのこと。
　

狙ったところにのみ塗布できる薬剤

　
薬剤もＰＨが中性のカーリング剤をメインに、中性のパーマ剤で髪に優しく、クリーム状でピンポイントに塗布できるものを使用。あまり臭わないのもポイント。
　
“巻き”には、特殊構造のスリットにより、薬の浸透・酸化を促進してダメージを軽減できる特殊なロッド「ANION」を使っている。
　

ANION(アニオンボリュームロッド)

　
巻き終えると、また「パルッキー」でモルビドスチームのシャワー。
　
「まるでサウナに入っているみたい〜」
　
榮田があまりにも気持ちよさそうなので筆者の右手にスチームをあててもらうと、あれほど蒸気を出しながらまったく水滴が付かず、手が濡れない。にもかかわらず、左手と明らかな差で皮膚がみずみずしく潤っている・・・恐るべしパルちゃんパワー、髪だけじゃなく顔身体全身にかけたい！
　

ミストサウナに入っているように温かく気持ちイイ